岡本信彦、置鮎龍太郎、泰勇気が語る、『文アル』朗読CD第7シリーズの手ごたえは?

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 ゲーム『文豪とアルケミスト』の朗読CD第7シリーズが、6月29日に3タイトル同時発売!

 「第19弾 谷崎潤一郎」岡本信彦さん、「第20弾 永井荷風」置鮎龍太郎さん、「第21弾 佐藤春夫」泰勇気さんの収録後のコメントをお届けします。

  • ▲第19弾 谷崎潤一郎

  • ▲第20弾 永井荷風

  • ▲第21弾 佐藤春夫

第19弾「谷崎潤一郎」 岡本信彦さんインタビュー

──担当されているキャラクターの魅力を、改めて教えてください。

 谷崎は見た目が中性的で、元々持っている癖(へき)のマゾチックな部分が色濃く出ているキャラクターで、妖艶さが魅力的だなと思います。キャラ作りで気を付けているのは女性的な面を意識して作っています。美女に見える美しさや妖しさを持っているので、男性的なMよりも中性的なMを表現するようにしています。線の細い感じも表現出来ればと思って演じています。狂気的な面が出る際は強さも出して、強弱をつけています。

──朗読された「本編CD」の作品それぞれについて、収録のご感想をお願いします。

「刺青」:読み方として、講壇のような強めの口調での話し方でやらせて頂きました。

 全編通して難しかったのが、言葉遣いが難しいというのは勿論ですが、内容的なところでは自分たち声優にも通じるところがあって、自分が追い求めていた芸術に魂を込めて作り終え満足して燃え尽きるというか、そこまでやり終える事が出来るキャラ・作品に出会えた事が嬉しいです。そこまで達した主人公・清吉は芸術家としては幸せなんだろうなと思います。

 清吉は娘に魂を奪われ徐々に娘の方が優位になってしまうのですが、それも清吉にとって喜びになってしまうところなど、彼の癖が垣間見れて中々に気持ち悪さが上手く表現されている作品だと思いました。

「文房具漫談」:この作品は中音域で割と淡々と読むように心掛けてみました。シュールな感じになればよいかなと思って。抜け感というか皮肉めいた感じが伝われば良いなと思いながら読んでみました。

 内容的には、これって結果はどっちなの?という、重箱の隅をつつくように極論と極論がぶつかると結果がよく分からなくなってしまうという、フワフワした感じの面白い作品だなと思いました。

──朗読された「特典CD」の作品について収録のご感想をお願いします。

「陰翳礼讃」:この作品は、その家具(電化製品)を持っているのが当たり前な冷静な感じを出せるように、主人公が小言を呟くような方向で読んでみました。

 現代では部屋に溶け込んでいる家具がこの当時からしたら不釣り合いに写るので、一瞬びっくりしたのが「日本家屋と扇風機」で、僕はマッチしていると思っていたんです。畳の部屋には扇風機が合うイメージでしたが、この時代だと不釣り合いなんだと。

 扇風機以外でも暖房器具などとの部屋での見栄えやマリアージュ、ペアリングみたいのを楽しむ作品だと思います。個々の感じ方って時代によっても違うと思いますが、昔の人、その中でも繊細な人ってそんな事を思って生きていたのでしょうか?

──読者のみなさまへメッセージをお願い致します。

 難しい文章(作品)の朗読を行なわせて頂きました。今回で19弾めという事は今まで何人ものキャストが既に行っていたんですね(笑)。キャストごとに読み方ややりたい事の違いがあると思いますが、それぞれを楽しんで頂けたら嬉しいと思います。

 文豪に興味がある方は読み方の解釈の違いなどに気付けたりして、楽しいと思います。

 今後も「文豪とアルケミスト」と谷崎潤一郎を宜しくお願い致します。

●朗読作品

【本編CD】「刺青(しせい)」「文房具漫談」「オマケドラマ・緊急座談会その19~谷崎潤一郎を語る編~」」
【アニメイト3巻同時購入特典CD】「陰翳礼讃」(抜粋)

第20弾「永井荷風」 置鮎龍太郎さんインタビュー

──担当されているキャラクターの魅力を、改めて教えてください。
 永井荷風は、外見が華やかで華奢な感じの線の細い印象のキャラクターで、自分の中では出来るだけ華やかに演じたいと思って演じています。

