スクウェア・エニックス時田貴司氏と『FF14』サウンドディレクター祖堅正慶氏がプロレスのテーマ曲を作詞・作曲!

電撃オンライン
公開日時
最終更新

 6月12日にさいたまスーパーアリーナにて開催される、CyberFightのプロレスフェス“CyberFight Festival 2022”。

 その直前記者会見“CyberFight Festival 2022お祭りカウントダウン!超前夜祭記者会見”にて、プロレスリング・ノア所属・稲村愛輝選手の新たな入場テーマ曲『OTAKEBE…!!』の作曲を、『ファイナルファンタジーXIV』のサウンドディレクターである祖堅正慶氏が、作詞を『ライブアライブ』HD-2Dリメイク版のプロデューサーである時田貴司氏が担当することが発表。さらにボーカルをゴールデンボンバーの喜屋武豊氏が手掛けていることも公開された。

 会場では曲のごく一部が流れたが、テーマ曲の全貌は“CyberFight Festival 2022”で明らかになる予定だ。



プロレスファンふたりのタッグ+喜屋武豊氏によって生まれた入場曲

 会見の会場には稲村選手のほか、祖堅氏、時田氏も登壇。稲村選手は「コスチュームとあわせて入場曲もリニューアルすることになったのですが、まさかのスクウェア・エニックスさんとのコラボが実現した。

 祖堅さん・時田さんに作曲・作詞を、喜屋武さんにボーカルお願いすることになり、驚きましたがとても嬉しく思っています」と語った。

 また曲を聴いた感想としては、「テンションの上がる曲だな、というのが最初の印象で、最初のデモをいただいたときから、これで入場したいという気持ちがわき上がってきました」とコメント。

 作曲を担当した祖堅氏は、まず今回のオファーの感想として「スクウェア・エニックスには自分も含めてプロレス好きのスタッフが数多く在籍しており、とくに時田とはよくプロレス談義をしていましたが、正直びっくりしました。選手に新しい曲を提供することがどれだけ大事なことかは、プロレスファンとしてはじゅうぶん心得ていますので、本当に光栄に思います」とのこと。どのようなことをイメージして作曲したのかという質問には、「稲村選手のまっすぐな試合を見させていただき、好きなジャンルの曲などもうかがったうえで、“こういう感じで花道を歩いてほしい”というイメージを想像して曲を作りました」と語った。

 またボーカルとして喜屋武豊氏に依頼をした理由としては、稲村選手の試合のインパクトを表現したいと考えたときに、「歌があったほうがインパクトあるな」と考えたとのこと。そこで、祖堅さんが日ごろゲーム仲間として親しくしている喜屋武さんの声が頭に浮かび、オファーしたとのことだ。

 続いて歌詞を担当した時田さんも「自分のゲームには必ずプロレスのネタを入れるくらいプロレスが好きなので、非常に光栄であり、ついに夢がかないました」と、プロレスファンとしての熱い思いをコメント。そして、「シンプルだけれど力強い稲村選手のスタイルに感銘を受けました。稲村選手へのエールであり、曲を聴いた皆さんへのエールにもなるようなイイ詞が書けたのではないかと思います」と語った。

さらに東京女子プロレスの団体テーマ曲も祖堅氏が作曲

 さらに祖堅氏については、東京女子プロレスの新たな団体テーマ曲『プリンセスマーチ』の作曲を手掛けたことも発表。こちらも“CyberFight Festival 2022”の会場で初お披露目となる。

 実際に曲を聴いた感想として、乃蒼ヒカリ選手、鈴芽選手、荒井優希選手は、「ほんとにメチャクチャいい曲で、この曲で入場してテンション上げていけたらないと思います」、「けっこう壮大で、冒険が始まるような感じ。“東京女子プロレスが新たな冒険に出ていく”感じがして、入場するのが楽しみです」、「今回、私たち3人のタッグがはじめてこの曲で入場させていただくということで、バッチリ決めたいと思います」とコメント。

 いっぽう作曲を担当した祖堅氏は、「僕のプロレスの入場イメージって、手拍子なんですよ。ですから“華やかな選手がこれからどんな試合をするのか”というワクワク感を表現するとともに、皆さんが手拍子しやすい曲を目指しました」と、こちらもプロレスファンならではの思いを語った。



祖堅正慶氏、時田貴司氏、喜屋武豊氏オフィシャルコメント

 以下では今回の楽曲に関わった3名の公式コメントも掲載。

祖堅正慶

 サウンドディレクター。スクウェア・エニックス所属。これまでに『ロードオブヴァーミリオン』シリーズ、『ナナシノゲエム』シリーズ等、数多くのゲームサウンドの制作に携わり、『ファイナルファンタジーXIV』では作曲、効果音等、音に関わるすべてを担当している。『ファイナルファンタジーXIV』最新オリジナル・サウンドトラック『ENDWALKER:FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack』が発売中。

