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『モンハンワールド:アイスボーン』の砂像に辻本さんも驚愕! スタンプラリーや鳥取砂丘の楽しみ方も紹介

kbj
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 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』砂像の完成記念お披露目式が、鳥取駅前にある風紋広場にて9月28日に開催された。

 このコラボは、鳥取市で行われている“鳥取砂のルネッサンス2019”として行われているイベント。カプコンから発売されている、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』と、鳥取市の砂の彫刻“砂像”がコラボしている。

 コラボ砂像には、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』に登場する、イヴェルカーナ、リオレウス、ティガレックス、オトモアイルーがデザインされている。展示期間は10月31日までで、期間中にはコラボスタンプラリーが市内5カ所にて行われる。

完成記念お披露目式レポート

 お披露目式は、鳥取大学吹奏楽団ウインドアンサンブルの『英雄の証』の演奏からスタート。あいにくに天気だったが、シリーズでおなじみの楽曲が、風紋広場に響き渡った。


 鳥取市長の深澤義彦さんは、カプコンと砂像に協力したメンバー、アンサンブルに御礼を述べた後、コラボについて説明。ゲームと砂像のコラボは初ということで、「ぜひ、皆さんにお越しいただきたいです!」と語った。

 カプコンのプロデューサー・辻本良三さんは、いつかコラボしてみたいと思っていたことを説明。実際に作られた砂像を見て、ゲームのこだわりやモンスターの躍動感が再現されていることに驚いたようだ。

 ここで、鳥取砂丘砂の美術館の総合プロデューサー・茶圓勝彦さんと日本砂像連盟の加世田本部・砂像彫刻家の大工園望さんが登壇。茶圓さんは、砂像は砂でできているため、制約を受ける中で『モンスターハンター』の世界観をどのようにして制作していくかに苦労したことを述べた。「駅前での展覧をきっかけに、砂の美術館に来ていただき、興味を持っていただければ幸いです」と加えた。

  • ▲左から大工園さん、茶圓さん。

 「このコラボはこれまでのキャリアの中でも非常に光栄なこと」と語ったのは、大工園さん。ゲーム内でかなりの迫力のモンスターを、どのように砂像で表現するかのは難しく、苦労したとのことだ。

 かけつけたオトモアイルーも見守る中、除幕式が行われた。スイッチが押されると幕の中から、砂像がお披露目された。



 実際に砂像を拝見させていただいたが、イラストや世界観をしっかり再現されていることに正直驚いた。モンスターの目元だけでなく、肌や鱗まで書き込まれているだけでなく、細かいところまで作られているのを確認できた。

 実物を見ると、細かい細工や表現力に感動すら覚えられると思うので、ぜひご覧いただきたい。




 また風紋広場には“学生限定砂像グランプリin鳥取”の作品も展示されている。カワイらしいものからこだわっているものまでさまざまみてとれる。

 除幕式の後、深澤市長と辻本さんにインタビューを行った。今回のコラボの規模やこだわりだけでなく、鳥取の魅力なども語っていただいた。なお、インタビュー中は敬称略。

――かなりの大きさですが、どれくらいの砂が使われているのでしょうか?

深澤:砂が80立米(りゅうべい)なので、160トンくらいだと思われます。砂丘と同じ砂で、細かい細工がしやすい砂像の彫刻に適したものになっています。

――砂の像ということで、素人考えだと雨などで崩れてしまうことを想像したのですが……。

深澤:かなりの力をかけて固めているので、多少の雨では崩れたりしません。作り方は木の枠で砂を覆い、上から水をかけて、機械で固めていきます。一発勝負になので、彫刻よりも固める工程のほうが時間がかかる場合もあります。

――今回のコラボは、市のほうから持ちかけたのか、美術館から持ちかけられたのか、どちらでしょうか?

深澤:両方になります。カプコン様のほうも、『モンスターハンター:ワールド』でやりたいということで、うまくマッチングした感じになります。

――今回のコラボで期待されることはなんですか?

深澤:砂像で『モンスターハンター』のワールドを表現するのは唯一。砂でどういう表現ができるのか、実際にご覧になっていただき、楽しんでいただきたいです。

 ご覧いただくとわかりますが、細かい細工があります。翼の先端部分は、細かくて崩れそう。そのあたりは、彫刻家の方は計算されています。奥行きはそこまででもないように思われますが、遠近感を感じられる表現ができています。技術と芸術という観点で見ていただくと、また興味がわいてくるかなと。

――いらっしゃるハンターさんに鳥取の魅力をアピールいただけますか?

深澤:食べものや温泉などもあり、自然も多いところ。砂丘だけでなく、さまざまな魅力に溢れています。この市街地の近くにも温泉があるので、ぜひお越しください。

――食べ物ではどのようなものが旬ですか?

深澤:果物だと梨ですね。20世紀梨は旬が過ぎたころで、いまは赤梨がシーズン。梨にはいろいろな品種があり、これからは大きく楕円形の王秋梨(おうしゅうなし)があります。あとは、日本海の魚介類がおいしいですし、肉にもいいものがあります。

――完成した砂像を見られましたが、来る前にどのように感じていましたか?