 近年、余り演じないタイプのキャラクターなので、特殊なスイッチを押してやらせて頂いています。

──朗読された「本編CD」の作品について、収録のご感想をお願いします。

 「濹東綺譚」:この時代の特徴かもしれませんし、作家さんの作風かもしれませんけれど、現代用語と違う言葉が多数並んでいる事もあり、声を出して読む事のハードルが本当に高くて、自宅での下読み(練習)の段階で何度も挫折をしまして、下読みに長時間掛かってしまいました。ひとつひとつ言葉の意味を調べ、現在用語だと何に当たるのかと紐解いていく作業がかなり大変でした。

──朗読された「特典CD」の作品について収録のご感想をお願いします。

 「ローン河のほとり」:過去の時代に異国で遠距離恋愛をするお話で、現在との世界状況の違いは良く分からないですが、どの時代でも男女間は難しいんだなぁ、というお話ですよね(笑)。

──読者のみなさまへメッセージをお願い致します。

 朗読に関しては拙いながらも一生懸命やりました。声に出して昔の作品を読むのは凄く大変なんです!って言いたいです(笑) まぁ、そんな裏事情は知らなくても良いので、楽しく聴いて頂けたら嬉しいです。朗読CD「永井荷風」、宜しくお願い致します。

●朗読作品

・第20弾「永井荷風」CV:置鮎龍太郎さん
【本編CD】「濹東綺譚」(一~三)、「オマケドラマ・緊急座談会その20~永井荷風を語る編~」
【アニメイト3巻同時購入特典CD】「ローン河のほとり」

第21弾「佐藤春夫」 泰 勇気さんインタビュー

──担当されているキャラクターの魅力を、改めて教えてください。

 「お兄ちゃん」的な役柄は何度か演じたことはあったのですが「兄貴肌」というのは比較的経験が少なく、ある程度余裕もあって頼りがいのある人物であることを忘れないようにしています。人間的には明らかに僕本人より精神年齢が高いと思うので、過去にいろいろな辛い経験をしていても、あまり表に出さないようにしています。

──朗読された「本編CD」の作品それぞれについて、収録のご感想をお願いします。

 「西班牙犬の家」では、気楽なお散歩にはじまり、不思議な家に辿り着いたところから主人公の表情がころころ変わるのと、その時々に見えているものの描写を読んでいるだけで情景が浮かんでくるのが不思議でした。

 「星」では、主人公の陳三のように自分も祈っちゃおっかななんて思ってしまいました(笑)。

 (全体を通して)僕の中で情景が再現されるように、朗読をお聞きくださった方それぞれの中で情景を思い浮かべていただけたらいいなという気持ちで朗読させていただきました。ただし、僕の思い描いている情景を押し付けたくはなく、全体的に敢えてやや抑えめに読んだつもりです。それでもどうしても作品のエネルギーに引っ張られてしまって、難しくも面白かったです。

──朗読された「特典CD」の作品について収録のご感想をお願いします。

 「我が一九二二年」では、今回は総じてどこか切なさのようなものを纏った作品を朗読させて頂きましたが、やはり「秋刀魚の歌」はとても胸にくるものがありますね。本当に切ない…。まったく同じ経験なんてしたことはありませんが、なんだか凄く気持ちがわかるような気がしました。

──読者のみなさまへメッセージをお願い致します。

 2016年のリリース開始から気づけば6年前後経つんですね。アプリの中ではなかなか見る機会の少ない表情が見られたりするのもこういったCDならではですし、そんなCDがあるのは応援してくださっている皆様のおかげです。さらに世界が広がるように、今後も「文アル」を楽しんでください。

●朗読作品

・第21弾「佐藤春夫」CV:泰勇気さん
【本編CD】「西班牙犬の家」、「星」(第一折~第九折)、「オマケドラマ・緊急座談会その21~佐藤春夫を語る編~」
【アニメイト3巻同時購入特典CD】「秋刀魚の歌」「憂たてさ」「浴泉消息」(「我が一九二二年」より)

商品情報

文豪とアルケミスト朗読CD
第7シリーズ
「第19弾 谷崎潤一郎」「第20弾 永井荷風」「第21弾 佐藤春夫」
発売日:2022年6月29日(水)
発売元:フロンティアワークス
価格:
<通常盤>税込3,300円
<アニメイト限定盤(アクスタ封入)>税込4,400円
※収録内容(作品)は変更になる場合がございます。


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