『The Last Spell』レビュー。大量の敵! 敵! 敵! 魔物の大軍との死闘に脳汁ドバドバ!【電撃インディー#291】
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- カワチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はDANGEN Entertainmentの戦略RPG『The Last Spell』のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
内政が重要な戦略SRPG!
『The Last Spell』は紫の霧から魔物たちが出現して、文明が崩壊してしまった世界を舞台に人類の生存を目指していく戦略RPG。強大な威力を持つ“The Last Spell”が唱えられるまで、モンスターたちから魔法を唱えている魔術師たちを守るのが目的になります。
パッと見だとSRPG式の戦闘がメインに思えますが、実際にプレイすると生産フェーズの内政がこのゲームにとって重要なことが分かります。拠点を組み立てて押し寄せる大群に立ち向かう。そのバランスがよく出来ていてハマってしまいます。ここでは、そんな本作の魅力を詳しく解説していきます。
敵が多すぎ問題!
本作をプレイしていて、とくに圧巻なのがマップを埋め尽くすほどの無数の敵です。「あれ? 自分は無双系のゲームをプレイしていたんだっけ?」と錯覚するほどです(笑)。
ただ、無双系というのはあながち間違いではありません。本作のユニットである英雄は移動力や行動力の続く限りは移動や攻撃を繰り出すことができます。そのため強力な攻撃で敵を蹴散らすことができて爽快です! とくにマナを消費しておこなう範囲攻撃は大量の敵を薙ぎ払うことができるので、特別に爽快。
ただ、無双系のように爽快感が優先されるということはなく、SRPGとしてしっかり戦略を練る必要があります。本作では魔法陣を守るのが目的ですが、この魔方陣はとても脆いので敵を近づかせないように戦うのが基本となります。とにかく敵の数が多いので、こちらの攻撃をかいくぐって魔法陣に向かおうとするものも。しっかり行動を考えなければ負けてしまいます。
なお、負けてしまうとやり直しになり、戦闘で上がったレベルなども戻ってしまいますが、ミッションを達成していると永続強化される要素もあるので、すべてが無駄になるというわけではありません。
ゲームの難易度はかなり高いですが、イージーモードも搭載。どこを簡単にするのかこまかく変更できるので自分のプレイしやすい難易度で遊ぶことができます。
英雄は戦士、弓兵、魔道士が存在。それぞれの役割を考えながら戦うことになります。なお、英雄は2種類の武器セットを持っており、いつでも交換することがでいきます。多彩なスキルが存在するのでチェックしてみましょう。
生産フェーズで街を再建!
魔物が襲ってくる夜を越えると生産フェーズに。街を強化していきます。
本作では夜に減ったHPやマナが完全に回復するわけではなく、死亡したユニットも戻ってきません。そのため、つねにギリギリの戦いを生き抜くことになるので、この生産フェーズはとても重要です。
労働者を雇って廃墟を破壊し、ゴールドや資材を獲得。ゴールドで建物をグレードアップや装備を購入し、資材で防御壁を建てることになります。
また、レベルアップや購入したアイテムの装備をしたり、パッシブアビリティを組み合わせてプレイスタイルを特化させるパークを取得し、英雄を強化するのも重要。上げるステータスは自分で選べるので自分の好みのタイプに育てることができます。
生産フェーズはやれることが多いですが、正直、普通にプレイしているとお金も資材もぜんぜん足りないので何に使うのかよく考える必要があります。ただ、限られたリソースのなかでなにが最適か頭を悩ませるのが楽しい! 人類に後がない状況で生き抜いていくという世界観にも合っているのでハマれます。そのため、本作を遊ぶならぜひイージーに難易度を下げずに遊んでみてほしいです。
朝を迎えられたときの感動は格別ですし、同時に次の夜に対する絶望も味わえます。こんな感覚は本作だけです!
ゲーム自体は難しくて歯ごたえのあるものですが、テンポがいいのでやり直しが苦ではありません。ぜひみなさんも遊んでみてください!
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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