『ジョジョ ラスサバ』アップデートインタビュー。シグナルピンの狙いや各キャラの調整内容に迫る
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- kbj
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バンダイナムコアミューズメントのアーケードゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー』の開発者インタビューを実施しました。
本作は、TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』を題材としたアーケードタイトル。最大20名まで同時参加が可能なネットワーク対戦バトルロイヤルゲームで、人気キャラクター同士による緊迫したスタンドバトルが楽しめます。
プロデューサーの正路千暁さんとディレクターの我妻徹矢さんへのメールインタビューを実施。6月8日のアップデートで追加された機能やキャラクターのバランス調整について、お話いただきました。
なお、インタビュー中は敬称略。
シーズン10で感じたポイントは?
ーー徐倫の参戦やバランス調整で、環境に変化があったと感じるシーズン10ですが、振り返られてどのような感想を抱いていますか?
全国対戦ソロ
順位 | 名前 | 使用率 | 勝率 |
---|---|---|---|
1 | ディアボロ | 8.49% | 34.47% |
2 | 空条 承太郎 | 7.97% | 29.96% |
3 | DIO(最高にハイver.) | 7.84% | 29.53% |
4 | DIO | 6.33% | 28.72% |
5 | 東方 仗助 | 3.75% | 28.53% |
6 | ジャン・ピエール・ポルナレフ | 4.64% | 28.01% |
7 | ジョルノ・ジョバァーナ | 6.16% | 27.79% |
8 | 吉良 吉影 | 9.11% | 26.93% |
9 | 虹村 億泰 | 4% | 26.91% |
10 | ブローノ・ブチャラティ | 5.55% | 26.25% |
11 | ナランチャ・ギルガ | 3.53% | 25.10% |
12 | 広瀬 康一 | 1.86% | 24.73% |
13 | リゾット・ネエロ | 6.46% | 23.08% |
14 | ホル・ホース | 5.07% | 22.88% |
15 | 岸辺 露伴 | 4.29% | 21.27% |
16 | 花京院 典明 | 3.74% | 20.98% |
17 | 空条 徐倫 | 7.19% | 20.27% |
18 | グイード・ミスタ | 4.01% | 20.03% |
全国対戦ペア
順位 | 名前 | 使用率 | 勝率 |
---|---|---|---|
1 | ディアボロ | 7.52% | 23.81% |
2 | 虹村 億泰 | 5.25% | 22.90% |
3 | DIO | 5.83% | 21.28% |
4 | ブローノ・ブチャラティ | 5.70% | 21.22% |
5 | 花京院 典明 | 5.80% | 21.03% |
6 | 空条 承太郎 | 7.80% | 20.77% |
7 | 東方 仗助 | 4.19% | 20.50% |
8 | DIO(最高にハイver.) | 6.14% | 20.21% |
9 | 吉良 吉影 | 8.98% | 20.12% |
10 | グイード・ミスタ | 4.37% | 19.74% |
11 | ホル・ホース | 5.91% | 19.49% |
12 | 広瀬 康一 | 2.41% | 19.45% |
13 | ジョルノ・ジョバァーナ | 6.35% | 19.22% |
14 | ジャン・ピエール・ポルナレフ | 2.95% | 19.19% |