辻本:大阪や東京で見ることができないので、実際に来てみないとわかりませんでした。ただ、つくられる方を信頼していたので、不安はなく、むしろ楽しみでした。

――イラストを見て、「砂で作れるのか?」と思っていたのですが、実際に見るとかなり迫力がありますね。

辻本:そうですね。立体感や奥行きをしっかり表現してくださっていて、見ていただくと驚かれると思います。ロゴのTMマークまで入れてくれています(笑)。

――ということは、見どころはTMマークでよろしいですか?

辻本:いえいえ、ダメですよ(笑)。個人的にリオレウスの鱗や翼の模様などはすごいと思っています。モンスターの特徴をしっかり表現していただいています。どこから作ったのかと思うほど、本当にすごい! 文化的なものとコラボレーションできたことは、我々にしてもとてもありがたいです。

――ハンターにメッセージをいただけますか?

辻本:個人的には“それならでは”のものをやりたいと考えています。砂像を知っていて興味もあったのですが、タイミングがあわず、ようやく実現できました。

 発売日の翌日、9月7日から作り始めていただき、完成までできました。アイルーの表情やモンスターの出来など、作品のよさは来て見ていただいたほうがわかると思うので、ぜひ鳥取にいらしてください。

スタンプラリー&観光について

 上記のように、10月31日まで鳥取市内5施設にてスタンプラリーが行われている。開催スポットは、鳥取砂丘 砂の美術館、砂丘センター 見晴らしの丘、鳥取駅 観光案内所、鳥取砂丘コナン空港、山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンターだ。

 スタンプを3つ以上集めると、鳥取砂丘ビジターセンターにてステッカーを入手できる。

鳥取砂丘 砂の美術館(手前の鳥取砂丘情報館 サンドパルとっとり内)

砂丘センター 見晴らしの丘

鳥取駅 観光案内所

鳥取砂丘コナン空港

山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター

 土地勘のある人や、ちらしの裏にあるマップを見るとわかるのだが、砂の美術館、見晴らしの丘、鳥取砂丘ビジターセンターは非常に近くにあるため、この3つだけでもステッカーを入手することは可能。ただ、せっかくならばすべて集めたいという人も多いはず。

 今回は鳥取空港を利用するハンターに向けて、コンプリートするためにオススメの回り方を紹介したい。

 まずは、鳥取空港でスタンプを入手。観光案内所は到着ロビーのそばにあるので、わかりやすいだろう。

 取材時には鳥取駅までのバスを利用。飛行機到着後にあることが多いようで、リーズナブルなので、タイミングがあえばオススメだ。

 鳥取駅の改札前にある観光案内所にある2つ目のスタンプを押す。続いて鳥取砂丘方面に向かうが、バスを利用する場合は、出発時刻を確認したうえで、風紋広場に向かうのがいいかと。

 ただ、タクシーでもそこまで遠くなく、3000円前後。さらに運転手によっては市の歴史や建物の説明、砂丘について語ってくれるので、利用人数と予算によってはこちらを使うのもいいだろう。

 鳥取砂丘 砂の美術館の手前にある鳥取砂丘情報館 サンドパルとっとりでスタンプは3つ集まっているはず。ここで4つ目に向かうことになると思うが、鳥取砂丘 砂の美術館を通ることを個人的にオススメする。

 砂の美術館では2020年1月5日まで、“砂で世界旅行 南アジア編”を実施中。毎年テーマを変えて、第12期まで行われてきた。今回は南アジアということで、マハトマ・ガンディーをはじめとするさまざまな砂像を展示。幸運の神・ガネーシャを拝み、そのまま鳥取砂丘を一望できる展望広場に向かう。

 ここでサブゲート側の出口から出ると、そのまま砂丘センター 見晴らしの丘に出ることができるので4つ目のスタンプを押そう。

 4つ目のスタンプを押したら、有料のリフトを利用して、鳥取砂丘に降りる。ショートカットできるうえに眺めもいい。

 砂丘を満喫してからスタンプを押すもよし、ステッカーを手に入れてから砂丘を楽しむのもよしだ。


 砂と風と時間が作り上げた、自然の芸術がそこに広がっている。ただし、砂丘は高低差があるうえに、足を砂にとられるため、普段から運動していない人は注意してほしい。太ももやふくらはぎが地味に悲鳴を上げることになる。

 鳥取砂丘では、乗り物を利用することもできるので、興味がある人は活用してほしい。


 また砂丘会館や駅周辺の店では、鳥取が生んだグルメメニューを楽しめる。海産物や肉をふんだんに使った料理や、梨ソフトクリームや梨ソーダなども用意されていた。

 なかでもオススメしたいのは、この地方でしか味わえないという“モサエビ”。身の味が濃く甘いうえに、殻はやわらかめ。刺身で食べてよし、揚げて食べても煮てもよしだという。

 今回お世話になったお店では、刺身で残った頭と尻尾をカラッと揚げて2度楽しむこともできた。足が早く、県内でのみ楽しめるというので、もしハンターが足を運ぶ際には、シリーズに登場していた甲殻種を思い出しつつ、舌鼓を打ってほしい。

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(C)鳥取砂のルネッサンス実行委員会

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