【ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話 26】新発表ウマ娘から伺う“世代の展開”のお話
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- 柿ヶ瀬
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柿ヶ瀬です。ゴールデンウィークは全部お仕事でした。皆さんはゴールデンウィーク楽しめましたか?
競馬で言えば天皇賞(春)からかしわ記念など地方の重賞がたくさん、そしてNHKマイルと隅々まで楽しんだ方も多かったかもしれません。
そんな中『ウマ娘』では4th EVENT横浜公演が行われました。筆者も配信で見ていましたがライブはもちろん新情報もいろいろありましたね。
今回はそんな新情報の中から、DAY2において新登場が発表された2人、シンボリクリスエスとタニノギムレットに注目をしつつも、そこからの空想話にお付き合いください。
02年クラシック世代の2人
この2頭のモデルはどちらも99年生まれの02年クラシックの世代の牡馬で、牝馬であればファインモーションが同期になります。そして競馬好きであれば、この2頭ですぐに思い浮かべるレースがあります。
それは02年のダービーです。青葉賞を勝ったシンボリクリスエスに対して、皐月賞3着、NHKマイル3着からのダービーというローテーション――NHKマイルからダービーのローテは担当調教師松田国英氏がよく使ったことから“松国ローテ”と呼ばれています――で臨んだタニノギムレット。
結果は大外からまとめて差し切ったタニノギムレットが優勝、そして2番手争いからわずかに抜け出たシンボリクリスエスが2着。もっとも、思い浮かぶレースはこのレースしかありません。何しろ唯一の直接対決でしたから……。タニノギムレットはこの後屈腱炎で引退してしまうのです。
シンボリクリスエスはそのまま3歳での天皇賞(秋)、そして有馬記念制覇という快挙を成し遂げます。昨年シンボリクリスエスの孫にあたるエフフォーリアがシンボリクリスエス以来の勝利をしたのは記憶に新しいところではないでしょうか。翌年も天皇賞(秋)、そして引退レースの有馬記念でも連覇(ジャパンカップは2年連続3着)して堂々と花道を飾ったのでした。
この有馬記念で3着だったのが、同じ藤沢厩舎の1つ下の世代であったゼンノロブロイです。厩舎のエースを受け継いだ翌年、シンボリクリスエスが出来なかったジャパンカップも含めた秋三冠を成し遂げます。シンボリクリスエスがゲームで一番早く見られそうなのは、やはりロブロイの育成シナリオではないかと筆者は考えています。ガチャ予告にロブロイが来たらそれは即ち、シンボリクリスエスがシナリオに出るという予告……と言ってもいいかもしれません。
話を戻しますが、シンボリクリスエスとタニノギムレットの2頭を同時に発表した、ということはダービーばかりでなく、02年クラシック世代を展開させるつもりなのでは? という想像を否が応でもしてしまいます。
思えば99年クラシック世代もナリタトップロードは後からでしたよね。世代は違うのですが、マヤノトップガンとマーベラスサンデーとともに三強を形成したサクラローレルも後からの登場でした。後々追加されるウマ娘たちを今から期待してしまうのも仕方ないことではないかなと。
またこの02年クラシック世代、ウマ娘として登場してほしい! と思えるような個性馬がたくさんいるのです。 いくつかピックアップしてお話していきましょう。
ヒシミラクル
まずはその中でも筆頭と言っていいでしょう、菊花賞馬・ヒシミラクルです。タニノギムレットもシンボリクリスエスもいなかった菊花賞を10番人気で制し、大波乱を巻き起こしました。
ヒシミラクルは個性的なエピソードが山積みです。初勝利が10戦目と大変苦労をしてきたこと、GⅠを3勝もしているのに、重賞勝ちはこの3つでGⅡもGⅢも勝てていないこと。GⅠを3勝もしているのに重賞での一番人気は一度もなく、GⅠ勝ちは3つすべて人気薄(10番人気、7番人気、6番人気)からの一発。もしも『ウマ娘』に実装されたら伏兵○の上位スキルを持って現れそうな馬でした。