15 | 岸辺 露伴 | 4.86% | 18.82% |
16 | ナランチャ・ギルガ | 4.50% | 17.79% |
17 | リゾット・ネエロ | 5.76% | 17.03% |
18 | 空条 徐倫 | 5.66% | 15.67% |
正路:ソロ/ペアともにディアボロが勝率1位でした。使用率も高くてこの順位なので、とにかく“ディアボロが強かった”シーズンだったと思います。
新キャラの徐倫については、ソロ・ペアともに低い順位となりました。“ストーン・フック”による位置取りが重要なキャラクターなので、使用率が高かったシーズン序盤は特に、同じポジションを巡って同キャラの潰し合いになりやすく、ポジション争いを制したとしても、疲弊してしまっていて勝てない、といった状況が多かったと思います。
使用率の落ち着いたシーズン終盤は、同キャラ同士の潰し合いこそ減ったものの、スキルセット的に不利なディアボロの多い環境では、思うように勝ち星を上げられなかったのではないかという印象です。
その他、徐倫参戦の影響としては、もともと屋根の上や高台をキープして体力を温存する戦法が得意とするDIOやジョルノが徐倫によって定位置を追われ、勝率を下げたのではないかと思います。
ーー個人的にも徐倫の自由度の高さと、ディアボロの台頭を感じました。
正路:徐倫のワイヤーアクションについては、多くのプレイヤーから「楽しい」、「気持ちいい」といった、好意的なご意見をいただけました。Twitterでは「徐倫でここに行けた!」という画像や動画の報告が頻繁に交わされていたのが印象的でしたね。
我妻:ディアボロの参戦当初は「難しすぎる」といった評価が多かったものの、参戦から2シーズンを経て研究が進み、そのポテンシャルを引き出す使い手が増えたことが、今シーズンの勝率の高さに繋がったと思います。
また、新キャラの徐倫に対して、かなり有利なスキルセットを持っているため、今シーズンは特に“勝ちやすいキャラクター”だったように思います。
正路:今年2月に開催された全国大会の公式大会“LAST SURVIVOR CHAMPIONSHIP 2022(LSC2022)”でディアボロの使用率が高かったことも影響しているかもしれません。
コミュニケーションを改善する新機能
ーー今回のアップデートの特徴について教えてください。
正路:今回のアップデートの目玉は新機能“シグナルピン”です。ペア戦における、味方同士のコミュニケーションを大幅に改善する機能となっております。
また、シーズン10の勝率や各種分析を基づき、キャラクターのバランス調整を行っています。
ーー新要素シグナルピンについて、経緯や狙いなどの詳細をご説明いただけますか?
正路:以前から、ペア戦の味方とのコミュニケーション手段について、「メッセージ(定型文チャット)の種類をもっと増やしてほしい」というご意見をいただいていました。
それらを受けてRev.09.02のアップデートでは、特に要望の多かった「退却しよう」というメッセージを追加した訳ですが、このままメッセージの種類を増やしても、とっさに選択しにくくなりますし、誤操作によってディスコミュニケーションに陥る可能性もあり、本末転倒となってしまいます。
開発チームとしては、メッセージ機能とは別の意思共有システムが必要だと考えていました。
我妻:そういった経緯で開発されたのが、新機能の“シグナルピン”です。もともと、全体マップをタッチしてピンを設置する機能はあったのですが、それを大幅に改良し、ゲーム画面をタッチすることで、3D空間上にピンを設置できるようにしました。
また、タッチする対象やタッチの仕方に応じて3種類のピンを使い分けることができるので、“敵の位置”や“アイテムの位置”といった重要な情報を、手軽に共有することができます。
ーーこれまでプレイヤーがピンとメッセージでやり取りしていた情報を、わかりやすくしたという認識ですが、そちらで正しいでしょうか?
