【うたわれるもの 二人の白皇 連続インタビュー:1】種田梨沙が注目してほしいのはクオンが成長していく様子

電撃オンライン
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 本日7月2日よりTOKYO MX、BS11他にて放送開始となるアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』。電撃オンラインではその放送を記念して連続インタビュー企画をお届けします。第1回は、クオン役・種田梨沙さんにお話を伺いました。

 前作から約7年ぶりのTVアニメ化となる本作ですが。種田さんはどんな思いでクオンを演じたのでしょうか? 放送を心待ちにしている人はぜひご一読ください。

  • ▲種田梨沙さん

最後までアニメ化していただけることがうれしかったです。

――前作『偽りの仮面』から7年が経ちました。アニメ化が発表された時の率直なお気持ちを教えてください。

種田さん:『二人の白皇』のアニメ化自体は早い段階で告知されていたんですが、そこから数年経ってしまって……。どうなったのかなと思っていたところに、「放送時期が決まりました」とご連絡をいただいたんです。素直に企画が流れなくてよかったと思っています(笑)。

 もしもアニメ化の企画がなくなってしまったらどうしようと、私だけでなくファンの皆さんも思っていたと思うんですが、最後までアニメ化していただけることがうれしかったです。

――久しぶりにアニメでクオンを演じられていかがでしたか?

種田さん:アニメの間にも『斬2』であったり、『ドカポンUP!』であったり、『ロストフラグ』であったりと寄り添い続けてきた作品だったのですが、みんなで一緒に録るアフレコはできていなかったんです。これはアニメならではなところでもあると思いますので、久しぶりにみなさんとアフレコできたのが一番うれしいことでした。


――コロナ以降、少人数での収録だと伺っています。

種田さん:からみのある役柄の方との収録はありますが、時にはひとりで録るシーンもありますね。クオンの初登場のシーンは、一緒に収録した方とずっとしゃべっている感じでした。ゲームはひとりで録るので、キャストの皆さんと録ると感情の乗り方、乗せ方も違います。ゲームの時と若干変わっているところもあると思いますので、ぜひゲームもアニメも両方触れていただきたいです。

――『二人の白皇』では“ヤマトの内戦”というハードな内容が描かれますね。

種田さん:『偽りの仮面』は、クオンとハクの出会いの物語だと思っていて、ヤマトの世界観だったり、キャラクターの魅力だったりを丁寧に描いていたんですが、今回『二人の白皇』は、ハクとの別れから始まるストーリーになっているので、見せ方の部分が全然違うんです。

 前作は、キャラクターの魅力だったり、家族感みたいなものを描いていたのが、今作では、争いから始まりますので、見る側にも覚悟と言いますか……キャラクターのかわいらしさだけで見るという感じではなくなっていますし、ゲームに先に触れているとより飲み込みやすくなると思います。シリアスな展開が苦手かも? と思われる方は、ぜひ『偽りの仮面』から予習、復習して備えていただくとより楽しめると思います。『うたわれるもの』の世界に触れたことのない方は、ゲームから入っていただいてもいいのではないかと思います。

――本作は全編シリアスなのでしょうか?

種田さん:前作はオシュトルの死後、ハクがその遺志をついで、オシュトルとして偽って生きる決意をして終わるので、今作は大半のキャラクターが大事な主役である“ハク”を失ったと思い込んだ状態で始まります。そこから、世界の根幹にかかわることであったり、ハクが何者であったのかとかこれまでの伏線が種明かしされていく展開も多いので、シリアスなだけではなく、物語も濃密で、情報量がとても多いんですね。

 争いだけでなく、中にはクオンたちのプライベートなシーン、心情を吐露したりというものも描かれているのでただ辛いだけではないと思っています。『偽りの仮面』より息抜きできるシーンは少ないですが、見ていく中で感動できるシーンもありますし、キャラクターたちの関係性も素晴らしいなと改めて感じられるシーンも多いので、前作が好きだった方に楽しんでいただけると思います。

――ハクの喪失から始まるわけですが、クオンの心情の揺れなど、注目してほしいポイントはありますか?

