『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』プレイ前に前作をクリアしてほしい理由を熱弁!
- 文
- カワチ
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※『AI:ソムニウム ファイル』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
6月23日発売予定のPS4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Windows10、Steam)用アドベンチャー『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』の企画記事をお届けします。
『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』は、世界中のミステリーファンから高評価を受けた傑作アドベンチャー『AI:ソムニウム ファイル』の続編。警視庁の特殊捜査班“ABIS(アビス)”に所属する“みずき”と“龍木”という2人の主人公が、パートナーの眼球型AI“アイボゥ”と“タマ”とともに、現在と6年前が交差する謎めいた猟奇殺人事件に挑みます。
『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』発売に向けた企画記事。今回は、前作『AI:ソムニウム ファイル』の魅力を紹介します。
普遍的なテーマでいつ遊んでもおもしろい
『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』の発売が迫り、キャラクターが次々に公開されています。前作『AI:ソムニウム ファイル』の人物も登場が明らかになっていますが、その中には「どうして今回もコイツがいるの?」や「どういうふうに物語に関わるの?」と疑問が湧くキャラクターも。は、早くプレイしたい!
『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』は現在と過去のふたつのパートをプレイしながら事件を追っていくことになりますが、現代のパートは『AI:ソムニウム ファイル』の主要キャラクターだった、みずきの視点になるので、前作をプレイしているとより楽しめると思われます。ゲームを完璧に楽しみたい人は1作目からプレイしておきたいですね。
以下は『AI:ソムニウム ファイル』の画像になります。
ただ、『AI:ソムニウム ファイル』に関して言えば新作『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』のことは関係なく遊んでみてほしいタイトルです。『AI:ソムニウム ファイル』のキャッチコピーは「殺したのはAIが欲しかったから」というものですが、このAIには目(eye)や人工知能(artificial intelligence)など、複数の意味が込められています。
プレイをして感じるのは本作が“愛”のストーリーということ。“愛”と文字にすると陳腐に感じられるかもしれませんが、普遍的なテーマであり、それこそ古代から現代にいたるまで変わらず使われているもの。そのため、時事ネタと違っていつでもストレートに楽しめるのがポイントです。
また、ひと言に“愛”と言っても、恋愛だったり、家族愛だったり、歪んだ愛だったりとさまざま。本作は選択によって物語が変化するアドベンチャーになっているのですが、それぞれのルートで異なる衝撃や感動が待っているため新鮮な気持ちで遊べます。
一方、事件と関係ない部分を調べた時に出てくるテキストはギャグやパロディが多め。『かまいたちの夜』や『街』、『ダンガンロンパ』などのスパイク・チュンソフト作品のネタも多いので、同社のノベルゲームをプレイしている人ならニヤリとするはず。
『AI:ソムニウム ファイル』の主人公は6年前に左の眼球を失ってしまった、記憶喪失の青年・伊達鍵(だてかなめ)。左目には人工知能を搭載した義眼の“アイボゥ”が入っており、まさに名前が表す通り“相棒”となります。
なお、アイボゥを演じているのは、人気声優・鬼頭明里さん。某妹キャラクターに負けず劣らずカワイらしく魅力的なので、ぜひ注目してほしいです!
伊達は人の夢の世界に入る装置を使って事件を捜査する部隊・ABISに所属する捜査官で、現実と夢の世界のふたつから事件に迫っていくことに。なお、この夢の世界のパートは『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』のゲームシステムにも関わっています。
物語は廃墟と化した遊園地のメリーゴーランドで、左目をくり抜かれた死体が発見されたところから始まります。死んでいたのは伊達の同居人である小学生・みずきの母親である灘海硝子で、事件現場からはアイスピックを持ったみずきが見つかるという衝撃の展開が待っています。
ミステリー要素の強いゲームなのでここからの展開は伏せておきますが、中盤から後半にかけては、まさに“打越シナリオ”といった怒涛の伏線回収が待っており、驚かされます。打越鋼太郎さんが手がけた『Ever17 -the out of infinity-』や『極限脱出』シリーズの衝撃が忘れられず、かつ本作をプレイしていないのであればプレイしないのはもったいないです!
キャラクターもいい味を出しています。本作は殺人事件を取り扱っており、目を覆いたくなるような凄惨なシーンもあるのですが、一方で日常シーンの会話はギャグに振り切られており、漫才のようなやり取りに笑わされます。下ネタは多めですが(笑)。
キャラクターはアイボゥの他、続編で主人公に抜擢されたみずきや、ネットアイドルのイリス、そんなイリスのファンである真津下応太などどれもいいキャラクターばかり。第一印象とはガラリとイメージが変わることがあり、「こういうキャラクターの立たせ方もあるのか……」と感心させられます。プレイ時間は長めですが、物語には驚きによるメリハリがあり、飽きさせないような作りです。
なお、物語には直接的に関わらないようなチョイ役のキャラクターがいますが、そんな人も何度も話しかけるとしゃべる内容が変わるなど、細かいところまで作り込まれています。
アドベンチャーゲームはアクションゲームなどと違ってプレイヤーの腕に左右されることはないので、時間をかければ誰でもクリアできます。小説やドラマが好きならぜひチェックを。
アイボゥのリアクションがおもしろいソムニウムパートも必見!
本作は捜査パートとソムニウムパートの二部構成で、捜査パートでは画面を調べたりキャラクターと会話をしたりして進めていくオーソドックスな形式。
ソムニウムパートは眠っているキャラクターの夢の中を探索するパート。本人の記憶やトラウマで世界は構成されていますが、夢の中だけあって物理法則を無視した出来事が次々に起こります。実際に夢の中で行動するのは人間の姿になったアイボゥですが、愛嬌ある彼女のセリフや行動を見るのが楽しいです。
ソムニウムパートではオブジェを調べて行動を選択するたびに時間を消費していく作り。制限時間内にクリアするのが目的になります。
選択肢を選ぶことで入手できる“TIMIE”というアイテムを使えば消費時間を抑えることができるので、“TIMIE”を目当てでわざとハズレと思われるような選択肢も選ぶのも重要です。“TIMIE”も手に入らない本当にハズレの選択肢もありますが、そういったものもアイボゥのおもしろいリアクションが見れるので損をした気持ちにはなりません(笑)。
アドベンチャーゲームは文字を追って読み進めていくだけのイメージを持っているかもしれませんが、『AI:ソムニウム ファイル』は自分でステージを攻略していく楽しみを味わえます。
続編が近々発売となる『AI:ソムニウム ファイル』ですが、このタイトルだけでもストーリーはしっかり完結しています。昔ながらのアドベンチャーゲームのよさや本当に現実に存在するかのようなリアリティのあるキャラクターの存在は唯一無二。ぜひ遊んでみてください!
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