我妻:そうですね。“位置情報”と“意味”をセットで仲間に伝えることができるので、より素早く正確に情報共有できます。
ーー他にシグナルピンのおもしろい使い方があれば教えてください。
我妻:シグナルピンはソロ戦でも使用できるため、“透視”などの温存しておきたいアイテムにピンを指しておけば、メモ代わりになります。遠くの建物の窓越しにアイテムを見つけた時も、とりあえずアイテムピンを指しておけば、移動中に見失わないのでオススメです。
各キャラクター調整の意図に迫る
ーーキャラクター調整について、それぞれの内容についてお話いただければと。虹村億泰は3度目の修正ですが、今回の“空間けずり”射程距離短縮はそのなかでも大きいと感じますが……
我妻:射程距離は少し短くなったものの、億泰の魅力である対面での戦闘の強さは、十分に残っていると思います。
ただ、近距離タイプのほとんどのキャラクターに対して有利をとれていた前シーズンと違い、ブチャラティや徐倫などの高射程の近距離タイプに対しては、射程ギリギリを探る駆け引きが発生することになるため、より慎重なプレイングが求められるようになります。
ーー次はグイード・ミスタ。ロデオ・ショットの耐久アップは一部のキャラからすると厄介そうです。
我妻:近距離タイプでも、ラッシュ1発だけでは撃ち落とせないキャラクターが増えることになります。中でも、DIOや吉良などの位置取りを優先して“待つ”戦法が得意なキャラにとっては、より厄介に感じるでしょうね。
ソロ戦は特に“待ち”が強いゲームになりがちなので、強化されたロデオ・ショットで大いに掻き回してほしいと思っています。
ーーリゾットは、序盤からねばれるようになるうえに、ペア戦でのチップ配分に影響がありそうですね。
我妻:レベル3まで上げてしまえば“メタリカの侵入”解放で自衛力が大幅に上がるため、ペア戦のチップ配分は変わりそうですね。
リゾットはソロ戦の勝率はまずまずなのですが、ペア戦の勝率が最低クラスなので、そこを補うための調整となります。レベルの低い状態でも戦いやすくすることで、ペア戦でも活躍しやすくなりますし、“砂鉄の迷彩”の透明化中でも味方から見えるようになるため、連携をかなり取りやすくなると思います。
ーーディアボロは特徴を残しつつ、弱体という形でしょうか?
我妻:ディアボロは勝ち筋が多いキャラなので、その勝ち筋の中の1つの“最終のエリア収縮まで粘って、アルティメットスキルでエリアダメージを無効化して耐久勝ちする”という戦法の成功率を下げるための調整となります。
また、“クリムゾン・ディメンション”の最大効果時間が4.5秒まで下がったことで、ジョルノや仗助の自己強化系のアルティメットスキルとの効果時間の差が少なくなり、より対抗しやすくなると考えています。
ーー最後は徐倫です。立ち回りと、ソロでの決定力のフォローという印象ですがいかがでしょうか?
我妻:そうですね。レベル3の精神力が上昇によってラッシュ回数が増えるので、フルシールドの敵でも倒しきれるようになりますし、“ストリング・ジェイル”の効果時間延長と相まって、かなり決定力は増していると思います。
徐倫はシーズン10の勝率順位はソロ戦17位、ペア戦は18位で最下位という結果でしたが、レート2200以上のプラチナ帯における勝率を見ると、ソロ・ペア戦ともに真ん中くらいの順位につけているため、「使いこなせばそれなりに勝てるキャラクター」だと言えます。
そのため“決定力を上げる”ことと“使いやすくする”ことを意識した調整を行いました。
今回のパッチでもっともプレイ感が変わるキャラクターなので、ぜひ多くの方にプレイしていただきたいですね。
ーープレイヤーからの希望として出ているもので、今後検討している要素、調整などで、言えるものがあればお願いします。
正路:2月のLSC2022の配信で、すでにロードマップを発表済みですが、次の次のパッチでは、4桁のIDを使って他店舗のプレイヤーとペアマッチングを行う“IDマッチング”機能を実装予定です。
店内でペアを組む相方がいない場合でも、遠方の友人と安定してマッチングできるようになりますし、SNSを通じたコミュニケーションもより活発になるのではないかと期待しています。
ーー今回のアップデートで、他に注目してほしいことはありますか?
正路:パッチノートにもサラッと記載されていますが、未プレイ時に再生されるアトラクトPVに、一部変更が加わっています。これまでのPVには含まれていなかった、DIO(最高にハイver.)から徐倫の映像が追加されているので、ぜひご覧ください。
ーー最後にプレイヤーへのメッセージをお願いします。
正路:新機能“シグナルピン”の実装によって、ペア戦がよりスピーディで戦略的に変わります。言うなれば、全キャラにスキルが1つ増えたようなものなので、ぜひゲームセンターに足を運んで、これまでのペア戦との違いを確かめていただきたいです!
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT
©Bandai Namco Amusement Inc.
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ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー
- メーカー: バンダイナムコアミューズメント
- 対応機種: AC
- ジャンル: アクション
- 稼動日: 2019年12月18日
- 料金: オープン