ドット絵、8bitサウンド…徐庶が主人公のレトロ風RPG『神奏三国詩』レビュー【電撃インディー#283】
- 文
- コジ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、UNICOから5月26日に発売された『神奏三国詩』のレビューを2回にわたってお届けします。
第一回はストーリーやキャラクター、BGMなど世界観に関したレビューとなります。
なお、電撃オンラインは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
主人公は徐庶! 『三国志』の流れにそったIFストーリーが展開
本作の主人公は、三国志を題材としたゲームとしては珍しい徐庶。漢王朝の末期、黄巾賊の被害から村人を救おうとしたとき、とある剣を手にするところから物語が始まります。
徐州の町にたどり着くと、麋竺が黄巾賊を倒す義勇兵を募っていました。徐庶とそこに鉢合わせた張飛は、物資が隠してある南の洞窟に向かってほしいと頼まれます。
南の洞窟に向かうと黄巾賊に出くわす一行。戦いのあと、張飛は徐庶の持っている剣が双剣のひと振りであることに気づき、徐庶は”剣を振るたびに弱い者を救いたいという気持ちになる”という不思議な現象を明かします。
奇妙なことに剣に惹かれた張飛は、世の中の悪を一緒に倒そうと徐庶に持ち掛け、世直しのため、そして双剣の片割れの持ち主を探すため、2人は旅に出ることにしました。
そして徐庶が双剣のひと振りを手にした理由、その剣に秘められた謎を解き明かしていく……といったストーリーとなります。
冒頭のプロローグで関羽が神として登場し”荒野を駆けていたあの頃”という意味深な発言をしていたり、そもそもの旅の目的が剣に導かれてのものだったりと、従来の三国志とは異なるIFストーリーが展開されます。
黄巾の乱、董卓の台頭、袁紹と曹操の戦いといった大きな出来事は三国志の流れに即しており、赤壁の戦いまで描かれています。
場面の移り変わりはおおむね三国志の劉備の足跡にそったもの。登場人物の関係性や性別は三国志そのままのイメージに近いので、IFストーリーではあるものの馴染みやすいストーリーでした。
レトロを感じさせるドット絵とBGMに注目!
本作は1990年代の頃のゲームを彷彿とさせるドット絵を採用しており、フィールドやバトルは四角形のマス上を移動するスクエアマップ。
操作するキャラもレトロ風の背景にマッチしたドット絵であり、限られた表現のなかでもそれぞれ特徴をよく表したキャラ絵になっています。
BGMも1990年代に家庭用ゲーム機をプレイしていた人にとっては聞き慣れた8bitサウンド。本作の隅々までレトロな雰囲気を演出していて、夢中になってゲームをやっていた頃の懐かしさを感じました。
個人的にもプレイしていた『天地を喰らうⅡ 諸葛孔明伝』を担当していたBUNBUN氏が手掛けたということもあってか、新たに作曲されたものだとはわかっていてもどこか懐かしかったですね。
キャライラストは現代風。美男美女の武将たちが登場!
ゲームの作りはレトロ風ですが、キャラのイラストは細かい描写を施した美麗なグラフィック。登場する主要人物には美男美女がそろっており、イベントの会話も映えるし、仲間集めも気合が入ります。
キャラも突拍子もない設定にはなっておらず、張飛は容姿も性格もワイルド、馬超は若いスマートな見た目、黄忠は白髪の渋い老人、孫尚香は勝気な性格をしてるなど、三国志に関連した創作物に多く触れている人ならすんなり入り込める設定。
登場人物の関係性はほぼ三国志のままなので、董卓と貂蝉、呂布と張遼、顔良と文醜、孫策と周瑜といったお馴染みの組み合わせのかけ合いはしっかりと見られます。
本作ではたくさんのキャラが仲間になるのですが、IFストーリーというだけあって”この人物がこのタイミングで仲間に!?”といった驚きもあります。
例えば、馬超は反董卓連合のエピソードのときに、孫尚香は袁術が王を名乗るエピソードのときに仲間になるので、ストーリーを進めるなかで次はどんな人物が仲間になるのか楽しみになります!
硬派でシリアスな三国志のIFストーリーを描く『神奏三国詩』。気になった方はぜひプレイしてみてください!
なお、ニンテンドーeショップでは、6月9日(木)までの期間限定で、通常1,480円(税込)のところ1,200円(税込)で販売しています。お見逃しなく!
©unico inc.
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神奏三国詩(しんそうさんごくし)
- 発売日: 2022年5月26日
- 価格:1,480円(税込)
- プラットフォーム:Nintendo Switch ダウンロード専用ソフト
- 開発・販売: 有限会社ウニコ