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『ブレイドエクスロード』βテスト版レビュー。最強プレイヤーの称号“十傑”と“専用武器”に憧れる!

ユート
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 アプリボットから2019年秋に配信予定のiOS/Android用アプリ『BLADE XLORD―ブレイドエクスロード―』がクローズドβテスト(CBT)を実施! ゲームシステムの紹介を交えつつ、プレイした感想をお届けします。

ハイクオリティなグラフィックと声優陣がストーリーを彩る

 ゲームを始めると、筋骨隆々の謎の老人(キャラの1人・エンド)が登場し、なにやら意味深なことを語り出します。ゲーム冒頭によくあるナレーション的なやつですね。

 老人の声優は銀河万丈さんで、もちろんボイス入り。開幕から激シブの声が聴けて耳が幸せ!

 語りが終わると、基本無料のスマホアプリの定番とも言える無料10連ガチャが早々に引けます。

 時間にして1分ぐらい? 手に入るものは毎回異なるようなので、このままであれば、正式サービス開始後はいろいろとはかどる予感です。

  • ▲ガチャは武器とキャラが混合したラインナップ。

 以降はデータのダウンロードののち、チュートリアルのバトルに突入。

 ストーリーも交えたそれら序章を終えるとホーム画面に移り、プレゼントボックスから最初のガチャで入手した武器やキャラなどが受け取れます。

  • ▲データをダウンロードしつつ、プロローグのムービーが観られます。
  • ▲ムービーやストーリー部分はスキップできるので、ゲーム開始からプレゼントボックスの受け取りまで10分~20分程度でいけるかも?

 ここでストーリーのさわりの部分をざっくりとご紹介。

 王国に属する騎士団の1つ・白竜騎士団を率いるヒースベルは、その団員であるライド、メリルを引き連れ、冥獣ザイラーグを討伐するために進みます。

 対峙したザイラーグの力の前に危機に陥るものの、ライドが未知の力を覚醒させ、圧倒的な力でザイラーグを撃破。王国では、その祝賀会が開かれることになりました。

 しかし、その夜のこと。

 戦いで消耗し、メリルとともに留守番を命じられていたライドは、ほかの騎士たちから白竜騎士団が謀反を起こしたと告げられます。

「ヒースベルがそんなことをするわけねぇだろ!」

 いても立ってもいられず城に駆けつけたライドたちが目にしたのは、ヒースベルと黒獅子騎士団(白竜騎士団と同じく王国に属する騎士団)の団長クオが相対しているところでした。

 ライドとメリルは加勢に入ったものの、クオとの力の差は歴然。 なすすべなく倒されてしまいますが、クオが「時を待つとしよう」という意味深な言葉とともに去ったことにより、一命をとりとめます。

 その後、ライドは最強の騎士団を結成し、世界のために戦う騎士となるために旅立つことを決意。

 クオ率いる黒獅子をはじめ、さまざまな騎士団や種族の思惑が交錯する世界で、彼らを待ち受けているものは……?

 主人公が強大な敵に負けたのをきっかけに冒険が始まるというわかりやすい流れの導入で、誰でもすんなりと入り込めるストーリーになっていると思います。

 敵側のクオは最初から怪しい気配プンプンで、仔細が語られる前から「絶対白竜騎士団をはめただろ」と感じられるその姿、言動が最高です。ツボにはまり過ぎてて大好き(笑)。

 ちなみにヒースベルの声優は神谷浩史さん、クオの声優は緑川光さんが担当されています。

 落ち着いた正義ボイスの神谷さんに、ちょっと低めで悪役風の声を披露する緑川さん。冒頭の銀河万丈さんに続いてほれぼれですよ、マジで!

 昨今のスマホアプリの例にもれず、ムービーをはじめ全体のグラフィックはめちゃくちゃ美麗。

 イベントシーンもただの立ち話でなくキャラがしっかり動くうえ、ボリュームたっぷりのシーンが多く、しっかりと見られるものに仕上がっているかなと。

 わかりやすい表現をすると“コンシューマゲームさながら”みたいな感じでしょうか。

 青二プロダクション協力のもと、前述の神谷浩史さんや緑川光さん、銀河万丈さんをはじめ、沢城みゆきさんや野沢雅子さんなど、誰もが一度は声を耳にしたことがあるはずの声優陣も出演しており、リッチな体験が味わえること請け合いです。

 正式サービスが開始された際にはこれらの演出も合わせ、ライドたちの冒険の行方をお楽しみくださいませ!

  • ▲物語の進行とともに登場する主要キャラも個性的。腹ペコキャラのフィアナ、かわいいですよ!

