『百英雄伝ライジング』レビュー。三者三様の主人公たちの連携＆使い分け、カスタマイズが楽しい！【電撃インディー#256】

　電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。

　今回は、505 GameがPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X｜S/Xbox One/PC（Steam/EPIC GAMES STORE）で5月11日に配信予定の『百英雄伝 Rising』のレビューをお届けします（本記事はSteam版をプレイしています）。

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※各ストアでの販売開始は2022年5月11日（水）からの予定です。

　なお、電撃オンラインでは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます！

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3人になったことでよりアクション性が高いバトルが楽しめるように

　『百英雄伝 Rising』は、ナツメアタリが開発を手掛け、『Caligula -カリギュラ-』などでも知られる里見直氏がシナリオを担当するアクションRPG。『幻想水滸伝』シリーズで知られるRabbit＆Bear Studiosのゲームクリエイター・村山吉隆氏、河野純子氏らが手掛ける『百英雄伝』の前日譚となっています。

　前回のレビューでは、本作の途中までしかプレイできないベータ版でしたが、今回は製品版をプレイすることが出来ました。

【参考記事】『幻想水滸伝』クリエイター監修、里見直氏がシナリオを手掛ける『百英雄伝ライジング』レビュー。期待通りに面白い！【電撃インディー#206】

　本作では、2D横スクロールの中で、移動や攻撃をしたりしながらダンジョンを攻略してクエストのクリアを目指すアクションゲーム。

　使用できるアクションは攻撃やジャンプ、キャラクターごとに用意されている固有アクションといたってシンプル。ボタンごとに攻撃できるキャラクターが決まっており、対応したキャラクターへの変更と攻撃を同時に行えるのが特徴になっています。

　今回のプレイでは3人目のプレイアブルキャラクターであるイーシャを使用しました。

　イーシャは、CJやガルーと違って、遠距離から攻撃でき、固有アクションで真上に瞬間移動することができるキャラクター。

　ほかの2人よりも圧倒的に遠い距離から攻撃できますが、HPなどの耐久力は低めとなっているので、接近される前に倒すのが重要になります。

　また、ダンジョンの道をふさいでいる一部の障害物を壊すこともできるので、イーシャが使用可能になる前は進めなかった場所も進めるようになります。

　ステップを駆使した素早い移動や攻撃ができるCJ、ガードを崩しやすい高い攻撃力を持つガルー、遠距離から攻撃できるイーシャと三者三様のキャラクターを状況に応じて入れ替えながら戦うのが面白い要素です。

　また、攻撃中にタイミングよく違うキャラクターに対応したボタンを押すことで“リンクアタック”が発動し、隙なくキャラクターを入れ替えながら攻撃できます。

　また、その際に攻撃中の敵の近くまで自動で移動してくれるので、追撃しやすいのもポイント。そのため、イーシャの遠距離攻撃後に“リンクアタック”を発動させることで、安全圏での攻撃から一気に敵の懐に潜り込むといったこともできるようになっています。

町を発展させるとさまざまなお店が建ち並ぶように

　ストーリーを進めることで舞台となっている“ニューネヴァー”の町でさまざまなクエストが発生するようになります。

　クエストは特定の敵を倒したり、アイテムを集めたりといった条件を達成すると経験値やお金などを入手することができ、一部のクエストをクリアすると武器屋や鍛冶屋といったショップが使用できるようになります。

　武器や防具を強化することで、与えるダメージの上昇や受けるダメージの減少といった効果に加え、キャラクターによって攻撃回数が増えたり、ジャンプできる回数が増えたりとアクションが追加・強化されていきます。

　また、ストーリーを進めることで、キャラクターの装備品の枠が増えるようにもなります。アクセサリーを装備すれば攻撃力やアイテムのドロップ率などを高めることができ、ルーンを装備すればキャラクターに属性を付与することができます。

　ルーンは、“攻撃”と“防御”に影響する2種類を装備することができ、“攻撃”に装備したルーンによってキャラクターの攻撃に属性効果が付与されます。

　敵によって弱点属性や耐性属性があり、ダメージが増減されるほか、イーシャは土のルーンだと曲線上に飛ぶ石になり、氷のルーンだと直線で飛ぶつららのようなものになるなど、属性だけではなく攻撃方法も変わります。

　“防御”は、敵の攻撃時にセットした属性に応じてダメージが増減されるようになります。

　また、ダンジョンにある障害物も、対応した属性のルーンを装備して攻撃することで、破壊できるようになります。

　その属性が苦手か得意かは敵のHPの横に表示される矢印で確認でき、上向きだと弱点、下向きだと耐性ありと判断できます。

　装備しているルーンはいつでも変更できるので、敵や障害物に応じてルーンを変更することができます。

　そのため、ゲームを効率よく進めるためにはこれらのクエストをクリアしておきたいところです。

　なお、本作のお店は武器屋や鍛冶屋といった基本的なものから質屋などの一風変わったものまでがあり、その種類はかなり多く用意されています。

　ストーリーを進めてクエストをクリアすることで、お店が拡張され、販売している商品が追加されたり、武具をさらに強化できるようになります。

　本作では、ストーリーを進めると新しいキャラクターやお店などが追加されていきます。それによってできることが増えていき、段階的に面白さが増していきます。

　そのぶん、難易度なども高くなっていきますが、全く歯が立たないというわけではなく、詰まっても武器や防具などの装備品を見直したりすることで進められるようになる、絶妙な難易度となっています。

　ストーリーも、ゲームが進むのに応じてだんだんと謎が解明されていき、この先どう展開していくのかワクワクさせられました。

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