【難読漢字】現代文で出てくる“蕭瑟”の読み方って?

電撃オンライン
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 電撃オンラインの連載企画“難読漢字”。読み方が想像つかないほど複雑なものから、一見簡単そうだけど読みが難しいものまで、幅広く出題していくコーナーだ。

 この企画は、“杠葉 啓二(ゆずりは けいじ)”が担当していくぞ。猫と一緒に暮らすしがない書道家だ。今回も「パッとは読めないかも」という漢字を紹介していくから、みんなで一緒に考えてみよう!

今日の問題は……

 今回の出題漢字は“蕭瑟”。明治時代の小説家“徳冨蘆花(とくとみろか)”の代表作『不如帰(ほととぎす)』にも出てくる漢字だ。

 とりわけ難しい漢字が出てくることでも知られている『不如帰』だが、読めるかな?

 ヒントは〇〇〇〇〇で、“秋風が寂しく吹くこと”を意味する言葉になる。どちらも見慣れない漢字だな。

答え

 正解は“しょうしつ”! 雰囲気で読めてしまえそうだが、知っていなければ読むのが難しい言葉だ。秋風が寂しく吹いている様子を指している。

 “朝な夕な波は哀音を送って、蕭瑟(しょうしつ)たる秋光の浜に立てば影なき人の姿がつい眼前(めさき)に現われる。”

 という一節が、『不如帰』に出てくるんだ。寂しい情景が、より鮮明に伝わってくる表現だと感じる。

 この“蕭瑟”だが、ほかにも夏目漱石の『幻影の盾』や国枝史郎の『蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)』にも出てくるから、覚えておくといいかもしれないな。

 次も難しい漢字を紹介するから、更新をお楽しみに。

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