種田さん:クオンは、前作ではハクをはじめとするヤマトの人たちと仲間になっていましたが、今作ではハクと別れた後にトゥスクルへ戻ったところから始まります。序盤はクオンの成長物語にもなっていますね。クオンがクオンとしての役割を果たさなければいけない選択を迫られますが、大切な人を喪って心にゆとりがない状態で覚悟を決めないといけないというシーンも多くて、クオンの弱い部分と強い部分の両方を描いています。その変化に注目してほしいですね。

 そして、トゥスクルに里帰りしているため、初代から見てくださっている方にはおなじみのキャラクターが出てきますし、トゥスクルの皆とクオンとのからみも『偽りの仮面』以上に濃厚に描かれているのでぜひ楽しみにしてください。

――クオン以外に注目してほしいキャラはいますか?

種田さん:今回は、オシュトルを演じていた利根健太郎さんが、藤原啓治さんの演じていたハクを引き継いでいるのですが、利根さんは毎回アフレコの前に藤原さんの『二人の白皇』のときの音声を聞いて、それを何度も咀嚼して演じるということをされていて、ただならぬ覚悟を私をはじめ周囲も感じていました。

 藤原さんの演じてきたハクを本当に大切に思って演じられているので、時々、びっくりするくらい過去のハクにシンクロする瞬間もあって、驚きました。

 物語のなかで二人の役が成り変わるという設定があるからか、今では二人で演じられているような感覚に陥ります。これまでのハクはもちろん、遺志を引き継いだハクの演技も本当に素晴らしいので、どちらもも愛していただけるとうれしいなと思いながら、アフレコの時にみんなで利根さんを見守っています。

――やはり、周囲から見ても利根さんの頑張りは伝わってきますか?

種田さん:はい。利根さんが藤原さんの演技を研究されていて、誤解を恐れずに言えば、声優なんていないというくらいの意識でこのアニメを見ていただければ……と思うこともあります。利根さんだけでなく、各声優さんが迫真の演技をしていますので、キャラクターたちが生きているんだと受け取ってもらえたらいいなと思います。今このアニメをやるからこそのお芝居を楽しんでいただけたらうれしいです。

――『偽りの仮面』からそのままの流れで始まる『二人の白皇』ですが、本作で一番印象が変化したキャラクターは誰でしょう?

種田さん:……一番というと、アンジュなのかな? 今まで周りに甘えていたのが、今回自分で考えて背負っていかないといけなくて、背負うものも重い。一気に大人になってしまったと思うシーンも多いですね。クオンへの対応もこれまでと違って、トゥスクルの皇とヤマトの皇として自身のプライドをかけて対等にケンカをすると言いますか。これまでの和気あいあいとしたケンカのやり取りとも違いますね。

 一番変わったのがハクと接するときの雰囲気ですね。ネコネとかにも言えるんですが、「幼かったものたちが大人になってしまった……」という心境です。アンジュはオシュトルがハクだと知らないわけですが、これまでのオシュトルに甘える部分がなくなり、皇とそれに仕えるものという関係性のやり取りが増えました。それがこれまでと違うと感じる原因かもしれません。人にちゃんと命令するシーンが多くありまして、前作のムネチカにお尻叩かれたシーンが今となっては懐かしいですね(笑)。

――赤崎さんのお芝居はいかがですか?

種田さん:前作ではギャグ担当といいますか、にぎやかしに近い、ムードメーカーなおてんば姫でしたが、今回は一国を率いる皇女としての覚悟が出てきたことを赤崎さんもこだわって演じていらっしゃるように感じます。セリフについても「しっかり地に足のついた形で演じてみてもいいですか?」と録りなおされたり、可愛いだけじゃない芝居を大事にされているように思います。

 例えばアンジュは叫ぶシーンも多いのですが、そこで声が裏返ると皇の威厳を見ている人に感じさせることができなくなってしまうので、そういう部分を録りなおすこともありました。赤﨑さんもアンジュの成長を大事にしているんだなと思いました。

――情報量が多いと仰っていましたが、ここは気を付けて観ておいた方がいいという部分はありますか?

種田さん:味方だけでなく、敵側の正義も描かれているのでそこに注目してほしいですし、アトゥイにも人生の転機が訪れます。ルルティエも成長しないといけないストーリーがあったり、仲間と家族の描かれ方も大事ですね。仲間であること、家族であることってなんなんだろう? と考えさせられることも多いです。守り守られるだけでなく、成長を見届けることも仲間たちの役割だったりするので、各人の成長と変化、それと各々の正義というものを観てほしいと思います。

――そのほかに作品を観る方へのアピールポイントを教えていただけますでしょうか?

