『オーバーウォッチ2』ザリア、ソンブラ、キャスディ……アビリティに変更のあったヒーローに注目!

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 Blizzard EntertainmentからPC / PS4 / Nintendo Switch / Xbox Oneに向けて発売予定の新作アクションシューティングゲーム『オーバーウォッチ2』。その第1回PvPベータ(クローズドβテスト)が4月27日から5月17日にかけて行われている。

 この記事では、クローズドβテストでアビリティの特性、内容が変更されたヒーローについて担当ライターによるプレイの感触をお届けします。

 なお以前個別記事で紹介したオリーサドゥームフィストは除いており、ライフやシールドの量の変化については言及しておりません。

タンク

 タンクはパッシブスキルとしてノックバックを受けにくくなり、さらにダメージと回復を与えたヒーローのアルティメット・チャージ量が少なくなるという効果が付与されるようになりました。

ウィンストン

・サブ攻撃が追加
・バリア・プロジェクターの耐久値が増加

 ウィンストンはサブ攻撃で中距離まで飛ぶ単発の電撃弾を放てるようになり、近距離攻撃しかなかった欠点が改善されるようになりました。

 具体的にはサブ攻撃はボタン長押しでチャージし、チャージ量に応じてダメージが増加するような特性。単発ダメージにしては攻撃力がかなり控えめなので、これまでのウィンストンのような戦い方がガラリと変わるようなものではなく、あくまで補助的な攻撃手段としての存在になると思います。

ザリア

・バリアのストックが2つに増加
・各バリアの使用回数が共有化

 自他にバリアを付与するザリアはバリアのストックが2つになり、より守備性能が強化されるようになりました。

 それだけでなく自身にバリアを張る"パーティクル・バリア"と味方に張る"バリア・ショット"の使用が共有化。つまりどちらかを2回使うか、両方を1回ずつ使うかという使い方に。ストックが2つになったことで、両アビリティを2回ずつの合計4回使えるということではありません。

 タンクの中ではライフが低めのザリアですが、自身に2回"パーティクル・バリア"が使えるチャンスがあるため、より守備性能が強化。前線に出る味方がいれば"バリア・ショット"を2回使用してもいいですし、対応力が広くなりましたね。

ラインハルト

・チャージが任意で止められるように
・ファイア・ストライクが2回使用可能

 以前までのラインハルトの"チャージ"は壁にぶつからないと止めることができませんでしたが、今回から任意で止められるようになり崖から落ちるといった事故が予防できるようになりました。また長距離移動もしやすくなったのも良い点ですね。

 さらに貴重な遠距離攻撃である"ファイア・ストライク"が2回使用可能に。相手に遠距離が多く、何も出来ない時間多い場面もありましたが、これで少し解消されそうですね。

ロードホッグ

・アルティメット中の射撃が任意に
・アルティメット中でも別アビリティが使用可能

クローズドβテスト中のアップデートにより、アルティメット中に各種アビリティが使用可能になり攻撃を任意で発動できるなど、性能が大きく変わりました。

 アルティメットは6秒間持続し、メイン攻撃をしている間だけ"ホールホッグ"による散弾連射を行います。ロードホッグを象徴する"チェイン・フック"はクールダウンが6秒なので、アルティメット中に使えても1回だけですが至近距離で"ホールホッグ"がヒットできれば非常に強力ですね。

ダメージ

 ダメージは移動速度の上昇というパッシブスキルを全員が獲得しました。元々移動速度の速かったヒーローは速度がさらに上昇しており、裏取りや奇襲がしやすくなっていますね。

キャスディ

・フラッシュバンがマグネティック・グレネードへ

 近距離で炸裂して相手をスタンさせていたアビリティ"フラッシュバン"が削除され、代わりに"マグネティック・グレネード"が追加されました。

 このアビリティはよくあるグレネードのように自動で炸裂してダメージを与えるほか、敵に張り付く性質を持っており、付着した際はダメージが増加する仕様となっています。また至近距離で投擲した際は自動追尾するようで、近くの敵を確実に迎撃できるようになりましたね。

