『エグゾプライマル』メールインタビュー。圧倒的な強さの恐竜に仲間とのプレイで打破する気持ちよさを用意
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カプコンのオンライン専用チーム対戦型マッシヴアクション『エグゾプライマル』の開発者インタビューを掲載します。
本作は完全新規IPとして、カプコンが手掛けるオンライン専用のチーム対戦型マッシヴアクション。プレイヤーは、最新鋭のパワードスーツを身に纏い、圧倒的な量で押し寄せる“恐竜災害”に立ち向かいます。
本作の開発スタッフへのメールインタビューを実施。タイトルのコンセプトやゲームシステム、ルールなど気になる部分について、お答えいただきました。
コンセプトやターゲット層などを質問
ーー“恐竜”と“パワードスーツ”という、大きく異なる2つをコンセプトにした経緯をお話いただけますか?
最初にアイデアとして存在していたのは“恐竜”でした。歴史上最強であろう生物である恐竜の脅威を体験してみたい。さらに、その恐竜が数千、数万という数で襲い掛かってくる絶望的な状況をゲーム中で体験できたら、今まで見たことのない迫力を生み出せるのではないかと考えました。
次に、そんな圧倒的な強さと数を持つ恐竜、絶望的な状況を打破するには、現代の人間や技術では不可能であり、未知の力(近未来の化学)が必要ではないかと思い至りました。
この時に“歴史上最強”ד近未来最強”という相反する要素が組み合わさることで、新しい体験、おもしろさをユーザーに届けられるのではないかと思い、『エグゾプライマル』のアイデアが生まれました。
ーーメインターゲットとして想定しているのはどういったユーザー層になるのでしょう。
マルチゲームによる協力プレイが好きなプレイヤー。他タイトルでは見られない圧倒的な数の恐竜、そして絶望的な状況を仲間との協力プレイによって打破できる気持ちよさは格別です。1人でもフレンドと一緒でも、どちらでも素晴らしい体験ができると思います。
次に、アクションシューターが好きなプレイヤーです。登場するエグゾスーツごとに、使用する武器やスキルが異なり、それぞれの手段でロールの役割を達成できる楽しさがあります。さまざまなスーツが登場し、それぞれに楽しい瞬間を用意していますので、「これだ!」という自分好みのスーツが見つけられると思います。
なお、使用する武器は銃火器だけではないので、シューターが苦手な方でも楽しめるでしょう。
“臨機応変に判断”や“ロール”、“仲間との協力/連携プレイ”と聞くと難しいゲームのように感じるかもしれませんが、実際にはもっとカジュアルです。
登場する各エグゾスーツは、シンプルな操作でそれぞれの特性を生かした強力な攻撃やスキルを繰り出すことができ、それによって爽快感のあるプレイを体験できるでしょう。メインモードであるディノサバイバルも、リヴァイアサンのナビゲーションによって初めてでも迷うことなくプレイを進められるでしょう。
もちろん、恐竜が好きな人もターゲットに考えています!
ーー2vs2や3vs3、6vs6など多数の対戦アクションゲームがあります。本作が5vs5を選ばれた理由は?