そんなヒシミラクルをさらに有名にしたのが“ヒシミラクルおじさん”の存在です。03年の宝塚記念の前日売りで、ヒシミラクルの単勝に1,000万円以上の大口投票をした人がおり、一時1番人気に(最終的には6番人気)。結果は見事ヒシミラクルが優勝し、ヒシミラクルおじさんは2億円近くの配当を得たというお話です。このエピソードは新聞やニュースでも取り上げられるほどの事件となり、ヒシミラクルを語る上で絶対に外せないエピソードとなったのです。
ヒシの馬はおなじみヒシアマゾンもいますし、実装の可能性は相当高そう。もしもウマ娘に登場することになった時に、はたして“ヒシミラクルおじさん”は登場するのか……。すでにそんな妄想で頭の中はいっぱいです(掛かり気味)。
ノーリーズン
ノーリーズンは02年クラシックの皐月賞で1番人気タニノギムレットを抑えて勝利した馬ですが、こちらはヒシミラクルの菊花賞を下回る15番人気での大穴勝利でした。その後ダービーでは8着に破れますが、神戸新聞杯でシンボリクリスエスの2着だったことから菊花賞では1番人気に推されます。
しかし……事件はレース開始直後に起こりました。スタートでつまづいた結果、鞍上の武豊が落馬してしまい競走中止。1番人気のスタート直後の落馬に京都競馬場は悲鳴に包まれたのです。ゴールドシップの120億に匹敵する110億が飛んだとか……。以来大レースでの出遅れとかがあっても、それこそゴールドシップの宝塚記念での大出遅れの時ですら「落ちてないからノーリーズンよりは……」と言われるような大事件だったのです。
バランスオブゲーム
GⅠでは勝てないけどGⅡでは無類の強さを発揮する馬のことを“GⅡ大将”なんて言っていた頃がありました。ですが近年ではGⅠが増えたり海外遠征をすることも増えた結果、あまり見なくなりました。
そんな中でも最強の“GⅡ大将”と言えば、このバランスオブゲームではないでしょうか。何しろGⅡ勝利が歴代最多の6勝。もうこれだけでも素晴らしい個性馬なのですが、他にもバランスオブゲームがウマ娘にならないかなあと思う理由はあるのです。それはバランスオブゲームの馬主さん、薗部博之氏。
ゲーム好きの読者の方はピンと来たかもしれませんが、オグリキャップ・武豊とともに第二次競馬ブームを牽引した大先輩競馬ゲームの開発者なのです。この2つが交わった時、どんな化学反応が生まれるのか。そんな妄想をしてしまうのは競馬好きとしては仕方のないことではないでしょうか。
アドマイヤドン
アドマイヤドンは朝日杯FSを勝ち、菊花賞4着から中2週でダートのJBCクラシックに出走し優勝するというものすごい路線変更を大成功させ、ダートGⅠを6勝したとんでもない名馬なのですが……ウマ娘になる確率は低いかなと筆者は考えております。
その理由について詳しく話すと、とあるウマ娘のストーリーのネタバレになってしまうのでこの記事では避けます。もちろんアドマイヤドンがウマ娘として登場する可能性がないわけではないですし、むしろ俺たちのCygames、ないだろうと思ったところからのウルトラCがあったって不思議ではありません。筆者の固定観念をひっくり返してくることを期待しています。
ということで今回はシンボリクリスエスとタニノギムレットの新登場から02年クラシック世代のお話をしてきました。他にもこの世代ならデュランダルとかファストタテヤマとかテレグノシスとか大好きなんですけど、キリがないのでこの辺で。
他にもコパノリッキーとか、99クラシック世代の新アニメの話とか、BOSSコラボでアメリカンボスとかグランプリボスはウマ娘にならないのかなとかいろいろとお話したいことはありますが、それはいずれの機会ということで。
また次回もこういった“楽しみ方”を提示していければと思いますのでお時間ありましたらぜひご一読いただきたければ幸いです!
それではまた!
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連載コラム“ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話”のまとめページはこちらです。過去に掲載してきたコラムをここで一気に読むことができます。いろいろな驚きや発見があると思いますので、ぜひチェックしてくださいね!!
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