比企家の使命と虎木への思慕に揺れる“比企未晴”の今後の動向は?【ドラキュラやきん!キャラ解説】

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 コンビニの夜勤で働く吸血鬼“虎木由良”を主人公に、日常と非日常が交錯する物語を描いた和ヶ原聡司先生の人気小説『ドラキュラやきん!』(著者:和ヶ原聡司、イラスト:有坂あこ)。

  最新刊の5巻の発売を記念し、4巻までの主要キャラクターたちの行動を一挙解説!

 今回は、ファントムの一族である比企家の長子で、虎木のことを慕う“比企未晴”をピックアップします。

以下の内容には、本編のネタバレが含まれています。

“比企未晴”について

 日本に古くから住まうファントム一族比企家の長子。18歳。京都の出身で、いつも和服に身を包んでいる。普段は丁寧な物腰と言葉遣いだが、気を抜くと京言葉になることも。

 Crimson Moonでの出来事から7年と3カ月と15日前に街中で暴漢に襲われているところを、虎木に助けられた。以来、彼のことを慕っている。そのため、虎木のそばにいるアイリスとは、顔を合わせるたびにケンカになる。

作中での主な行動

Crimson Moonでの出来事【第1巻】

 Crimson Moonでアイリスの聖務に介入し、網村の身柄を拘束する。虎木に近づく女性に対し敵意を隠さないため、出会ってすぐにアイリスとは険悪な仲になるが、網村の身柄を渡せばアイリスが虎木の部屋から出て行くと知ると掌を返して引き渡すなど、現金な面も見せる。

 日本のファントムと人間社会の安寧を守る使命を帯びた比企家の長子としての責任感は強く、また洋の東西を問わずファントムの歴史に詳しい。そのため虎木を強く思慕しつつも虎木が人間に戻ることは不可能だと考えており、自身がファントムの中でも吸血鬼に比肩するほど長命であることを利用して、虎木の人生に寄り添おうとしている。

 その使命感と考え故に現状は虎木との人間関係は友人以上にはなっていない。またアイリスのような『虎木の人間に戻りたいという目標』に強い力で寄り添える人物の登場を想定していなかった。虎木が横浜港にやってくる室井愛花にさしたる策もなく挑もうとしたときにはアイリスにその点を先んじられ、やむを得ずアイリスの口車に乗り、アイリスと自分と虎木の乗船券を手配した。

メアリ一世号での出来事【第1巻】

 虎木と愛花の戦いに、得意武器である日本刀を船内で調達して介入。また網村を使ってアイリスの銃を船内に持ち込ませる。虎木、アイリスと協力して室井愛花が吸血鬼の本性を現さざるを得ないところまで追いつめるが、止めを刺すことは出来ず痛み分けとなる。

メアリ一世号での事件後【第1巻】

 愛花の反撃を封じるために狼男・相良を使って船内にパニックを起こし、警視庁と神奈川県警を介入させ、愛花を撤退させることに成功する。事件後は、虎木の警護と監視をより強化するために、精度の高い新たな『血の刻印』を虎木に渡した。

梁詩澪がバイトを始めたあとの出来事【第2巻】

 フロントマート東池袋5丁目店に『虎木と一緒に働くことを目的にした女性新人』である梁詩澪(リァン・シーリン)が勤め始めたことを、アイリスからの電話で知る。都内で起こるファントム絡みの事件の調査を放り投げ、アイリスと共に虎木と詩澪の勤務の様子をすぐそばで監視し始める。その監視中に強盗事件が発生すると、決して虎木の脅威にはなり得ない人間の強盗であったにも関わらず、虎木を脅かした事実を許さず超人的な力で制圧した。

コンビニ強盗事件後【第2巻】

 強盗事件の事情聴取の苦労にかこつけて虎木の部屋に強引に上がり込もうとした際に、アイリスと闇十字騎士団が虎木をパートナー・ファントムに指定していたことを知る。

 虎木の身辺に色々な意味で警戒しつつも比企家本来の仕事に戻るが、すぐに詩澪が虎木に対してファントムの関係者としての本性を現し、事態の収拾をアイリスに託す。

 アイリスが捕らえた詩澪の身柄を引き受けた未晴は、人間ではあるがデミ僵尸(キョンシー)でもある詩澪が都内を騒がせている他の僵尸と同じファントム秘密結社『梁尸幇(リァンシーバン)』の一員であると判断。虎木の弟で元警察庁長官の和楽に協力を仰ぎ慎重に身柄を扱う。