『エグゾプライマル』は“役割”と“協力”を大事にしてゲームをデザインしています。
敵の進行を防ぐタンク、敵を殲滅するアサルト、仲間を回復するヒーラーと、大きくわけて3つのロールが存在しており、“5人チーム”はこの3つの数字のバランスが絶妙に崩れるものになっています。チーム構成をどうするか、プレイヤーたちが状況に応じて考え、戦っていくことになります。
さらに『エグゾプライマル』では、ゲーム中の“いつでも”、“どこでも”スーツチェンジが可能というユニークな特徴があります。3つのロールに対して、5人のチームというバランスが崩れる人数を採用することで、この3つのロールの組み合わせ/選択肢の数が増え、それが遊びの奥深さにも繋がると考えています。
また仲間と協力するには、仲間の状況を把握することも大事です。5人チーム(自分以外が4人)は、仲間の状況を把握できるか、できないかちょうどいいバランスとも考えています。
ーーストーリーや世界観はしっかり設定されていますが、キャンペーンモードをなくした理由をお話いただけますか。
これまでの『モンスターハンター』や『バイオハザード』などのカプコンが持つゲームのクオリティを維持したうえで、新しい魅力のあるタイトル/新規IPを世の中に届けたいというチャレンジ意欲がありました。
“カプコンのアクションゲーム×ネットワークに特化したゲーム(マルチプレイにより特化した新しい遊び)”という組み合わせに開発の力を注ぎ込むことで、新しいIP、新しい市場に挑戦することを優先しました。
ーーいわゆる“エンディング”のようなものはあるのでしょうか。
キャンペーンモードはありませんが、本作のメインモード“ディノサバイバル”をプレイすることで、『エグゾプライマル』のストーリーが進展していきます。繰り返されるウォーゲーム、その無限ループからの脱出方法を探る……というストーリーになります。
ディノサバイバルを繰り返しプレイすることで、ストーリーの謎が解明されていきます。最終的にどのような終末を迎えるのか……こちらはゲームをプレイして体験してください。
ーーオンライン専用タイトルということで、運営型タイトルになるようなイメージですが、いかがでしょう。
本作はF2P(Free-to-play)タイトルではなく、通常のフルプライス販売を予定しています。運営やサービスに関することで、現時点でお伝えできる情報はありません。今後の発表をお待ちください。
ゲームの世界観やシステムは?
ーーリアルな街並みが目を引きますが、ビジュアル面において、どのような部分にこだわったり、注意されたりしていますか?
過去地球上に実在した超巨大な生物である恐竜を現代に蘇らせるのであれば、現実感のある舞台で描くことが重要だと考えました。そのため、時代設定は近未来ですが、エグゾスーツを除き、あえて現代の延長上で想像できるテクノロジーにしています。
また、『エグゾプライマル』は対戦ゲームでもあるので、邪魔にならない情報量や明るさの範囲でリアリティのある絵作りを心掛けています。
ーー大型の恐竜もいるようですが、どれくらいの種類を用意されていますか?
登場する恐竜の種類については、続報をお待ちください。
各恐竜の見た目やイメージから、アクション面で遊び/役割を持たせるようにしています。それにより恐竜によって攻略(プレイヤーアクション、エグゾスーツの有利/不利)が異なるようにしていますが、完璧に攻略をしないと倒せないといったようにはしていません。
ーー変異体ネオソーにはすべての恐竜が変異するのでしょうか?
ネオソーの種類についても、続報をお待ちください。
通常の恐竜とは異なる行動や攻撃方法を持っているため、一筋縄ではいかない戦闘を楽しめます。ネオソーの中には、最新映像に出ているような相手チームと協力して10人で挑戦する強大なものも存在します。
ーー新たなスーツが公開されました。スーツの種類は全部でいくつ? また初心者へのオススメは?
登場するエグゾスーツの種類については、続報をお待ちください。
初心者にオススメなのは“デッドアイ”です。汎用性に優れ、さまざまなシチュエーションに対応できるため、『エグゾプライマル』の基本を学ぶのにはぴったりのエグゾスーツだと思います。
もし、シューターが苦手(エイムが苦手)というのであれば、トンファーを使った近接戦闘が得意な“ゼファー”をオススメします。こちらも一般的なアクション操作で恐竜に立ち向かうことができるでしょう。
ーープレイ中、スーツを変更できるとのことですが、デメリットはありますか?
スーツチェンジには特に条件を必要としません。文字通り“いつでも”、“どこでも”、“何度でも”、“好きなスーツに”変更することができます。
ただし、近未来最強のパワーを持つエグゾスーツを脱ぐということは、生身のパイロットで恐竜を始めとした敵がひしめく戦場に立つということです。次のエグゾスーツが準備できるまでの間、その危険にさらされることになりますので、スーツチェンジのタイミングにはどうぞ気を付けてください。
ーースーツのカスタマイズや、使っていくことで上がるレベルのような概念はあるのでしょうか。
ディノサバイバルをプレイすると経験値を得ることができ、それによってプレイヤーやスーツのレベルをあげることができます。
レベルアップによってさまざまな報酬を獲得できます。その報酬の中にエグゾスーツの見た目をカスタマイズさせるものはもちろん、性能を変化させる仕組みも用意しています。
詳しくは今後の情報をお待ちください。
ーー追加装備のリグは自由に選べるのでしょうか? プレイすることで増えていくのでしょうか?
