三国志の武将がズラリ。『神奏三国詩』は自由度の高いパーティ編成が魅力【電撃インディー#286】
- 文
- コジ
- 公開日時
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、UNICOから5月26日に発売された『神奏三国詩』のレビューを2回にわたってお届けします。
第二回はシステムやバトルに注目したレビューとなります。
なお、電撃オンラインは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
誰でも気軽に遊べるシンプルなシステムとキャラ育成!
本作は、レトロ風RPGという謳い文句の通り、ひと昔前のシンプルな王道RPG。
ストーリー進行のヒントはNPCの会話のみでやや少なめ。昔懐かしいスクエアマップを迷いながら進めていくプレイ感があります。
フィールドを歩いているとランダムで敵とエンカウント。敵に勝利して経験値を稼ぐとキャラのレベルが上がっていきます。
基本的にキャラの育成はレベル上げのみ。装備は、特殊効果のある道具を1個装備するというシンプルなもので、それらは道具屋や宝箱から入手できます。
システムはシンプルなぶん、仲間になるキャラは多いので、お気に入りのキャラをパーティに入れて気兼ねなくがんがんレベルを上げていきましょう!
マス上で戦うシミュレーション要素のあるバトル!
本作のバトルは、スクエアマップ上で複数のキャラが入り乱れて戦います。
バトルはターン制で、ステータスの”敏捷”が高い順に行動します。全員が1回ずつ行動するとターンが終了し、再び敏捷の高いキャラから順に行動する流れとなります。
キャラが行える行動は、戦う、特技、道具、退避の基本コマンド、詳細、突撃、逃走のサブコマンドがあります。
”戦う”は移動と通常攻撃がセットになっており、”退避”は敵から離れるような移動、”突撃”はオートバトルの開始、”逃走”は戦場から逃げてバトルを終了させるコマンドとなります。
スクエアマップ上を自由に動けるというわけではなく、”戦う”でどの敵を標的にするかで自動的に配置に付くタイプ。
移動力はキャラごとに決まっており、攻撃可能位置まで移動した際に移動力が余っていたら自動的に攻撃します。
特技や道具を使う場合は移動をせずその場から使用。特技は攻撃範囲が広いものが多く、威力も高いので、特技を使う前にどのようにベストの位置に移動させるかも考えながら立ち回る必要があります。
何もせずその場にとどまる手段はないので、移動力の高いキャラが孤立しないために戦闘配置の編成がかなり大事。
移動力がある程度同じキャラを隣接させておき、お互いにフォローができるようにしておくのがポイントです!
バトルを有利に進めるコツは、敵に集中攻撃を受けないように移動させること、そして特定の敵を集中的に攻撃してとにかく敵の数を減らしていくことです。
一見すると難しそうなバトルですが、操作と行動はシンプルなのですぐに馴染めると思います。
味方の俊敏が高いほど”逃走”でバトルから逃げられる確率も上がり、”逃走”失敗したとしても受けるダメージはそれほど多くはありません。また、戦力差がある戦闘なら”突撃”のオートバトルを使ってすぐに撃破することもできるので、これらを使ってサクサクと進めましょう!
6種類の武器と無数の特技で個性豊かな仲間たち!
それぞれのキャラの性能は、各ステータスに加えて、武器、能力、特技といった要素があります。
武器はキャラごとに決まっており、剣、槍、斧、扇、盾、弓の6種類。それぞれ攻撃範囲が違うほか、”剣>斧>槍>剣”、”扇>盾>弓>扇”の2つの3すくみがあります。
能力とは、バトル中に特定の条件を満たすと発動する効果。大半のキャラが固有の能力を1つ持っており、発動すると”自身の武力上昇”や”取得金上昇”などの効果を得られます。
特技は、HPを回復できる技、広範囲にダメージを与える技など多種多様な効果があり、レベルが上がるとキャラごとに決まった特技を習得していきます。
使用するにはSPを使いますが、このゲージは通常攻撃を行うと回復するので、特技はガンガン使っていって問題ありません。
“突撃”と絡めた戦術も有効で、突撃で近づく→突撃を中断し、範囲計略で敵のHPを削る→武力系の特技でとどめを刺す→兵力、武将数を減らしたら、再度突撃をして通常攻撃でSPを回復、といった具合です。
特技は非常に強力なので、SPには気を使いつつも、積極的に使ってバトルを優位に進めていきましょう。
ストーリー進行やキャラの育成は誰でも楽しめるシンプルな作りで、バトルはほどよい試行錯誤が必要という遊びやすさを重視したゲームですね。
主要メンバーを入れずにパーティを組むこともできるほどパーティ編成も自由。
●仲間に出来る武将(一時のみの加入も含む)
国 | 登場武将 |
---|---|
蜀 | 徐庶、張飛、廖化、麋竺、周倉、簡雍、馬超、馬岱、糜芳、黄忠、孫尚香、法正、趙雲、魏延、馬謖、馬良、劉備、諸葛亮、黄月英、龐統、関羽、諸葛均 |
魏 | 夏侯惇、蔡琰、張郃、甄氏、曹操、程昱、王元姫 |
呉 | 虎姫、甘寧、魯粛、黄蓋、孫権 |
その他 | 田豊、董白、孟獲、沮授、顔良、文醜、祝融 |
基本的なゲーム中に仲間にできる武将は以上ですが、その他の武将も桃源郷で“欲望の桃花”を使用することで、仲間にすることができます。
エンディング分岐に関わるので、ご利用は計画的に、といったところですが、どうしても仲間にしたい武将には迷わず使っていきましょう!
ぜひ自分なりのコンセプトでパーティを組んで、楽しんでみてください!
なお、ニンテンドーeショップでは、6月9日(木)までの期間限定で、通常1,480円(税込)のところ1,200円(税込)で販売しています。お見逃しなく!
©unico inc.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
神奏三国詩(しんそうさんごくし)
- 発売日: 2022年5月26日
- 価格:1,480円(税込)
- プラットフォーム:Nintendo Switch ダウンロード専用ソフト
- 開発・販売: 有限会社ウニコ