『ガンダムエボリューション』コントローラでの操作性は? コンシューマ版ネットワークテストをレポート

セスタス原川
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 バンダイナムコエンターテインメントおよびバンダイナムコオンラインが開発中の『GUNDAM EVOLUTION(ガンダムエボリューション)』。6月28日まで行われているコンシューマ版のネットワークテストについてレポートします。

 本作は、人気アニメ『ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツを用いて戦う6対6のオンラインFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)タイトル。スピーディーで没入感のある操作体験を実現したゲームを、基本プレイ無料で楽しめます。特徴あるさまざまなモビルスーツを乗り換えながら、チームで協力し勝利を目指します。

 4月に行われたPC版ネットワークテストに続き、6月24日~28日にPS4/PS5/Xbox Series X│S/Xbox Oneを対象にしたネットワークテストが開催されました。

 改めてゲームの概要を紹介したうえで、CS版のプレイレポートをお届けします。

 なお、ボタン入力はPS4、PS5のもので画像はPS4版。

6機体vs6機体でのチームFPS

 試合では、異なる性能を持ったモビルスーツ(ユニット)を使い分け、3つのルールごとに決められた目標達成を目指して戦います。各ユニットはさまざまな効果のスキルを持っており、それを駆使して敵の撃破やエリアを行います。

 スキルはユニットごとに異なり、それに応じて得意な役割が異なります。例えば、サザビーであれば味方を守るために前線に立ってシールドを展開、ジム・スナイパーIIであれば遠距離からの狙撃で攻撃など、ポジションや立ち回りに大きく影響する要素です。


 ユニットの特性を理解して、チームの目標達成のために貢献することが勝利への鍵。試合中にユニットを変えることが可能なので、戦況や仲間の機体選択などに合わせてユニットを使い分けましょう。

 各ユニットは“Gマニューバ”と呼ばれる必殺技があります。ゲージが溜まることで発動できるこのスキルは、どれも強力な効果を持ち一発逆転のチャンス。チャージが完了したら積極的に使いたいスキルです。


 ただし、機体を変更すると “Gマニューバ”のチャージがリセットされてしまいます。軽率なユニット変更は悪手となる場合がある点は覚えておきましょう。

ファンをさまざまな参戦機体

 登場作品は、おなじみの『機動戦士ガンダム』をはじめ、TVシリーズから『機動戦士ガンダム00』や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』。他にもゲームで描かれた『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』など、幅広い作品から機体が参戦しています。

 スキルは原作にちなんだ武装を持ち、サザビーのビーム・トマホーク投げや、メタスのエネルギーケーブル接続など、機体設定を知っている人が楽しめるアクションが満載。ユニットの動きも作中でのワンシーンを再現したものが多いです。

 一例を出すと、ガンダムバルバトスの必殺技“Gマニューバ”は、太刀を使った連続攻撃です。通常のスキルはメイス攻撃ですが、必殺技が太刀という部分は、アニメ第1期の最終話を再現しているのだと。

ゲーマーも納得の戦略的なFPS

 ガンダムゲームとして満足できる本作。加えて、FPSとしての完成度が高く、多人数による高い戦略性を楽しめます。

 FPSとして奥深い部分は、撃ち合いの勝ち負けだけでなく、エリアの攻略、編成の組み合わせなど、勝敗に影響する要因が多くあるところ。「このステージはこう攻める」や「あのユニットに対してはこの戦法が有効」など、やればやるほど戦略の発見があります。

 1人1人が自由に動いているだけでは、試合に勝利することは難しいです。チームメンバーが同じ目的意識を持って、勝率に繋がる行動をすることが必要不可欠。数ある対戦ゲームの中でも、よりチームプレイが重視されたシステムと感じました。

 ボイスチャット、プリセットチャット(テキストチャット)やピン(シグナル)など充実のシステムで、文句なしにプレイしやすい作り。ソロでもパーティーでもゲームを楽しめます。

試合は3つのルールから選択

 このゲームを遊ぶ前に、しっかりと理解しておきたいのが3種類のルールについて。必ず仲間と一緒に戦う本作において、ルールを覚えてゲームに参加することは、ゲームマナーに近いものと言えるでしょう。

 全ルールに共通している点は、中破、大破、リカバリーの要素です。敵から攻撃でHPが0になったユニットは中破状態となり行動ができなくなります。その状態で攻撃をさらに受けると大破状態になり、復帰場所に戻されてしまいます。