自動周回システムとバトルの編成に注目

 システムは、スタミナを消費してクエストに挑み、wave制のバトルを勝ち抜いてクリアを目指すタイプ。

 ただし、メインストーリーに当たるメインクエストは例外で、スタミナ0でプレイ可能です。

  • ▲クリアに必要な総戦力(パーティの戦力)の目安も表示されます。

 スタミナ消費ありのクエストは、大別するとフリークエスト、イベントクエスト、自動周回クエストの3種類。

 フリークエストでは、簡単なイベントシーンが盛り込まれたサブストーリーが展開します。

 イベントクエストには曜日限定クエストやシナリオイベント、ナイツオーダーなど複数の種類が存在。

 ナイツオーダーは本作の特徴といえる要素の1つで、“試練編”で集めた神器を使い、“十傑編”で上位を目指すというランキング形式のコンテンツです。

 “試練編”、“十傑編”ともに独自ルールでスコアが獲得できる仕組みになっており、パーティの強さはもちろん戦い方も重要になるテクニカルな遊びが楽しめます。

 “十傑”という名称からもわかる通り、選ばれし(ランキング上位)10名には“十傑武器”と呼ばれる特別な武器が進呈され、名実ともにゲーム内最強の10人になることが可能。

 ただし、次回のナイツオーダーで十傑から外れると十傑武器もはく奪されてしまうので、十傑になった方は毎回没入する時間を味わえるはずです。

 ちなみに、ナイツオーダーが解放された段階で自分も挑戦してみよう……と思ったものの、総戦力を見た段階で「これは無理!」と早々に退散(笑)。

 ハードルが高いと思った反面、パーティを鍛えて挑戦してみたいというモチベーションにもつながった気がしています。

 もちろん十傑以外にもランキングによる報酬は用意されているので、参加する意義は十分あり。

 なお、十傑武器には6種類あり、連続して十傑になることで新たな武器を獲得できます。仕組み、難易度などを含め、エンドコンテンツの1つとして楽しんで行ける予感です。

 自動周回クエストは、その名の通り自動で周回を繰り返せるクエスト。これがまた便利で、周回数は最大999、周回中にスタミナがなくなったら自動でスタミナ回復アイテムを使う設定が可能。節電モードあり至れり尽くせりです!

 睡眠中でも仕事中でも、スマホで遊んでいられない時間に自動でクエストを回せるので、めちゃくちゃ活躍してくれると思いますよ。

 ただ1点、クエストの消費スタミナがやや多めなので、最終的な魅力は自身がスタミナ回復アイテムをどのぐらい持てるかによって変化しそうな気がします。

  • ▲基本的にはたまったスタミナを消化するクエストとして利用することになりそう。消費スタミナが半分のうちは、すさまじくありがたかったです。

 クエスト内で発生するバトルは、移動やスキルを駆使して戦う3Dアクション要素ありのシステム。主な操作は以下の通りです。

基本操作

移動 画面をスワイプ
ターゲット切り替え 画面を左右にフリック
ダッシュ攻撃 画面をタップ
バトルスキル バトルスキルアイコンをタップ
ブレイブスキル 画面下にセットされた3キャラクターの顔をタップ
ソウルバースト 画面下の操作キャラの顔をタップ
作戦変更 スキルアイコン部分を左にフリック
アイテム使用 スキルアイコン部分を右にフリック

バトルスキル、ブレイブスキル、ソウルバーストの概要は以下の通りです。

各スキルとソウルバーストの概要

バトルスキル キャラごとに4種。使用すると、スキルごとにリキャスト(スキルが使用できるまでの秒数)が発生
ブレイブスキル ブレイブゲージがたまると発動できる大技。発動できるのはメイン操作キャラクター以外
ソウルバースト ソウルバーストがたまると発動可能。一定時間、バトルスキルのリキャストを大幅に短縮する。発動できるのは操作キャラのみ
  • ▲画面下の一番左にセットするのがメインで操作するキャラクター。他3キャラクターはオートで攻撃してくれますが、ブレイブスキルを使用する場合はタップ操作が必要です。操作キャラの顔を囲む半円がソウルバーストゲージ、他3キャラクターの顔の上にあるのがブレイブゲージ、顔の右上の数字がブレイブスキル発動に必要なゲージ数です。なお通常攻撃は、敵に接近すると自動で繰り返します。

 上記のようにいろいろな要素があるものの、基本は繰り出したいものに応じた部分をタップするだけOKなので、実際に遊んでみるとすんなりなじめるはず。

 ダッシュ攻撃で接近してからバトルスキルをガンガン繰り出しつつ、ゲージがたまったらブレイブスキルやソウルバーストも使って敵を撃破していくという、アクション要素のあるバトルならではの気持ちよさが味わえました。

 また、ボス敵は攻撃を続けてブレイクゲージを最大にすることで、一定時間ダウンして与えるダメージも増えるブレイク状態になるのですが、一方的に攻撃し続けるのが本当に気持ちいいです

 ブレイク状態にしてからソウルバーストを使ってバトルスキルを連発する快感はクセになりますよ!