エグゾスーツには好きな“リグ”を自由に装着でき、それによりリグスキルを追加できます。例えば、“カタパルト”は素早いブーストジャンプが可能になり、“キャノン”は強力なレーザー攻撃が放てる……といった感じです。
リグはゲーム序盤から所持していますが、ゲームを進めていくことで種類が増えていきます。“スーツ×リグ”の組み合わせによって、戦い方の可能性が広がります。
さまざまな組み合わせを試し、自分の好きな戦闘スタイルを追求してください。
ルールや遊びなど気になる要素に迫る
ーープレイヤーに対して、ランクなどは設定されるのでしょうか?
ランクマッチのようなモードの予定はありません。
ーータンク5人のような、片寄ったパーティでもクリア(勝利)は可能なのでしょうか? それとも、ある程度のバランスを考慮することを推奨しているのでしょうか?
チームのスーツ構成については、必ずしも「これが正解!」というものは用意しておりません。リヴァイアサンが提示するミッション、その状況に応じてユーザー自身で「こう戦いたい!」というのを考えて構成を決めて楽しんでもらえればと思います。
基本的にはどのような構成でも楽しめるようにしています。アサルト、タンク、サポートがバランスよくいてもいいですし、回復できるリグ“エイド”を装着したアサルトのみで戦うのもおもしろいかもしれません。
さまざまな可能性をぜひ試してみてください。
ーーミッションがプレイヤーの腕によって変化するとのことですが、その人のランクを参照にするのか、そのバトルでのスコアを参照にするのかなど、方針はありますか?
ディノサバイバルでは、自分を含めて味方チーム5人、敵チーム5人がマッチングし、基本的に“5v5”のチーム対戦の形式で遊ぶことになります。ディノサバイバルのルールは“リヴァイアサンが提示するすべてのミッションを相手チームよりも先にクリアした方が勝利”という単純明快なものになっています。
そのミッション内容は、参加するプレイヤーのゲーム進行状況に応じてリヴァイアサンが決めます。そのため、同じフィールド、同じミッションでも異なる体験が待っています。同じ場所の同じミッションでも、大きな恐竜が連続して襲い掛かってくることもあれば、小型恐竜の大群が複数出てくることもあるかもしれません。
さらに、相手チームのファイターを直接攻撃するシチュエーションが発生するものがあれば、相手チームと協力して10人のファイターで強敵に挑むものなど、バリエーション豊かなミッションを用意しています。
ディノサバイバルに参加しているプレイヤーのゲーム習熟度に応じて、設定されるミッションの種類や出現する恐竜のバリエーションが増えていきます。単純に難易度が上がるというよりも、さまざまなパターンの戦闘テストが行われるようになるというイメージです。
ーー知り合いで楽しむための招待機能や、ユーザー同士が交流するためのロビーのような機能などは予定されていますか?
フレンドと一緒にパーティを組める機能を用意しています。
ーー異なるハード間でのクロスプレイは可能でしょうか?
クロスプレイへの対応は未定です。
ーーハード差がある場合、出現する恐竜の数が異なるなどの違いはありますか?
ご安心ください。どのプラットフォームでも圧倒的な数の恐竜が襲い来る体験をお届けします。
ーーカプコンによる恐竜タイトルということで、『ディノクライシス』を連想する人は多いと思います。コラボなどはあるのでしょうか?
本作は『ディノクライシス』とは、ゲーム性も世界観も異なる、新規タイトルになります。
ーー発売後、スーツやルール、恐竜を追加される予定はありますか?
発売後のアップデートに関しては未定です。今後の発表をお待ちください。
ーー新規タイトルということで、注目してほしいポイントはどちらになりますか?
“圧倒的な数の恐竜を相手に、少人数の仲間との協力プレイで、その絶望的な状況を打破する”という体験を、カプコンのアクションで“マッシヴ”に描くことにより、非常に爽快感のあるゲームになっている点。
そして、PvEとPvPが組み合わさった新しいタイプのゲームになっている/挑戦できている点。さらに、遊ぶ度にミッション構成が変化し、異なるゲーム体験が楽しめる点。
『エグゾプライマル』ならではの魅力がそこにあると思っています。
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