『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR』体験版レビュー&インタビュー! 「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない
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- カワチ
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バンダイナムコエンターテインメントより、9月1日(Steam版は9月2日)に発売予定のPS5/PS4/Switch/Xone/XSX/Steam用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR(アール)』早期体験版のレビュー(プレイレポート)とプロデューサーインタビューをお届けします。
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(PS4版)
『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR』早期体験版が配信開始ッ!
どうも、ライターのカワチです! ぼくの『ジョジョ』デビューは意外と遅く、偶然にもジャンプでイギーとペット・ショップが巻頭カラーで戦っているところを見てしまったから。「犬と鳥が戦うマンガってどういうこと!?」と驚き、それ以降、作品のトリコになっていきました。
本作はそんなぼくと『ジョジョ』の出会いであるペット・ショップが追加されてめちゃくちゃうれしい! 製品版が発売されたら絶対にペット・ショップを使いたいと思います!! でも、マライアもいいなぁ。貴重な女性キャラクターですし。早くも誰を使うか迷う!
さて、以下では絶賛配信中の体験版をプレイした感想と本作のプロデューサーを務める又野健太郎さんのインタビューをお届けします。
格闘ゲームをプレイしていなくても、格好良くプレイできるのだッ!
2013年に発売された『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』をベースに、様々な要素をパワーアップした本作。
プレイするまでは「9年前に遊んだゲームだし、さすがに操作を覚えていないかも……」と不安になったものの、弱ボタンの連打で簡単に通常技からコマンド技、HHAハートヒートアタックとつないでくれる“イージービート”が搭載されているおかげですぐに派手で気持ちいいバトルを体感できました。そうそう、こういうゲームだった!
ゲームに慣れてからは“イージービート”に頼るだけでなく、回避やガードで相手の攻撃をかわしてから攻撃を当てたり、ゲージをふたつまで溜めてからより強力なグレートヒートアタック(GHA)を放ったりと読み合いも盛んに。
自分も同行した編集さんも格ゲーに詳しいわけではありませんが、同じ『ジョジョ』好きということもあり、大いに盛り上がりました。(オフィスで大声を出してごめんなさい……)
なお、原作の名場面を派手に再現したGHAですが、発動自体はボタンひとつで行うことが可能。読み合いはありますが、コマンドが難しくて技が出せないという心配はありません。
体験版で使用できるキャラクターはジョナサン・ジョースター、空条承太郎、DIO、空条徐倫の4人。本作では出演声優やキャラクターモデルはアニメ準拠になっていました。
キャラクターによって“スタイル”が異なる本作。『ジョジョ』を象徴する“スタンド”のスタイルが多いですが、“波紋”や“吸血”、“騎乗”などといったスタイルも。
ジョナサンは波紋ですが、波紋の呼吸でハートヒートゲージを上昇させたりコマンド技を強化させたりすることができます。スタンドのようにリーチは無いですが、自分でゲージを溜められるのは強いですね。
空条承太郎は移動スピードが早く発生の早い技をたくさん持つ、近距離タイプのキャラクター。ゲージを消費することで時を止める特殊技“おれが時を止めた……”を使うことができ、DIOが時を止めた際に使用することで行動不能を解除することが可能。
こういった場面の原作再現もバッチリです。体験版は承太郎もDIOも使えるので、ぜひ、この組み合わせでの対戦を楽しんでみてほしいですね。
そんなDIOも「時よ止まれ!」で時間を停止させることが可能。さらに吸血鬼としての特性もあるので相手の体力を奪うこともできます。
承太郎のように接近戦に強いキャラクターですが、使用する技は瞬間移動するものなど、承太郎よりもトリッキー。相手の意表を突くのが得意です。
空条徐倫は基本的には父の承太郎に似た近距離型の性能を持つキャラクターです。さらに、身体を糸状にできるスタンド、ストーン・フリーにより、設置型の技やカウンター技など多彩な技を持っています。
注目はHHAの「1000球だ!」。原作でミラションを倒すときのシーンですが、ゲーム内でも本当に1000ヒットになるというこだわりに驚かされます。
ということでさまざまな原作再現があるゲームなので、当時プレイしたという人も生粋の『ジョジョ』ファンもアニメで『ジョジョ』熱が再燃したという人も、まずは体験版からプレイしてみてはいかがでしょうか?
こんなにおもしろいゲームを復活させてくれて、「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない…。
プロデューサーを務める又野健太郎さんにインタビュー
――『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR』から登場する新キャラクターとして、スピードワゴン、ディエゴ・ブランドー、マライア、ペット・ショップが発表されました。ファン的には絶対にうれしいチョイスだと思いましたが、これらのキャラクターはどのように選ばれたのでしょうか?
