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マレビト蠢く渋谷の街を飛び回るのが爽快な『ゴーストワイヤー: トウキョウ』を紹介【綾那のゲームに夢中】

綾那
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 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第57回をお届けします。

 皆さん、ゲームしてますか?

 今回書かせていただくゲームは『Ghostwire: Tokyo(ゴーストワイヤー: トウキョウ)』です。

 『PsychoBreak 2(サイコブレイク2)』以来の三上真司さんの新作! 私は三上さんのファンなので、発表された時からかなり楽しみにしていました。

 ローンチトレーラーからも好きな世界観だというのは分かっていたのですが、実際にやってみると「三上さんワールドだ!!」と興奮する箇所がいくつもあり、めちゃくちゃおもしろかったですね。

都市伝説や妖怪好きにはたまらない世界観が広がる!


 簡単にストーリーを説明します。舞台となるのは、人々が謎の霧により一瞬にして消えてしまい、異界と化した渋谷。異能の力を手に入れた主人公・暁人が、マレビトと呼ばれる異形の物たちを浄化しつつ、元刑事で今は零体となり、暁人と二心同体となって力を貸しているKKとともに、事件を引き起こした“般若”を追う……といったもの。

 暁人自身に特別な力があるわけではなく、霊体となって暁人に憑依したKKが力を貸してるので、マレビトと戦えるわけなんです。

綿密に作られた渋谷の街、
日本人なら一度は聞いたことがある妖怪や、都市伝説に出てくる化け物、
陰陽師のような印を結び、時には札で除霊していくスピード感あるバトル、
レトロと近代がいい感じに混ざり合ったジェネレーションギャップ感、
恐ろしくも美しい映像で脳と視覚を狂わせるホラー演出、
いろいろなところに散りばめた小ネタの数々、

 どストライクな世界観です、ありがとうございました。

 渋谷のスクランブル交差点を百鬼夜行が通過しているのを見た時は、思わず駆け寄っていっちゃいました(笑)。

 ちなみに百鬼夜行に突っ込むと、そのままマレビトとの連戦が始まるので、能力を強化できてないと結構苦戦を強いられるかもしれません。

 しかし経験値がおいしいので、ちゃんと準備したうえで一度はチャレンジすることをオススメします!

 基本的にマレビトは、顔がないスーツ姿のサラリーマンだったり、OLさんだったり、セーラー服を着た学生だったり、親しみのある姿をしています。ただ、ボスや中ボスとして出てくるマレビトが、日本を代表する妖怪なんです。

 口裂け女や花子さんとテケテケを足して割ったような敵(ゲーム内では髪姫という名前)など、妖怪界の中でもトップクラスの有名どころが手ぐすねひいて待ってくれています。

 特に強烈だったのは、口裂け女ですね。

 純粋に怖い! 追いかけてくる時のオーラがえげつなくて手が震えます。

 でもあの伝説の口裂け女さんと戦えるなんて光栄だなぁってドキドキする気持ちも楽しめるという、カリスマ性が高いマレビトです。

 能力を強化するポイントを取得するためには、サブクエをこなすのが効率いいです。そのため、メインそっちのけで先にサブクエを消化していっていたのですが、ここでも妖怪たちが大活躍。

 河童にかまいたち、木霊に狸、座敷童やぬりかべ、はては一反木綿まで。妖怪の宝石箱や……。

 サブクエも都市伝説をモチーフにしたものばかりなので、都市伝説好きの人は「あれ、これってもしや……」とワクワクできます。隙あらば都市伝説系の話を読み漁る学生時代をすごした私には、たまらない部分ですね。

 そんな感じでポイントをためて、スキルツリーを強化していくことで、戦いや索敵を有利に進めるようになるのです。

 私は天狗を建物の上に呼び出して、自由に空をグラップルで飛び回れる“アメノトリ”のスキルが欲しくて、序盤の方で必死に取得したわけですが……このスキルがあるのとないのとではフィールド移動効率が全然違いました。

 やっぱり空を制することができれば、大体は強いんですよ。

 ビルの上から道路でウロウロしてるマレビトを弓で攻撃していれば、意外とどうにかなるほど、高所と弓が強い強い!

 最強(だと私的に思っている)弓の矢がコンビニで買えるっていうのもポイント高いですね。

 そしてこのゲームの最大の評価ポイント……それが、公衆電話!!

 謎の霧により人々が消えてしまったわけですが、変わりにそこらじゅうに霊体のようなものが漂っています。

 暁人はこの零体を形代に回収して、魂転送装置である公衆電話で“とある人物”の元に転送し、変わりに経験値を得ることができるんです。

 「公衆電話なんて使ったことがない」って子たちが普通にいる現代で、公衆電話を使うのが熱い! レトロと近代がいい感じに混ざり合ったジェネレーションギャップ感は、こういうところを指しています。

 怪異も平安時代くらいからあるものから、比較的最近できた都市伝説まで取り入られているのもいいんですよね。

 暁人とKKの年齢が離れているので、会話の中でもジェネレーションギャップを感じることができます。古いものと新しいもの、どちらの観点からもお互いを否定せず、共存した世界。そこがいい!

 あとらーめん女郎とか、墓場の塩やヤクザ揚げなどのクスッとくる小ネタも豊富で、探索しがいがありました。

 ファストトラベルが充実しており、移動でストレスがたまるということはなかったです。マレビト蠢く渋谷を存分に駆け回り、KKとともに物語の結末まで走り抜けてください!


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