種田さん:本作では、これまで登場してきた主要キャラクターがほぼすべて出ると思っていただいて大丈夫ですので、昔から知っている方には絶対に観ていただきたいです。キャラクターが多く出ると見せ場がどうしても少なくなりがちですが、大事な部分というのはちゃんと描かれていますので、敵も味方もなく、すべてのキャラクターが主人公なんだと思って見ていただければ。すべての者に正義があって、共感できる部分がある作品です。キャラクターだけでなく、世界の世界観も丁寧に作られていますので、『うたわれるもの』って何なんだろう? と思っていた方はそちらも楽しみにしていただきたいです。

――ちなみにこのインタビューは連載企画で、次は利根さんなのですが、利根さんに聞いてみたいことはありますか?

種田さん:うーん。この世界に行けるとしたら、ヤマトとトゥスクルどちらに行きたいですか? というのと、どのポジションになりたいですか? ですかね。

――種田さんはどのポジションがよろしいですか?

種田さん:争いごとに巻き込まれたくないので……、ココポ? いや、ココポはココポで大変ですよね……。フミルィルのような、少し俯瞰した立ち位置のキャラクターもいいなって思います。

――最後にファンに一言お願いします。

種田さん:皆さん、大変お待たせいたしました。私達以上にファンの方が沢山ゲームをプレイされて、キャラクターの声を聞いてくださっていたと思います。これから描かれるアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』も絶対に楽しんでいただけるものになっていますので、ぜひ我々とともに、また冒険の旅に出ていただけますとうれしいです。

アニメ『うたわれるもの 二人の白皇』

【放送情報】
2022年7月よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送開始 全28話 初回は1、2話連続放送予定

TOKYO MX……初回 7月2日(土)25:00~26:00
レギュラー放送:毎週土曜25:00~
BS11……初回 7月2日(土) 25:00~26:00
レギュラー放送:毎週土曜25:00~
北海道テレビ……初回 7月4日(月) 25:55~26:55
レギュラー放送:毎週月曜26:25~
AT-X……初回 7月7日(木) 23:00~24:00
レギュラー放送:毎週木曜23:00~
リピート放送:毎週月曜11:00~/毎週水曜17:00~

【配信情報】
2022年7月2日(土)よりdアニメストアにて毎週土曜25:00~地上波同時先行配信

以下サービスでも、7月9日より毎週土曜24:00~配信開始
ABEMA
U-NEXT
アニメ放題
Amazon Prime Video
GYAO!
ニコニコチャンネル
ニコニコ生放送
FOD
バンダイチャンネル
Hulu
TELASA
J:COMオンデマンドメガパック
milplus
auスマートパスプレミアム
RakutenTV
Google Play
HAPPY!動画
ムービーフルplus
ひかりTV
ビデオマーケット
music.jp
GYAO!ストア

【スタッフ】※敬称略
原作:AQUAPLUS
監督:川村賢一
シリーズ構成:横山いつき
キャラクター原案:甘露 樹、みつみ美里
キャラクターデザイン/総作画監督:中田正彦
プロップデザイン:岩畑剛一、鈴木典孝
美術設定:天田俊貴
文字デザイン:コレサワシゲユキ、灯夢
色彩設計:佐藤美由紀
美術監督:高峯義人
特効監修:谷口久美子
撮影監督:横山 翼
3DCG:サンジゲン
編集:後藤正浩
音響監督:山口貴之
音楽:AQUAPLUS
オープニングテーマ:「人なんだ」/Suara
エンディングテーマ:「百日草」/Suara
アニメーション制作:WHITE FOX

【出演声優】※敬称略
オシュトル(ハク):利根健太朗
クオン:種田梨沙
アンジュ:赤﨑千夏
ネコネ:水瀬いのり
ルルティエ:加隈亜衣
アトゥイ:原 由実
ノスリ:山本希望
オウギ:櫻井孝宏
ウルゥル・サラァナ:佐倉綾音
キウル:村瀬 歩
ヤクトワルト:江口拓也
シノノン:久野美咲
ムネチカ:早見沙織
フミルィル:儀武ゆう子
ライコウ:置鮎龍太郎
ミカヅチ:内田夕夜
ウォシス:菊池幸利
マロロ:杉山 大
シチーリヤ:三宅麻理恵
ソヤンケクル:最上嗣生
オーゼン:佐々木義人
トキフサ:志賀麻登佳
デコポンポ:大川 透
ボコイナンテ:中西としはる
イラワジ:白熊寛嗣
トリコリ:藤田昌代
シス:山村 響
ヤシュマ:田丸篤志
ゲンホウ:大川 透
イタク:小林裕介

©うたわれるもの二人の白皇製作委員会

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