又野さん:もともと40体以上のキャラクターが参戦しているなか、新たにキャラクターを追加するにあたり、ふたつの軸を基準にして考えました。ひとつはキャラクターが持つ特徴を格闘ゲームのキャラクターとしてプレイヤーの皆様に楽しんでいただける動きや性能にできそうかという点です。
――キャラクター人気があるからといって格闘ゲームに適しているキャラクターではない場合もあるということですね。とくに第4部あたりはキャラクターとしては魅力的だけどバトルに参戦するのは難しいキャラクターも多そうです。
又野さん:そうですね。もうひとつはPS3版にはなかった特徴(スタイル)を持ったキャラクターでした。本作には“波紋”や“スタンド”といったスタイルがありますが、既存のものとは別のスタイルで、ちょっと変わった戦い方ができるキャラクターも選びました。これまでの延長線上ではなく、幅を広げるキャラクターになっていると思います。
――ひとりずつどんなキャラクターなのか教えてください。まずはスピードワゴンから。
又野さん:スピードワゴンは“食屍鬼街”(オウガーストリート)というスタイルでふたりの仲間を切り替えて戦うキャラクターです。刺青と東洋人でそれぞれアクションが異なります。
――少し上級者向けのキャラクターになりそうですね。
又野さん:ふたりのアクションの違いをしっかり覚える必要はありますが、扱いづらいキャラクターにはなっていないと思います。
――ペット・ショップはいかがでしょうか?
又野さん:イギーがいるならペットショップも出したいという願望はもちろんありました(笑)。スタイルは“飛翔”で、スタイルボタンを押すことで一定時間、空を飛び回ることができます。
――スタンド”は使わないのでしょうか。
又野さん:スタンドは技の中で使うことになります。
――空を飛べるとなると有利だと思うのですが、強めのキャラクターになるのでしょうか?
又野さん:キャラクターは全体の中でバランス調整させていただいておりますので、飛び抜けて有利になることなどはないように開発スタッフ一同、努めております。――では、マライアはどうでしょうか?
――では、マライアはどうでしょうか?
又野さん:マライアのスタイルは“スタンド”ですが、コンセントを呼び出して磁力を使う能力のキャラクターになります。スタイルボタンでコンセントを呼び出して設置し、相手が引っかかると磁力を付与(磁力ゲージが発動)します。
マライアと相手との距離によってゲージ量が増減します。ゲージが多いほどマライアが強化されるため、いかに磁力ゲージをためるかが重要になります。
――最後にディエゴ・ブランドーについてお聞かせください。
又野さん:スタイルは“スタンド”で、彼を象徴するのは圧倒的に“スケアリー・モンスターズ”です。HHAで恐竜に変身することができますが、敵の攻撃にひるまないので、どんどん攻めることができるキャラクターになっています。
――既存部分の調整についてはいかがでしょうか。
又野さん:いろいろな部分で手を入れています。大きいところではモーションのスピードを上げていて、よりスピーディーな戦いができるようになっています。あとはヒットストップ(攻撃した際の手応えを表現するための補正)を強くしたので、より攻撃が当たったのかどうかがわかりやすくなっています。
先行入力の受付時間も緩和したので、技が出しやすくなったと思います。ほかにはコリジョン設定も見直しており、大振りの攻撃をしたあとの腕などにはしっかり当たり判定が残るようになり、反撃などもできるようになりました。
――キャラクターの性能はいかがですか? PS3版はアップデートで進化していきましたが、本作はそこからさらに変更されているのでしょうか?
又野さん:はい。全キャラクターを見直ししています。たとえば、承太郎はオラオラのあとに追加入力で攻撃ができますが、コマンドを簡易化するなどの調整から、承太郎のスタンドのオンとオフとでオラオラの長さを変えています。ディオ・ブランドーは攻撃モーションを変更するなど、さまざまな点で調整をいたしました。
――性能は全キャラクター変わっているのでしょうか?
又野さん:ダメージ補正なども含めれば、まったく変わっていないというキャラクターはいないですね。なにかしら見直しています。
――声優がアニメ準拠に変更されましたが、しゃべる言葉は変えずにボイスだけ変更している形なのでしょうか?
又野さん:基本的にはそうです。ただ、アニメに合わせているので元のものとはニュアンスや語尾が変わっている場合もあります。
――ゲームの収録はアニメの演技に合わせて演じてもらったのでしょうか? それともPS3版の演技に合わせてもらったのでしょうか?
又野さん:アニメのキャラクター像を大切にし、収録をさせていただきました。
――メインモードで“オールスターバトルモード”というものが追加されていますが、このモードをプレイしてキャラクターを増やしていくのか、それともキャラクターは最初から使えるのか、どちらなのでしょうか?
又野さん:キャラクターは最初から全員使えます。オールスターバトルモードはカスタマイズ用のアイテムなどが手に入るようになっています。また、オールスターバトルモードの掛け合いはこのモードでしか聞けない掛け合いになっているので、そこも楽しみにしてもらいたいです。
――対戦に関しては、同じプラットフォームで遊ぶことになるのでしょうか?
又野さん:そうですね。ただ、PS5とPS4、Xbox Series X|SとXbox Oneで対戦することは可能です。
――記事掲載のタイミングでは、すでに体験版が配信中ですが、本作のどんなところに注目してもらいたいですか?
又野さん:PS3版を遊んだことがなくて、アニメで『ジョジョ』を好きになった皆様にはこだわりのグラフィックに特に注目してほしいです。荒木先生の絵が動きだしたようなグラフィックや演出になっているので、きっと満足してもらえるのではないかと思います。
PS3版をプレイされた皆様には、対戦ツールとしての進化に注目していただきたいです。
――発売後の展開についてもお聞かせください。DLCキャラクターや大会などの予定はありますか?
又野さん:すでにシーズンパスがあることを発表させていただいておりますが、有料DLCキャラクターとして、4体が登場します。大会に関しては未定ですが、発売後も盛り上げていきたいので応援いただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
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©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会
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