関越道での出来事【第2巻】

 その後、愛花と梁尸幇幇主の梁雪神(リァン・シュエシェン)にアイリスが誘拐された際には、比企家所有のヘリコプターを出動させて追跡。関越道で愛花たちのトラック群に追いつき、剣術と比企家固有の能力、生命の熱を用いた術で僵尸2体を圧倒した。

縁談騒動以前の出来事【第3巻】

 京都の比企本家から不本意な縁談が舞い込み、それを断るためにこれまでの貢献と協力を借金という形で虎木に提示し虎木を京都に帯同する。

縁談騒動の出来事・1【第3巻】

 秘書である烏丸鷹志を伴い、虎木に提示した借金額を軽く凌駕するコストをかけた旅程で京都に到着した後、ファントム御用達のホテルで虎木に強引に迫るが既成事実の成立は叶わなかった。

縁談騒動の出来事・2【第3巻】

 比企の本家では当初の予想に反し、祖母の比企天道は未晴の意思を尊重せず『比企家の長』としての振る舞いを厳命される。

 一方で縁談先であり西日本のファントムの長である六科家の当主六科興春が殺害された事件で、京都のファントム達は混乱していた。また縁談相手である六科七雲の手引きでアイリスが比企家と闇十字騎士団の間に結ばれた不可侵協定を破り京都入りした事実が発覚し、それらの事態が解決しない内は強引に縁談が進められることもなく、虎木とともに京都に留め置かれることとなる。

縁談騒動の出来事・3【第3巻】

 天道への目通りの後、虎木とともに京都市内を観光デートして逗留先のホテルに戻ると、七雲とアイリスが共に行動している場面に出くわす。お互い不意の遭遇に混乱しながらも情報交換する中、本来は比企家と六科家の下にいるはずの鬼族の襲撃に遭う。

烏丸の乱の出来事【第3巻】

 鬼族の襲撃を退けるも比企本家が襲撃されたことを知り一人駆け付け、烏丸が室井愛花と通謀し比企家を裏切った事実を知る。徒手空拳の戦いで烏丸に敗北するが、七雲と虎木とアイリスの奇策に救われ祖母ともども九死に一生を得た。

烏丸の乱の事件後【第3巻】

 烏丸撃退後は、事態の収拾のために京都に残り、七雲との縁談も一旦解消される。祖母と比企家を救われたことに一応の恩は感じつつも、アイリスの京都入りの理由が虎木への想いであることを察し、先に東京に帰るアイリスを牽制した。

ZACH騒動での出来事・1【第4巻】

 京都から戻った後、自分の在り様を見直した虎木から吸血鬼ザーカリー・ヒルの捜索を依頼されるが、直前に闇十字騎士団の団長ジェーン・オールポートから同じくザーカリー・ヒル討伐に協力せよとの契約にサインさせられていた。ザーカリーがアイリスとも浅からぬ因縁を持つことを知り、虎木の依頼を優先しつつオールポートとの契約に違反しないよう、網村を使って独自にザーカリーに接触を試みる。

ZACH騒動での出来事・2【第4巻】

 無事虎木とザーカリーを接触させることには成功したが、その現場をオールポート率いる闇十字騎士団が襲撃したため、虎木への攻撃を協定違反であると申し立て介入する。

 虎木の部屋でザーカリーと虎木、和楽、そしてアイリスの関係を知り、京都で祖母を救われた恩を返すために、闇十字の討伐作戦を中止させる虎木とアイリスの策に協力する。

ZACH騒動での出来事・3 【第4巻】

 南青山のライブハウス「ブルーブック」で虎木と和楽とアイリスがザーカリーと面会する間、周辺を囲むシスター・中浦達を牽制し時間を稼いだ。

関連動画

 PVでは、虎木由良を逢坂良太さんが、アイリスを日笠陽子さんが演じています。また、朗読劇は日笠陽子さんが担当しています。

『ドラキュラやきん!』PV(逢坂良太×日笠陽子)

『ドラキュラやきん!』(朗読/日笠陽子)【電撃文庫朗読してみた】

イラスト:有坂あこ

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『ドラキュラやきん!』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2020年9月10日
  • ページ数:344ページ
  • 定価:630円+税


『ドラキュラやきん!2』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2021年2月10日
  • ページ数:312ページ
  • 定価:630円+税


『ドラキュラやきん!3』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2021年7月9日
  • ページ数:344ページ
  • 定価:715円(税込)


『ドラキュラやきん!4』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2021年11月10日
  • ページ数:340ページ
  • 定価:792円(税込)


『ドラキュラやきん!5』

  • 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
  • 発売日:2022年6月10日
  • ページ数:340ページ
  • 定価: 792円(税込)

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