『オーバーウォッチ2』新ゲームルール・プッシュは攻防の展開が超速い!

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 Blizzard EntertainmentからPC / PS4 / Nintendo Switch / Xbox Oneに向けて発売予定の新作アクションシューティングゲーム『オーバーウォッチ2』。その第1回PvPベータ(クローズドβテスト)が4月27日から5月17日にかけて行われていました。

 この記事では、クローズドβテストで新たに追加されたゲームルール・プッシュについて、プレイの感想や既存のゲームルールとの違いについて解説しています。

ロボットを目標を押した距離の長いチームが勝利

 新ゲームルール・プッシュはロボットが障害物を押していき、相手の拠点まで押し込んだチーム、もしくは押し込んだ距離の長いチームが勝利するというルール。このルールには攻撃と防衛の概念がなく、またマップが左右対称になっていることも特徴です。

 ゲームスタート時にロボットはマップの中心に存在し、各チームはマップの両端からスタートします。ロボットはヒーローが近くにいる時だけ動き出すので、ロボットが動く優先権を巡ってバトルを繰り返し、ロボットが障害物を押すのをエスコートしていくような流れです。

 ロボットは相手の拠点を目指して進んでいくため、必然的に押されているチームの方がリスポーン距離が近くなっていきます。そのため戦闘のサイクルも早くなり、ゲーム終盤にかけて徐々に激化していくのがポイントですね。ロボットがいる場所によって戦場が変わるのも面白いですし、ロボットのスピードも速いので、ゲーム展開の早さは本作随一だと感じました。

 『オーバーウォッチ』には攻守が切り替わるゲームルールがいくつかありますが、プッシュの場合は押し込んでいるチームが攻めているように見えて、実はロボットのエスコートを切らさないようにする防衛の観点もあると常に状況が切り替わるため、明確な攻守が存在していないルールなのが理解していただけると思います。

 プッシュは、クローズドβテストではカナダの「NEW QUEEN STREET」とイタリアの「COLOSSEO」の2マップのみ。どちらのステージも左右対称なのは変わらず、また全体的にロボットが通過する場所に開けた空間が少ない印象があります。横道、裏取りができるルートも多く、正面からぶつかり合うよりも乱戦になりやすい地形を目指しているのかもしれません。

同じくエスコートするペイロードとの違い

 既存のゲームルールにペイロードがあります。ヒーローが随伴して目的地へ運ぶという点においては似ていますが、こちらには攻守が存在します。攻撃側はペイロードを護衛しながら目的地へと運び切ること。防衛側はペイロードが目的地に到着するのを防ぐことに分かれています。

 ペイロードは非常にゆっくり進むのに加えて、3つのチェックポイントをすべて通過する必要があり、またマップも広く開けた場所が多い。さらに試合開始前に防衛側が先に配置につけるなど、プッシュとは明確に違う要素も多くあります。

 試合時間もロボットは約8分間と短めで、ペイロードはチェックポイントに到着する度に残り時間が延長していきます。

 そして戦略的な面で異なるのはペイロードにはタレットやトラップなどの設置物を付着できること。ロボットにはタレットやトラップが付着できず通り抜けてしまう点です。つまりペイロードは簡易的な移動砲台になれますが、ロボットに攻撃的な要素を持たせられません。純粋なヒーローのパワーが物を言うわけですね。

 対象物をエスコートするという点では似ていますが、全体的なゲームスピードや攻守の概念など細かな部分で差があり、それぞれにしっかりと戦略性があるのが分かります。ちなみにクローズドβテストにペイロードの新マップが追加されていました。今後も各ルールで新マップが追加される可能性があるのは、嬉しいですし、注目したいですね。

 今回で多くのプレイヤーに初披露となった新ルール・プッシュ。個人的にはゲーム展開が速く、押し引きが激しいのもあってお気に入りのルールです。

 まだ1回目のクローズドβテストなので今後もっとブラッシュアップしていく期待もあり、どのように調整していくのかが楽しみになりました。


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