音楽の良さとゲームの出来は別物だけど、1つになれば…ごらん、マーヴェラス!【オクトラ大陸の覇者 神ゲー説】

そみん
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 2020年10月28日に配信が始まった、スクウェア・エニックスのiOS/Android用RPG『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』

 運営型アプリの側面もありつつ、配信直後からエンディングが用意され、ガチでプレイ時間100時間以上クラスのコンシューマゲーム1本を丸ごと無料で配信してしまったという衝撃的なデビューを果たした本作が、2022年4月28日で1.5周年を迎えました。

 今なお進化が続く本作について、ぜひ体験してほしい神ゲーポイントを力説させていただきます!

ゲーム音楽らしいバトル曲がてんこ盛りで、とにかく熱い!

 まずは結論から。『オクトパストラベラー』は神曲だらけなので、ぜひ聞いてみてください。特に、曲名に“バトル”とついたものをいくつか聞いてみてください。そして、「これはよいものだ」と感じたら、ぜひゲームを遊んでくださいませ。

 Switch版『オクトパストラベラー』、スマホ版『オクトパストラベラー 大陸の覇者』、いずれもサントラの特設サイトで試聴ができます。おまけに、楽曲を手掛けた西木康智さんの楽曲解説も読めます。

 さて、人それぞれ好みはあるけれど、ファミコン時代のピコピコ音から親しんできた筆者にとっては、なんとなく自分なりに“ゲーム音楽らしさ”という定義めいたものがあります。

 今の時代、ゲーム音楽とかアニメソングという言葉も多様化しているので、こういう個人的な定義はナンセンスだと思う部分もありますが、まあ、心を揺り動かされた体験の積み重ねで個人の嗜好も形成されてくるわけでして。

 自分の場合、ゲーム音楽とは“燃え”が一番大事。めっちゃ抽象的ですが、睡眠前のヒーリング的な音楽というより、聞くだけでわくわくするようなものが好き。なので、必然的にバトル音楽やフィールド音楽に偏重気味になっちゃうのはご愛敬ということで。

 ゲーム音楽について語り始めると終わらなくなるので、本当に厳選して原体験的なゲームや作曲家を列挙していくと……

・コナミ矩形波倶楽部:『悪魔城ドラキュラ』『月風魔伝』『ウパ』『エスパードリーム』……主に90年代のアーケードや家庭用ゲームの音楽は、ホント神がかっていて、カセットテープを買いあさったもの(個人的には『コナミワイワイワールド』エンディング曲はマイ青春)。タイトーサウンドチームZUNTATA(ズンタタ)とかデータイーストのGAMADELIC(ゲーマデリック)とか、枚挙にいとまがございません。

・植松伸夫さん:言わずと知れた『ファイナルファンタジー』の作曲家。SFC(4~6)は神曲ぞろいですが、ファミコンの『FF3』のバトル音楽は好きすぎてアレンジカセットテープ『悠久の風伝説』を死ぬほど聞きまくりました。

・伊藤賢治さん:多くの作品で知られていますが、『サガ』や『聖剣伝説』の衝撃はすごかった……。バトル曲のやばさはもちろん、しっとり系も耳に残り続けています。

・岩垂徳行さん:メガドライバーだった自分にとって、『ラングリッサー』『ルナ』の影響たるや。その後も『グランディア』『グローランサー』『逆転検事』など、鳥肌レベルの音楽を生み出しています。

・Falcom Sound Team jdk:日本ファルコムの名曲を生み出してきたチーム。時代が変わっても熱さは変わらず、神曲を生み続けています。独断と偏見ですが、『英雄伝説V 海の檻歌』と『ZWEI II(ツヴァイ2)』の音楽はもっと世間に評価されるべきだと思うの。

 ……とまあ、コイツはバトル音楽が好きな人なんだろうなあということは伝わったんじゃないかと信じたいです。『ゼノブレイド』とか『ブレイブリーデフォルト』とか『魔装機神』とか『ナムコクロスカプコン』とか、書き続けるとキリがありませんけど。

 そんな趣味嗜好を持つ自分がここ数年で特に魂を揺さぶられたゲーム音楽が、Switch版『オクトパストラベラー』でした。西木康智さんによる音楽を聞いて……とにかく心が燃やされました。

 そして、これはスマホ版『大陸の覇者』にも継承される音楽演出なのですが、『オクトパストラベラー』はイベントシーンからバトル音楽へ移行する際の“つなぎ”がパーフェクトなレベルでシームレスになるように仕掛けがされています。

