『エーペックスレジェンズ モバイル』先行レビュー。アプリ限定レジェンド“フェード”の強さは?

セスタス原川
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 iOS/Android用アプリ『Apex Legends Mobile(エーペックスレジェンズ モバイル)』のレビューをお届けします。

 本作は、人気FPS『Apex Legends』がスマホで楽しめる形になった作品です。

 自身の腕と戦略で勝ち抜くバトルロイヤルの面白さはそのままに、スマホならではのお手軽さ、新しさが加わった内容になっています。

モバイル限定の新レジェンド“フェード”

 『Apex Legends Mobile』では、PC・CS版に未登場のレジェンドのフェードが登場します。

 フェードのパッシブスキルは、スライディング直後に移動スピードが加速する能力。

 スライディングで大きく動いた後、さらに素早く動くことで、敵が狙いづらい高速移動が可能です。

 アビリティは、一定時間前の場所まで無敵状態で移動する能力。

 レイスの虚空に酷似していますが、こちらはより防御寄りで、緊急離脱の際に活躍する能力です。自動的に元の場所に戻るので、高さの制限などもありません。

 アルティメットは、投擲物を投げた先の範囲のレジェンドを無敵状態(虚空の状態)にする能力。

 範囲内の敵は壁越しでも見えるスキャン状態になるので、ブラッドハウンドやシアのアルティメットのように活用できます。


 フェードは、ゲームをプレイしてバトルパスのレベルアップの無料報酬でピースを獲得することで解放できます。

モバイル版ならではの要素も

 モバイル版では、TPP(3人称視点)とFPP(一人称視点)の両方が楽しめます。

 試合が始まる際には、どちらのモードでプレイするかを選択。TPPモードのみ、試合中にFPPモードとの切り替えが可能です。TPP視点の方は視界が広く、戦いで有利になるため、FPPモードを選択した場合にTPPへの切り替えはできません。

 TPPモードでは、遮蔽を使った戦闘の際に“相手には見えないが自分には見える”の状況になりやすく、これまでの『Apex Legends』における戦闘のセオリーが大きく変わります。そのため、歴の長いプレイヤーでもモバイル版は新鮮な感覚でプレイできます。

 武器は全体的に装填数が増加しており、モバイル版で射撃をする際の爽快感は他のプラットフォームに引けを取りません。加えて、弾を撃ち出す数が増えるので、必然的に相手にダメージを与えやすい状態も生み出しています。

 スマホでFPSを遊んだ経験が少ない方は、タッチ操作によるエイムを不自由に感じるかもしれません。しかし、撃ち合いの際のキャラクターコントロール、遮蔽の使い方などは大きく変わらないので、エイムさえ慣れればモバイル版でもすぐに撃ち合えるようになるでしょう。

  • ▲ディボーションの最大装填数52発。脅威です。

 サプライボックスの開封やドアの開け閉めは、設定によってオートで行ってくれる仕組み。これにより、指の意識は移動と射撃に集中できます。

 アイテムについても、自動でドロップしているものを拾ってくれる機能があります。ただ自動で拾ってくれるだけでなく、自分が装備している武器に対応する弾を拾ったり、上位のアイテムを自動で付け替えたりと、アイテム漁りに掛かる手間は最小限に抑えられています。

 スマホで指での操作をしつつ、アイテム管理をするとなると難しいですが、このオート機能を活用すれば、かなり素早く漁りが行えます。

 モバイル版のマップには、テスト版の段階で“ワールズエッジ”と“キングスキャニオン”が実装されていました。

 リリース時には“ワールズエッジ”のみがプレイできる状態で、その後に“キングスキャニオン”が追加される予定です。

 マップ構造は、さまざまな改修が行われる前の、いわゆる旧マップが元になっています。“ワールズエッジ”の中心にはキャピタルシティがあり、マップを列車が走っています。“キングスキャニオン”は、プレイヤーが集まるスカルタウンがあります。当時からプレイしている人にとっては、懐かしさを感じる要素です。

 ゲームモードはバトルロイヤルのほかに、3vs3で戦うアリーナと、6vs6のチームデスマッチが用意されています。バトルロイヤルのランクマッチは、一定レベルまでプレイヤーレベルを上げることで挑戦できるようになります。

 アリーナモードは、PC・CS版でお馴染みの3人チーム同士のぶつかり合いです。

 モバイル初登場となるチームデスマッチは、1チーム6人で勝負をして、先に30キルを取得したチームの勝利となるモード。アリーナよりも混戦になりやすく、撃ち合いに特化した戦いが行われます。

既存ユーザーも満足の品質と爽快感

 PC版の『Apex Legends』をガッツリとプレイ済の筆者が遊んだ感想は「モバイル版と侮っていた過去の自分が恥ずかしい……!」です。

 まずプレイした瞬間にわかるグラフィックの素晴らしさ。スマホの画面上でもキャラクターの一挙一動から、遠方に映る敵まで、細かく描写されています。UIの操作性も良く、スマホアプリとして文句の付けどころはありません。

  • ▲スマホでもレジェンドたちがぬるぬると動きます。ムービーや細かい演出も一見の価値有り。

 ゲームの再現度も高く、スライディングやパルクールを使ったスピーディな戦いはそのままに『Apex Legends』の醍醐味である爽快感をスマホで体験できます。

 ただ再現するだけでなく、前述のオート拾いをはじめ、アイテム類にワンタップでアクセスできたり、モバイル用に武器が調整されていたりと、PC・CS版で感じられない気持ち良さを体験できるのは、スマホ版ならでの良さと感じました。

  • ▲パスファインダーのグラップル移動も快適に行えました。

  • ▲モバイル版限定のスキンも登場するようです。

 今なお絶大な人気を誇る『Apex Legends』ですが、中にはまだ実際にプレイしたことない人もいるでしょう。そんな方にこそ、スマホにインストールするだけで遊べる本作から始めていただきたいです。何故このゲームがここまで人気なのは、実際にプレイすればその理由はすぐにわかることでしょう。

 もちろん既にプレイ経験がある方であれば、楽しめるのは言うまでもありません。出先でも『Apex Legends』をプレイできるという夢の環境が、もうすぐそこまで来ています。


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