 中破状態は、味方からリカバリーを受けることで復活可能です。このゲームにおいて人数差は大きく戦況に影響するので、可能であれば味方のリカバリーを狙いましょう。

 相手を撃破して人数差を生み出し、そのチャンスを狙ってエリアを争奪する……といった戦い方がセオリー。相手を撃破できればベストですが、自分が倒されないように意識することも大切です。

ポイントキャプチャー

 1つ目は、攻撃側がどれだけポイントを制圧できるか、防衛側がどれだけ侵入を防げるかを競う“ポイントキャプチャー”。侵入する側と侵入を防ぐ側というように、攻撃と防衛がはっきりと分かれた、わかりやすいルールです。

ドミネーション

 2つ目は、時間ごとに移り変わるポイントでの制圧率を競う“ドミネーション”。お互いのチームが攻撃となり、つねにポイントを巡るバトルが発生するので、3つのルールの中でもっとも戦闘が多いルールです。先に制圧率100%に到達した方が勝利となります。

デストラクション

 “デストラクション”は、攻撃側は時間内に破壊兵器の起動を目指し、防衛側はそれを阻止するというもの。攻撃側が破壊兵器を設置した後には、逆に防衛側が解除のために攻め込む必要があり、攻めと守りの移り変わりが激しいです。

 破壊兵器を解除するタイミングや、起動させる場所など、3つのルールの中でもっともプレイヤーの判断が試合に影響します。


 目標が未達成の場合、エリア確保中や起爆シークエンス中などはエクストラタイムとなりゲームが続行。逆転のチャンスがあります。

コンシューマに向けてコントローラ設定が充実

 今回はCS版でのネットワークテストということで、コントローラ設定や操作感に注目している人も多かったかと。

 初期設定では射撃や近接攻撃などのメインアクションはR2に、エイムやシールドなどのサブアクションはL2で、リロードは□ボタンと、一般的なFPSを遊んでいれば迷わないかと。

 移動の要となるダッシュやステップなどのブーストはL1ボタンで、ジャンプはR1ボタン。各機体によって大きく異なるアクティブスキルは1が×ボタン、2が△ボタン、3が○ボタンとなっています。

 強力なアクションを行うGマニューバがR3ボタンで、リカバリーなどの特殊操作をするインタラクトはL3ボタンでした。

 わかりやすい入力方法になっているうえに、チュートリアルや敵機体の動作を指定して試せる練習が用意されているので、「ガンダムでの対戦に興味があるけど、シューターはやったことがない」という人でも安心してプレイできると思います。

 スティック感度は10段階で、通常時とエイム時でそれぞれ設定可能。デッドゾーンの範囲設定による遊び幅の調節も細かく行えます。

 コントローラの感度はさらに詳しく設定可能で、垂直水平の感度、加速タイミングまで設定可能。好みが分かれやすいと言われるFPSのコントローラ設定ですが、これであれば自分にあった感度でプレイができそうです。

 また、コントローラ操作には、エイム(狙い)をサポートするためのエイムアシストが実装されており、こちらも10段階で調整可能です。

 前回のテストと比べると、レティクルの詳細設定が導入されています。これまでは大きめのレティクルが適応されていましたが、色や大きさを調整できます。

自分の環境でハードを選べる!

 筆者はPC版のネットワークテストにも参加しましたが、今回のCS版のネットワークテストでは、新たにコンフィグ面でのアップデートが多く見受けられました。特にコントローラを使った操作に関しては、細かい部分まで設定可能でうれしい仕様と言えるでしょう。PC版でコントローラを使用したい方も、これらの設定があればデバイスの差を気にせずにプレイできます。

 CS版での展開や、これまでのテストの結果を受けてのユニット調整など、リリースに向けてゲームの質を高めていこうとする開発陣の意向が伺えます。公式サイトでは、調整内容が公開されているので、内容が気になる方はそちらもぜひご確認ください。

 CS版のプレイでも、ゲーム性や操作感が劣ることはなくPC版と変わらないゲームのおもしろさを味わえました。CS版でのプレイを考えている人には「ゲームクオリティに関しては安心していい」と声を大にしてお伝えしたいです。

 機能や環境が揃ってきており、正式リリースが待ち遠しい『ガンダムエボリューション』。今後発表される情報からも目が離せません。

©︎創通・サンライズ
※画面は開発中のもの。

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