 言葉にするとわかりにくくて恐縮なのですが、まず、戦闘前にフィールドやダンジョンでボスとの会話をするようなイベントシーンでの音楽がバトル音楽のイントロ的な感じでプレイヤーの気持ちを盛り上げてくれます。

 で、ボタンを押していってバトルシーンに入ると同時に、そのイントロ的な音楽からシームレスにバトル音楽の導入につながるわけです。えと、1つのバトル音楽があって、プレイヤーがどんなタイミングでボタンを押しても、非常に自然な感じでイベント(イントロ)→バトル(音楽本編開始)となる感覚です。

  • ▲こういうバトル前の会話の音楽がイントロ的に盛り上げてくれて……。

  • ▲バトルに入ると、自然な流れで音楽がバトルBGMに移行。気持ちとシンクロして、めっちゃ盛り上がります!

 これ、ほんとにすごく自然すぎて、自分は最初、「プレイヤーの気持ちを読み切って、めちゃくちゃ絶妙なタイミングでイントロが終わるな」と勘違いしていたほど。

 映画やアニメといった映像作品では比較的簡単に実現できる“絵と音の融合”。それを、ゲームというプレイヤーの操作がはさまるメディアで実現したわけで……マーヴェラス!!

 すごく余談ですが、前述したファミコン版『FF3』のカセットテープ『悠久の風伝説』は、複数の楽曲が物語進行をなぞるような自然なメドレー感覚でアレンジされているんですよ。そのなかでも、ラスボスの暗闇の雲(くらやみのくも)の場面は、ゲーム中だとバトル前の会話画面で流れるイントロ的な曲が徐々に早くなり、とても自然な感じにラスボス曲『最後の死闘』に移行するように調整されています。それを聞くたびに、「こういう風に音楽が途切れずにバトルに突入するRPGがあったら絶対に盛り上がる!」と思ったものですが、それを『オクトパストラベラー』は実現してくれたわけですね。
(さらに余談ですが、一部のゲームはバトル前の会話をムービーや音声で進め。プレイヤーに操作させずに尺を操作することで音楽の連続性を生み出し、似たような効果を生み出すことがありました。メガCDの『ルナ エターナルブルー』のラスボス最終段階とか)

 話を『オクトパストラベラー』の音楽に戻しますが、Switch版の時点でバトル曲が多めで、さらにキャラクター曲も豊富(主人公が8人存在)で、なんというか、往年のゲームファン的にはわくわくする音楽ばかりでした。ザ・冒険RPGって感じでね。

 それに加えてスマホ版『オクトパストラベラー大陸の覇者』では……さらに輪をかけてバトル曲がてんこ盛り! ラストダンジョン系の熱いフィールド・ダンジョン曲もてんこ盛りで、自分のような「作業用BGMは、やっぱRPGのバトル曲だよなあ」というタイプの人間のハートに刺さりまくっているわけです。

 『大陸の覇者』のサントラ発売後にもどんどん新曲が追加されているので、「もっと……もっと西木さんのバトル楽曲をッ!」となってしまった方は、ゲームを遊ぶのがよろしいでしょう。

 先日行われた1.5周年記念生放送では音楽ライブも披露されましたが……アレンジ楽曲も素晴らしいんですよねえ。特にラストに演奏されたヴォーカル付きアレンジの“欲望の道に待ち受ける者”なんて、やりすぎ感があって最高でした。クールだ……!

 てなわけで、『オクトパストラベラー 大陸の覇者』が神ゲーたる理由の1つである“西木康智さんによる神曲”、および“ゲーム内で絵と音が融合した神演出”について語らせていただきました。

 最後に繰り返しとなりますが、ぜひサントラの特設サイトでSwitch版『オクトパストラベラー』、スマホ版『オクトパストラベラー 大陸の覇者』のバトル音楽を試聴してみてください。

今がデビューチャンス! 1.5周年で特別なキャラが参戦&無料ガチャが実施!!

 4月28日からは1.5周年を記念した各種キャンペーンが実施中。ルビー888個がプレゼントされるほか、無料10連の導きが最大5回=50連無料、豪華な1.5周年祭特別任務など、お得なイベントだらけです!

 また、すごろくのような新ミニゲームコンテンツ“天運の遊技盤”が追加されたほか、メインストーリーのボスとして圧倒的な存在感を示したタイタス、ヘルミニア、アーギュストが“追憶の覇者”として期間限定で登場! かなり強いキャラクターとなっているので、この機会にぜひ!


そみん:どんなゲームでも美味しくいただく雑食ゲーマー。幼少期にファミコンやMSXをリアルタイムで遊び、電撃セガサターンのライターとなり、今に至る。二児の父。


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OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年10月28日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年10月28日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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