『うたわれるもの 二人の白皇』水瀬いのりインタビュー。ネコネの繊細で切ない感情の揺らぎを見てほしい
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2022年7月2日よりTOKYO MX、BS11他にて放送開始となるアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』。本作に出演する声優陣のメールインタビューを複数回にわたってお届けします。
メールインタビューの第1回は、ネコネ役の水瀬いのりさん。『二人の白皇』ではどんな心境でネコネを演じられたのでしょうか? 放送開始を楽しみにしている人は、ぜひご覧ください!
ネコネ役・水瀬いのりさんにインタビュー
――2006年に放送された『うたわれるもの』から16年、2015年放送の『偽り仮面』から7年の歳月が経過しました。完結した本作に対してどのような感慨をお持ちですか?
本作のオーディション時はまだ10代だった私が2022年現在もネコネとして名乗らせていただけることに感銘を受けます。膨大なゲーム台本をリュックサックに詰めてスタジオに通っていた日々を今でも鮮明に覚えています。収録時にはたくさんの学びがあり、ゲーム収録の楽しさを教えてくれたのも本作の存在が大きかったです。
――これまでネコネを演じてこられて思い出に残っているエピソードを教えてください。
兄様と姉様へ自分の思いを吐露するシーンは何度見ても胸が締め付けられます。ネコネの小さな身体では抱えきれない程の苦しみと痛みが彼女を縛り付けているにも関わらず平然を装う姿は見ていてとても苦しく、演じていても息が詰まる想いでした。
――シリアスに展開する『二人の白皇』ですがご自身のキャラクターをどのように演じていこうと思われましたか? また、前作『偽りの仮面』の前半ではコメディ色豊かでしたが、演じられるうえで気を付けられたことはありますか?
胸の中のモヤモヤはありつつもその翳りを見せるのは一人の時だけ。ということを念頭に演じていました。みんなといる時のネコネは皆さんの知っているネコネそのまま。だからこそ辛いシーンも多々あり苦しかったです…。
――演じられているキャラクターにつきまして、本作の見せ場や注目してほしいポイントはどこですか?
すべてを知っているからこその苦しみ、そしてあの日あの時の罪悪感や葛藤を抱えながらの本作。襲ってくる喪失感や言葉では言い表せぬ感情に飲み込まれてしまいそうなネコネを救いたい。そんな思いでアフレコしていました。ネコネの繊細かつ切ない感情の揺らぎを見逃さぬようご覧いただけると幸いです。
――これから『二人の白皇』を視聴するファンの皆様へメッセージをお願いします。
あの日のように、兄様の背中がとても大きく頼もしいです。それだけで泣けてしまいます。その背中に背負うものを少しでも支えられたらとネコネも奮闘しております。うたわれるものが紡ぐ生き抜く強さと命の輝きを是非その目で見届けていただけますように。