ジャンクラット

・スティール・トラップの特性が変化

 トラバサミのような罠を仕掛ける"スティール・トラップ"は、引っ掛かった相手の動きを封じるものでしたが、今作では鎖が伸びるようになり、動きを完全に封じることができなくなりました。

 動きを完全に封じられなくなっただけでなく、鎖が伸び切ると罠が破壊されてしまいます。これまでのように確実に相手を倒せるチャンスが作りにくくなったのは痛手ですね。

ソンブラ

・ハックのクールダウン時間が大幅に短縮
・ステルス中にハックが可能に
・ハックのアビリティ阻害が1秒だけに
・ハック中の敵に対するダメージがアップ
・アルティメットでダメージを与えられるように

 ソンブラは変更点が多く、とくに"ハック"に関する内容に調整が入りました。大きなものでは"ステルス"中に"ハック"しても"ステルス"が解除されなくなった点。"ハック"のクールダウン時間が大幅に短縮され、複数の相手をハッキング可能になった点でしょうか。

 なかでも"ハック"のアビリティ阻害が1秒だけになり、これまでのように相手を完全に沈黙させるような戦い方ではなくなりました。その代わりにハッキングされた相手はソンブラから受けるダメージが増加したため、ダメージロールとしての活躍も見込めるようになりました。

 さらにアルティメットの発動で範囲内の相手をハッキングできるだけでなく、ダメージを与えるようにも変化。妨害メインで与ダメージの低さがネックのソンブラでしたが、ダメージロールとしての役割を遂行しやすくなりましたね。

バスティオン

・セントリー・モードが6秒間だけに
・セントリー・モード中に移動が可能
・自己修復がA-36タクティカル・グレネードに
・アルティメットが変更

 変形場所に固定される代わりに、ガトリングガンによる圧倒的な弾幕を形成できたバスティオン。今作では"セントリー・モード"が6秒間だけになり、以前のような固定砲台で撃ち続けることが不可能になりました。

 しかし"セントリー・モード"中に移動やジャンプが可能で弾も無制限と、時間制限が付いたもののメリットもあります。攻撃力もやや下がりましたが、ガトリングガンの強さは変わらずでした。

 また"自己修復"が削除され"A-36タクティカル・グレネード"が追加。このグレネードは壁に反射し、地面に付着したあと爆発して相手を遠くに吹き飛ばす性質を持ちます。閉所なら特異な機動性で狙えたりと、なかなかユニーク。上手く崖際で命中させれば落下も狙えます。

 さらにアルティメットが"タンク・モード"で戦車に変形してからの砲撃から、その場に固定化して迫撃砲を放つものに変わりました。この状態になると着弾地点を自身で操作できるようになり、任意の場所に3発着弾させることが可能なります。

 相手の退路を絶つように放ったり、ペイロードやロボットに近付かせたくない瞬間に使ったりと影響力は高め。一方でジャンクラットのアルティメットと同様に自身が操作不能の隙だらけになってしまうため、近距離戦ではパワーを発揮しきれない場面もあるので要注意を。

メイ

・メイン攻撃での凍結効果を削除

 メイン攻撃での相手を凍結できる特性が削除されてしまい、これまでのような運用が難しくなりました。しかし相手の移動速度を低下させる効果はそのままなことに加え、アルティメットで凍らせることは可能です。

 またメイン攻撃のダメージや装弾数も増加したため、"アイス・ウォール"での分断を駆使した近距離戦闘は変わらずな印象です。

 サポートはアビリティがガラりと変わる大きな変更点はありませんが、ゼニヤッタの近接攻撃にノックバックが追加されたり、ブリギッテの"シールド・バッシュ"でスタンが取れなくなったりと、小さな調整が入っています。

 変化の乏しいサポートですが今後しっかり調整を行っていくそうなので、ゲームにどう展開していくか楽しみです。


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