アプリ版『デッドバイデイライト』開発者インタビュー。モバイルでホラー体験を再現するための工夫とは?

hororo
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 配信中のスマートフォン用アプリ『Dead by daylight Mobile - NetEase』の開発者インタビューをお届けします。

 本アプリは、世界中で多くのファンを獲得している『Dead by Daylight(以下、DbD)』のスマートフォン対応版。『DbD』をそのまま移植したのではなく、アプリらしい要素を含んだタイトルになっています。

 『DbDモバイル』のプロデューサー・Shen Qiangさんに、アプリ版のポイントや開発のこだわりなどを質問。グラフィック表現やUIなど、気になるところをお答えいただきました。

 なお、インタビュー中は敬称略。

『DbD』の体験を再現したモバイル版

――『DbD』の魅力は、キラー側は追い詰めて獲物を狩る楽しさ、サバイバー側は協力して逃げ切る緊張感にあると思います。これらをモバイル版で実現するために気を使った点や、困難だった点を教えてください。

Shen Qiang:まず、一番難しかったのは、モバイル版でPC/CS版のホラー体験を再現する必要があったことです。そのため、操作性や感触についての改善を行いました。

 また、より快適にプレイしていただくための工夫も行いました。例えばグラフィック向上のため、各種スマホ端末でオリジナルのモデルのマッチや最適化を行い、プレイヤーに最高のグラフィックを提供できるようにいろいろと工夫しました。

 また、オリジナルの世界観に合わせて、キャラクターに個性的なスキンをデザインしたり、独自の処刑動画を作ったりしました。

 さらに、ゲーム内のコミュニティをより日本のプレイヤーに適したものにするため、ソーシャル面ではプレイヤー同士のコミュニティー形式について改善や追加を行いました。

――モバイルゲームとして、グラフィックがかなり綺麗だと感じました。どのようにこれを実現しましたか?

Shen Qiang:オリジナルのモデルをロールオーバーし、市販されている多くのスマホ機種に適応させ、より効率的なシェーダー方式を採用することで、キャラクターの高品質なレンダリングを実現しながら、多くのスマホデバイスで動作させることができるようにしました。

 また新しいライティングレンダリングを適用し、いくつかの重要なエリアが再現可能となりました。

――UIのカスタマイズ性の高さや、画面に出現するインジケーターでの情報量の密度にも驚きました。どのようなところに、こだわっていましたか?

Shen Qiang:モバイル版では、PC/CS版にはないアイコンやボタンを追加しています。プレイヤーの方々にとって一番印象的なのは、危険範囲に入った時に表示されるハートのアイコンではないでしょうか。ヘッドホンを装着していなくても、「危険が迫っている」や「殺人鬼が近くにいる」といった危機を認識することができます。

 この機能の追加により、スマホのプレイヤーはより直感的に状況把握をできるようになり、これまでのところプレイヤーからのフィードバックも良好です。

――戦隊やブラッドマーケット、ガチャなど、既存の『DbD』とはシステムが異なります。『DBDモバイル』は『DbD』とは切り離され、独自に運営されていくのでしょうか?

Shen Qiang:まず、ゲームバランスに影響を与えないランダムなカード抽選によるガチャモードを追加し、既存キャラクターの新しいスキンデザインを提供することで、ゲームに新しい楽しみを加えます。

 ガチャ券はゲーム内のタスクを通じて無料で入手できます。すべての課金コンテンツはゲームの仕組みに影響を与えません。また、一部の新スキンは、ガチャ券を集めることで入手できます。

 また、よりよく体験していただくために、プレイヤーたちがチームを組み、タスクをクリアすることで報酬が得られるよう、戦隊システムやブラッドウェブシステムを追加しました。

――『DBDモバイル』には、『DbD』で実装されているキラーの一部が実装されていませんが、今後追加されていくのでしょうか?

Shen Qiang:はい、PC/CS版に登場したコラボキャラの大半がモバイル版でも実装される予定です。これから、ナイトメアやマイケル・マイヤーズといった名作ホラー映画の悪役がモバイル版に登場します。また、モバイル版ではより多くのキャラクターを仲間にできるよう、DLCに類似する新キャラクターセットパックを打ち出す予定です。

――今後使用できるキラー/サバイバーは、『DbD』とは異なる展開を見せていくのでしょうか?

Shen Qiang:オリジナルの『Dead by Daylight』のキャラクターやパークを変えずに、そのままのホラー体験をモバイルで再現できるよう、最善を尽くしました。キャラクターの特徴はそのままに、モバイルで『Dead by Daylight』をできるだけ楽しめるよう、最適化を図りました。

――『DbD』では、サバイバー側がボイスチャットなどを使ってコミュニケーションを取るとキラー側の立ち回りが難しくなるという意見も目にします。一方、クイックチャットを導入した『DBDモバイル』ではサバイバー側が容易に連係を取れるようになっていますが、この点のバランスについてはどのように考えていますか?

Shen Qiang:生存者のプレイヤー同士がよりいいチームワークを発揮できるよう、クイックトーク機能を追加しました。その上で、ゲーム内での協力プレイの楽しさも向上し、見知らぬ人とのクイックマッチにも役立ちます。また、ゲームのバランスにはあまり影響せず、ゲームの楽しさを高めることに役立ちます。

――最後に、『DBDモバイル』を楽しみにしているユーザーの方々へメッセージをお願いします。

Shen Qiang:非対称型サバイバル対戦形式を生み出したゲーム『Dead by Daylight』のモバイルバージョンは、PCバージョンの遊び方を完全再現しており、プレイヤーの満足度もとても高い作りになっておりますので、ぜひ遊んでみてください!!

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