稲村愛輝選手入場テーマ曲・祖堅正慶さんコメント

 私はゲームサウンドを作る人間であるものの、いちプロレスファンだからわかるんです。選手にオリジナル曲を書き下ろすという事がどれほど重要な事か……。このような光栄な機会に恵まれて本当に嬉しさしかありません。

 稲村選手の戦いっぷりは皆さんご存じの通り素直で全力。とにかくアツイ! 当然、こちらも全力でアツく制作させていただきました。

 今回稲村選手のリクエストもあってPUNK調な仕上がりになりました。曲がある程度出来上がった時に、ゲーム仲間の喜矢武さんの声が不思議と脳内に響き渡ったので、速攻で連絡をとり、今回歌ってもらえる事になりました。

 稲村選手がこの曲を背負って会場花道を歩くシーンを想像しただけでグっときて泣きそうになるのですが、実際見たら号泣してしまいそうでヤバいです。この曲が稲村選手にとってエールになりますように!

東京女子プロレステーマ曲・祖堅正慶さんコメント

 今回、東京女子プロレスのテーマソングを作曲させていただく事となりました。

 いつもは会場で曲に合わせて「これからどんな試合が始まるんだろう」とわくわくしながら、手を真っ赤にしながら思いっきり手拍子していた自分が、プロレス団体のテーマソングを作曲できるなんて…!

 いちプロレスファンとして、本当に、とても光栄に感じています。東京女子プロレスといえばとにかく華やかですよね!

 加えて選手それぞれが皆、この団体を高めていこうと切磋琢磨し、努力を重ねている姿がとても印象的です。

 そんなわけで、華やかでかつ豪華なオーケストラ調、そして皆が手拍子で団結を表現できる曲を意識して制作させていただきました。皆さま是非、花道を進む東京女子プロレスの選手たちにエールを送るため、この曲に手拍子を添えて選手たちを鼓舞してあげて下さい!

時田貴司

 株式会社スクウェア・エニックス 第2開発事業本部ディビジョン6 プロデューサー。1966年神奈川県出身。1984年から演劇活動のアルバイトとしてゲーム制作に参画。株式会社スクウェア(現スクウェア・エニックス)入社後、デザイナー、プランナー、ディレクターを経て現在はプロデューサーとして従事。代表作は『FINAL FANTASY Ⅳ』、『LIVE A LIVE』、『クロノ・トリガー』、『半熟英雄』シリーズ、『ナナシノゲエム』。東京藝術大学大学院映像研究科ゲームコース特別教授。初ディレクション作品『LIVE A LIVE』が28年越しのリメイクとして7月22日に発売予定。

時田貴司さんコメント

 今回お声がけいただきまして、長くプロレスを愛する祖堅とタッグを組んで、稲村選手の入場テーマ『OTAKEBE...!!』に作詞として参戦させていただきました。

 デジタルで制作しているゲームですが、熱い戦いを描くというテーマは同じです。それ故に、肉体ひとつですべてを表現するプロレスは永遠の憧れです。

 稲村選手の試合を観戦し、魂を込めた真っ直ぐな戦いぶりに感銘を受けました。稲村選手の思い、稲村選手へのエールのイメージを膨らませる中、それは自分自身へ、そしてこの曲を聴いてくださるみなさんへの熱いメッセージになりました。

 喜矢武さんのストレートに歌っていただいたボーカルで素晴らしい楽曲に昇華されました。

 僕自身、この曲で入場する稲村選手を早く会場で⾒たいです。

喜矢武豊

 ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」のギター。バンド内では身体能力を生かし、体を張った過激なパフォーマンスを披露することが多い。昨今は俳優としてドラマや舞台にも出演中。

喜矢武豊さんコメント

 正直なところ、なぜゴールデンボンバーボーカルの鬼龍院翔でなく、なぜ歌は素人の僕が!? という気持ちでした。作曲者の祖堅さんがすぐ僕を思い浮かべたということで、ありがたく格闘家になったつもりで気合と勢いで歌わせていただきました︕ 僕の歌のせいで稲村選手のイメージが悪くならない事を祈ります︕ そのためにも稲村選手、頑張ってください︕︕

 なお、これらの曲が初お披露目となる“CyberFight Festival 2022”は、6月12日にさいたまスーパーアリーナにて開催。また本大会は“WRESTLE UNIVERSE”(会員登録無料、⽉額900円)で独占生配信されるとのこと。気になる人はぜひ会場や配信でチェックしてみてほしい。

©️CyberFight

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら