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ブロックの奥にキャラを感じる『レゴ スター・ウォーズ』。あの世界を旅する最高の経験【レビューエクストラ】

kbj
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 電撃オンラインのメンバーが、好きでやり込んでいるタイトルについて自由に魅力を語る“レビューエクストラ”。今回は『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』について語ります。

ライトなファンでも楽しめる間口の広さが魅力

 原作のあるゲームタイトルが出ると、「きっとファン向けだろうからパス」と考える人、いませんか? その考えを一旦、はるか彼方の銀河に置いてきてもらって、手にとって欲しいのが『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』です。

 レゴブロックで世界をつくった『レゴ』ゲームシリーズと、人気シリーズ『スター・ウォーズ』のコラボタイトル。映画シリーズのエピソード1から9までを収録しています。

 『スター・ウォーズ』は、世界中で人気のスペースオペラシリーズ。ノベルやアニメというサイドの展開まで網羅している濃ゆいファンがいれば、映画だけ見ているや何タイトルか見たことがある、キャラをなんとなく知っているなど、いろいろな層がいると思います。


 ライター・hororoのように濃い『スター・ウォーズ』好きはもちろん楽しめるのですが、映画のエピソードをおさらいできるので、自分のようなライトなファンでも楽しめます。

 電撃オンラインではすでに2回も記事を掲載しているため、企画を会議で出したら「さすがにもういいのでは?」と指摘されたのですが、自分のようなライトなファンも楽しめるところをアピールしたい! だっておもしろいんだもん!! ということで、三度になるので、『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』を紹介していきます。


『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』企画記事

キャラクター性を感じるブロックのアクション


 『エピソード1/ファントム・メナス』から『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』までを収録した本作。すべてのセリフを網羅しているわけではないのですが、求めていたシーンやセリフは入っていて「このセリフ、いいよな」や「こんなシーンあったなあ」と感じることができます。

 タイトルからもわかるように、『レゴ スター・ウォーズ』ということで、キャラやステージ上のオブジェはレゴブロックで作られています。



 本来は固く、無表情であるレゴブロックですが、手足が少しやわらかく動いたり、いろいろな顔をしたりすることで、無機質のブロックにキャラが憑依。まるでブロックが演技をしているかのような表現になっています。

 個人的には、レゴブロックの向こう側に、キャラクターを感じられる描写だと思ったほどです。


 具体的にあげると、作中に登場するおなじみの近接武器・ライトセーバーをしまうモーションはキャラによって違いますし、ジャンプを見ても特徴が反映されているという感じ。

 「キャラクターゲームで特徴を出すのは当然」と思うかもしれませんが、等身の低いレゴのキャラで、ここまで再現しているのは立派。長年培ってきた、ノウハウがつぎ込まれているのだと思います。


 操作できるキャラ数は、300人を超えるとか。条件を満たしたうえで、ステージ中に隠されている“カイバー・ブロック”を消費することでキャラをアンロックできるのです。

 起動後に見られるロゴのシーン。これぞまさに“メインキャラが一堂に会するシーン”で好きですね。プレイ前に飛ばさずに見てしまいます。

 種族ごとに固有のアクションが異なるので、使う意味があるので、切り替える楽しみが増します。


 また、『レゴ』ゲームシリーズということで、茶目っけある描写に変換されているところもポイント。映画でシリアスすぎて、見ていられないようなシーンも、思わず笑いがこぼれてしまうような表現になっています。

 衣装を変えて登場するキャラや、複数のエピソードにまたがって登場するキャラは、バリエーションが異なることも。エピソード5でルークの背負っていたヨーダは、背中のリュックに入ったバージョンがありました。

フィールド探索が止まらない

 『レゴ』ゲームシリーズということで、ステージ中のオブジェはレゴブロックで表現されています。攻撃を加えるとバラバラになり、ゲーム内通貨のスタッドが入ります。

 このブロックを壊すことが気持ちいい! フィールドに生えている草をすべて斬りたくなる人や、ステージにいる雑兵は全部倒したくなる人がいますが、このゲームだとブロックをひたすらに壊して回ることになるかと。

 操作するキャラによっては、交渉でやってきた街で暴れるジェダイの騎士や、所属する反乱軍基地の備品を壊すレイア姫というシュールな絵も楽しめます。こういう部分もゲームならではで楽しいですね。

 また映画の物語中では、惑星に到着して目的地に向かったら、その場はすぐに終わってしまうのですが、このゲームでは映画の設定などを生かして作られた街の中を探索できるのです。


 オープンワールドのようなとにかく広いフィールドになっているわけではないのですが、走り回ったり、探したりできる十分な広さがあり、そこに暮らしているさまざまな種族がいて、風土にあった建物を見られる……。

 この作り込みの細かさ、リアルさは映画のアートなどを共有してもらっているうえに、ゲームスタッフが『スター・ウォーズ』の世界を愛しているからだと思います。

 街を歩いて、人と話して、クエストを受けて、隠された“カイバー・ブロック”を見つけていたら、本編がまったく進まず、付いてくるようにと言われたベン・ケノービをずっと待たせていることもありました。


 そこにあるオブジェはレゴブロックで作られているのですが、たどり着けない背景は映画のようにリアルに作り込まれているところも、個人的には好きですね。

『スター・ウォーズ』の世界を旅できる最高のゲーム

 お約束である『スター・ウォーズ』要素もしっかり収録されています。冒頭に流れる黄色いテキストやその時に流れるBGMは、否が応でも気持ちを盛り上げます。皆が思っていた形で流れる“お約束”って大事ですよね。

 もちろん、ライトセーバーを振った時やブラスターが飛んできた時の効果音も“あの音”が流れてきます。これはたまらないですよ。

 このゲームの隅々からはリアリティを感じ、それが心地いいのでずっとプレイしたくなるのです。例えば、街であれば、映画に出てきたような象徴的な場所がありつつ、あとは、人々が使っているという生活感のある作りになっています。


 足元や乗り物には、砂や雪など環境ごとに異なる物質が付着する……のですが、ブロックについているので攻撃を当てると落ちて、綺麗になります。リアルである必要はなく、リアリティがあればのめり込めるんですよね。

 砂のうえを歩けば足跡が。上下の別れたC-3POは四角い跡が、BB-8が通ると轍が残ります。


 物語中でもさまざまな惑星を訪れており、20以上もの星が登場! 自由に動き回れる“フリープレイモード”で存分に銀河の冒険を楽しめるのですが……物語中にも立ち寄りたくなり、本当にいくら時間があっても足りません。

 早くにこのおもしろさを原稿を書いて伝えたいと思っていたのですが、ゲームプレイが止まらない、終わらない。ボリュームがすごいうえにおもしろいからであって、自分は悪くないんです! こんなだと「辛抱がない」と、ヨーダに呆れられそうですね。



 発売2週間の全世界累計販売本数(ダウンロード版含む)が320万本を突破したとのこと。

 プレイしていて楽しいのはもちろん、遊ぶことで「あの映画のシーンを見直したい」、「このセリフはどんなだっけ」と、原作が気になる作りになっている『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』。『スター・ウォーズ』がガッツリ好きという人だけでなく、ちょっと知っているというにもオススメできます。

“考えるのではなく感じるのだ”

 まさにこのセリフの通り、このゲームのよさをしっかり感じてほしいkbjでした。

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