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【おすすめDLゲーム】『ミストオーバー』は激ムズなローグライクRPG。クリアまでに世界は何度滅亡する!?

セスタス原川
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 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は『MISTOVER(ミストオーバー)』をお届けします。

 本作はゲームオーバーをすると何も残らないという、ローグライクRPGらしい難しさを持った王道作品です。チャレンジ精神を刺激するそのゲーム性は、生ぬるいゲームでは満足できないマニア層にうってつけ! Nintendo Switch/PS4/PC(Steam)で2019年10月10日より配信中です。

ゲームシステム&キャラクター紹介はこちら

死んだら帰還不能だがビビりすぎると世界が滅亡

 本作のポイントはなんと言っても、死んだら問答無用で最初からやり直しをさせられる容赦のないゲームシステムです。

 プレイヤーは調査隊として“災いの霧”が充満するダンジョン“絶望の柱”に挑みます。探索には複数キャラクターで挑むのですが、道中死亡してしまったキャラクターはその後一切復活することができません。仲間の全滅とあなたの敗北は、ゲームデータの消滅を意味します。

 単純に考えると「死なないように気を付ければいいんだね!」となりますが、そこまで簡単に問題が解決しないのが、本作の難しい部分。詳しくは後述しますが、石橋を叩いて渡るような遊び方をしていると、災いがあなたに襲い掛かってくるのです……。

 舞台となる大陸には、竜巻と呼ばれる災いが存在し、人々の命を脅かし続けています。街の奥に見える竜巻は、マイナスポイント(敵を倒しきらない、アイテムを拾い切らないなど)のある探索をすると、徐々に近づいてきて、世界の滅亡をゆっくりと運んできます。

  • ▲ダンジョン離脱後には、滅亡までの時間を示す時計がどのくらい進んだのか、逆に時間の猶予を得られたのかリザルトが表示されます。大きい針が中心に達してしまうとゲームオーバーです。

 そうならないために、探索に出た際にはしっかりと目的を果たしてから離脱する必要があり、その上で仲間が死亡しないように立ち回る必要があります。この2つを両立しなければならないことが、本作の難易度を高めています。

  • ▲ゲームを開始する際に難易度の設定ができます。今回は“ふつう”をプレイしましたが、頭を抱えるには十分な難易度でした。

ダンジョンに挑むのは5人の調査隊員

 ダンジョンに連れて行ける調査隊員は合計5人まで。盾役のパラディン、回復担当のシスター、攻撃が得意なロウニンに加え、シャドーブレード、グリムリーパー、オンミョウジ、ウィッチ、ウェアウルフという役割に特化したクラスが合計8種類あります。


 クラス数は8種類と言ったものの、クラスの名称は特定の1人を示すものではありません。パラディンの中にも複数のキャラクターが存在し、それぞれスキルやステータスが異なります。そのため、編成のバリエーションは、細かいステータスまで見るとほぼ無限と言っても過言ではありません。

  • ▲いくらステータスが優秀なキャラクターでも、ダンジョンで死んでしまうと二度と帰ってくることはありません……。主力の1人に頼り切っていると痛い目を見てしまう……というのも難しいポイントです。

探索と戦闘、2種類のモードで煽られる緊張感

 ダンジョン中のゲームモードは2つの状態に分かれています。ダンジョンを探索中は、マスで区切られたフィールド上を移動し、オブジェクトに触れて、スキルを使う……というダンジョンRPGの王道に近い操作をするモードです。

 この最中に気を配るべきは、満腹度と光輝度の2点。満腹度がゼロになるとフィールドを歩くだけで体力が減ってしまい、光輝度が低いと一寸先も見えない暗い状態で探索をすることになってしまいます。


  • ▲光輝度の初期状態とゼロの状態はここまでの差があります。光輝度はダンジョン内の各所にある光花で回復できます。

 そして、ダンジョン内で敵とエンカウントすると、もう1つのモードであるマスを使ったバトルに移行。敵味方がそれぞれ3×3の陣地を持ち、合計18マスの中でキャラクターごとのターン制バトルが開始されます。