 もちろん、ただ気持ちいいだけのバトルではなく、ボスをどうブレイクするかの立ち回りも大事。むしろ、かなりの力の差がない限り、きちんとブレイクを狙わないと苦戦することもあります。

 ポイントは位置取り。バトルスキルの中にはボスの側面や背後から攻撃するとブレイクゲージがたまりやすいものもあるなど、移動しつつ有利な場所で攻撃を続けることがカギになります。

 そして、バトルをさらに奥深くしているのが、キャラを4人設定して行うパーティ編成。属性の相性に加え、キャラのタイプを考えた編成こそが、勝利につながる道になるのです。

 キャラには“攻撃”、“防御”、“回復”の3つのタイプが存在し、このバランスを考えた編成が第1のポイント。

 タイプに応じたステータスはもちろん、“攻撃”は威力に秀でたスキル、“防御”は敵のヘイトを集めるスキル、“回復”は仲間のHPを回復するスキルなど、役割に応じたスキルを所持しており、それぞれの特徴を生かすことでより戦いやすくなります。

 わかりやすいのは“攻撃”2人、“防御”1人、“回復”1人という構成です。“防御”のキャラにヘイトを集め、自身は敵の背後に回って攻めていくという、オーソドックスな立ち回りができます。

 キャラが強くなれば“攻撃”を4人編成、もしくは“攻撃”3人+“防御”1人で編成して効率的にクエストを周回する、なんてこともできそうです。

 もう1つのポイントである属性相性ですが、こちらは本作の性質上、ある程度やり込んでから考えることになる気がします。

 というのも冒頭で書いた通り、ガチャからは武器とキャラが混合で排出されるうえ、キャラはレアリティがSSRのみというのもあり、出現率が低めになっているんです。

  • ▲参考程度ですが、テストプレイでのガチャ提供割合はこのようなものでした。

 さらに、キャラの属性と武器種が一致している武器を装備させることでパラメータがより多く増加するなど、完璧な構成を目指そうとするとかなりの時間を要する仕組み。

 物語を進めることでさまざまなキャラが手に入るので、まずはロールを重視し、キャラが増えてきたら属性相性も意識してパーティを編成する、という形がいいかなと思います。

 “攻撃”は初期キャラのライド、“防御”も同じく初期キャラのメリル、そして“回復”は物語を進めると仲間になるフィアナにタイプとして設定されているので、まずはこの3人+最初の10連ガチャで手に入れたキャラで遊んでみましょう!

 なお、自動周回クエストがある時点で察している方もいると思いますが、オートバトル機能も用意されています。

 ブレイブスキルやソウルバースト、アイテムの使用などは行いませんが、位置取りを考えた立ち回りやバトルスキル発動はやってくれるので、ある程度オートにお任せしていてもOK。

 オート中にキャラの顔をタップして、ブレイブスキルやソウルバーストのみ自分で使用タイミングを決めるといった遊び方も可能です。

オーソドックスながら遊びごたえあり。RPGファンはぜひ!

 キャラの強化や限界突破、ブレイブスキルの強化、さらに武器の強化やアクセサリの作成、強化といった育成要素もボリュームたっぷり。

 武器は特定のクエストなどで手に入るチケットでも入手できるので、「課金しないと武器が満足に手入らない!」なんてことにはならないかなと。

 ほかにも、ギルド的な要素の“騎士団”や、キャラごとの緻密な設定を存分に楽しめるキャラエピソード“ブレイブストーリー”といったコンテンツが用意されています。

 全体的にオーソドックスかつキチンとまとまっている印象で、バトルでの戦い方や編成、そしてランキング形式のイベントなど要所要所に熱くなれる部分もあり、RPG好きの方はぜひ一度遊んでみてもらいたいなと感じられるゲーム内容でした。

 先行プレイを踏まえて調整される部分もあるはずなので、これからの発展にも期待できそう。

 大の『ブレイブフロンティア』ファンの自分としては、同作などを手掛け『ブレイドエクスロード』の監督も務めている早貸久敏さんの作品ということで、正式サービス開始後もプレイするつもり!!

 配信開始は2019年秋ということで。もうすぐかな?(チラチラッ)

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BLADE XLORD―ブレイドエクスロード―

  • メーカー:アプリボット
  • 対応端末:iOS
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年秋
  • 価格:基本無料/アイテム課金

BLADE XLORD―ブレイドエクスロード―

  • メーカー:アプリボット
  • 対応端末:Android
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年秋
  • 価格:基本無料/アイテム課金

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