和風ローグライク『サムライブリンガー』レビュー。自分だけの必殺技を作れる楽しさを高評価!【電撃インディー#293】
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- カワチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はアルファウイングが開発、PLAYISMが発売する、PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ゲーム『サムライブリンガー』のレビューをお届けします。なお、Steam版でプレイしています。
電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
自分だけの必殺技を作ることができる!
立ちはだかる敵の攻撃を華麗にかわしながら次々になぎ倒していくアクションの爽快感と死んだら初期状態からやり直しというローグライクを持つ『サムライブリンガー』。さらに本作は通常攻撃や必殺技を組み合わせて自分だけのコンボや必殺技を作ることが可能です。
格闘ゲームの連続技を研究している感覚に近いですが、使う技を選んで事前にセットするので、より自分だけの必殺技という感覚が強いです。
そんな本作の主人公は生贄に選ばれてしまったクシナダを救うため、八岐大蛇に挑んだスサノヲ。返り討ちにあい、荒神としての力を奪われてしまった彼ですが、太陽神アマテラスに助けられて力を取り戻す試練を与えられることになります。
その試練とは、時の狭間から召喚された戦国時代の侍や妖怪たちと戦って己を鍛え直すこと。
そのため、登場する敵は著名な戦国武将であり、世界観は和風になっています。神話と和風がごちゃまぜになった世界ですが、ピクセル調のグラフィックだったり8bit風のBGMだったりとポップな雰囲気も特徴。独特な作品に仕上がっています。
とくに8bit風のBGMやSEは懐かしさを刺激されるので、ぜひ音量を上げて楽しんでもらいたいです!
ゲームはローグライクでランダム生成のダンジョンを進んでいく仕組み。侍や妖怪を倒すとランダムでドロップする“戦技の巻物”を取ることで、使用するアクションをセットできます。
戦技は“斬り下し”や“薙ぎ払い”といった攻撃のほか、ジャンプやステップなどのアクションも存在。これらを組み合わせて自分だけのアクションを考えることができます。
おもしろいところは、ひとつのボタンに複数の戦技を登録できるというところで、突きとジャンプを同じ場所に登録すれば単なる突きがジャンプしながら突きに変化します。同じ技を登録すれば威力や効果が上昇。分かりやすいものだと、ジャンプを複数登録すればジャンプ力が上がるといった感じです。
普段からアクションゲームをプレイしていて、自分で敵の攻撃を回避することが得意という人は強力な戦技をセットすればいいですし、逆にアクションが苦手な人はステップを多めにセットしたり、範囲攻撃の技をセットしたりすれば立ち回りやすくなります。
武器種によってもアクションは異なるのでいろいろな戦技を試してみたくなります。
ローグライクだけど優しい仕様
本作はローグライクなので死亡するとスタート地点に戻ります。ただ、失うものは武具とお金のみで戦技は失いません。そのため、ほどよい緊張感はありつつ、やられたとしてもモチベーションは下がりにくいのではないかと。
また、条件を満たしていると各武将の姿と武器を持った状態でスタートできるように。猛将ごとの戦技の組み合わせも自動でセットされているため、スタートがラクになります。また、自分が使っていなかった武器種や戦技の組み合わせも試せるのでバトルの参考になります。
ゲームの目標はボスである大蛇の猛将で、その武将にとりついていた真のボス・大妖怪を倒すこと。紫色に光っている地点にいる提灯の妖怪を倒せば、大蛇の猛将がいるゲートが開きます。また、青く光っている地点のゲートからは大蛇の猛将がいない通常のゲートへ進むことができ、そのままキャラクターを育てることができます。
そのため、紫のゲートに入らなければボス戦にはならないので自分のタイミングで挑戦できます。逆に腕に自信があるならいきなり戦いに挑むことが可能です。
なお、大蛇の猛将がいるステージには青のゲートがあるので勝てないと思ったら戻って鍛え直すこともでいます。経過日数によって敵が強化されるので、育て続けることはできませんが、勝てそうなところまで育成可能です。アクションが苦手でもきちんと攻略することができるところがうれしい!
本作は繰り返し遊べるローグライクでありながら、戦技の組み合わせも奥深くてやり込みがいがあります。著名な戦国武将も次々に登場するのですが、その数は142人も存在します。そのため、歴史好きもハマれると思います。
現在、PS4版が7月6日23:59まで20%オフとなっているので、気になる人はぜひチェックしてみてください!
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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