 MPを消費して発動するスキルの中には、マス1列を一気に攻撃するもの、遠くの敵のみに攻撃できるもの、周囲の仲間にバフをかけるものなど、このバトル方式ならではのものが用意されています。

 中には、特定のクラスと隣接している状態でのみ発動する強力なスキルも。クラスとスキルの特性を考慮して編成を行うことが、無駄な戦闘と消耗を避けてダンジョンを突破するカギになります。


“災いの霧”は人も物も汚していく……

 ダンジョン内には“災いの霧”が漂っており、調査隊員やアイテムに影響を与えます。

 調査隊員は、ダンジョンをクリアするごとに霧によって“ジンクス”を得ます。ジンクスは探索に役立つ内容のものもあれば、デメリットになるものもあり、これをどう利用するのかも大きな攻略のポイントです。

 キャラクターには、前述した所持スキルとジンクスというランダム性の高い要素があるので、育成の面では「いい調査隊員が出来上がるまで育成を続ける」というハスクラ的な要素もあります。

  • ▲デメリットの大きいジンクスは、訓練所で克服可能です。ここでは他にもスキルの解放などが行えます。

 “災いの霧”はアイテムにも影響を与えます。一度ダンジョンに持ち込んだアイテムは、帰還する際に霧によって汚されてしまい“汚染された○○”と名前が変化します。

 こうなってしまったアイテムも使用できますが、使用した際に一定確立で状態異常が付与されてしまいます。

  • ▲アイテムは、一度探索するたびにショップで補充可能(ただし数量制限あり)。余剰したアイテムは倉庫で保管できます。

 「探索にどの程度のアイテムを持っていくのか」という要素もクリアをするうえで重要な部分の1つ。

 万全を期してカバン一杯に詰めても、余れば汚染されてしまうけれど、ケチな使い方をしていると途中で倒れてしまう……。それを避けるためにダンジョンから即離脱すると、今度は滅亡の時計のカウントが進んでしまう……。

 このジレンマこそ、本作のプレイする上で一生プレイヤーに付きまとう悩みの種なのです。

 上記で紹介した以外にも、街には調査団を補助する場所があります。すべて活用して、滅亡が近づかないようにしながらゲームを先に進めましょう。

  • ▲もっとも多く訪れるであろう“執務室”では、依頼を受注することができます。
  • ▲満腹度や光輝度の上限を解放できる“調査団支援事務所”。
  • ▲ダンジョン内で回収した武器を鑑定、合成、分解して強化できる“錬金工房”。
  • ▲調査隊員の雇用ができる“調査本部”。

 本作のポイントはなんと言っても、プレイヤーに絡みつくように邪魔をしてくる厄介なシステムの数々。正直イライラさせられることもありますが、ローグライクやダンジョンRPGが好きな方にとっては、それこそが楽しい部分ではないでしょうか。

 ちなみに、筆者はプレイして数時間で早くも仲間を失い続け、早々に世界は滅亡を迎えてしまいました。仇を討ってくれ……という訳ではありませんが「我こそは!」というゲーマーの方々にリベンジをお願いしたいです!

© KRAFTON, Inc. All rights reserved.
Published by ARC SYSTEM WORKS.
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『MISTOVER(ミストオーバー)』

  • メーカー:アークシステムワークス
  • 対応機種:Switch
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年10月10日
  • 価格:3,000円+税

『MISTOVER(ミストオーバー)』

  • メーカー:アークシステムワークス
  • 対応機種:PS4
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年10月10日
  • 価格:3,000円+税

『MISTOVER(ミストオーバー)』

  • メーカー:KRAFTON,Inc.
  • 対応機種:PC(Steam)
  • ジャンル:RPG
  • 配信日:2019年10月10日
  • 価格:3,000円+税

『MISTOVER(ミストオーバー)』特装パッケージ版

  • メーカー:アークシステムワークス
  • 対応機種:Switch
  • ジャンル:RPG
  • 発売日:2020年1月23日
  • 希望小売価格:5,800円+税

『MISTOVER(ミストオーバー)』特装パッケージ版

  • メーカー:アークシステムワークス
  • 対応機種:PS4
  • ジャンル:RPG
  • 発売日:2020年1月23日
  • 希望小売価格:5,800円+税

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