世界観や音楽が素晴らしい神ゲー『Ib(イヴ)』をプレイ。既プレイヤーも驚きがある【綾那のゲームに夢中】
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- 綾那
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さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第58回をお届けします。
皆さん、ゲームしてますか?
昔の神ゲーがリメイクされ、生まれ変わってる昨今。自分が好きだったもの、話題になっていたものがリリースされるとワクワクするのではないでしょうか?
先日、配信当時はフリーゲームだったタイトルがリメイクされて発売されました。当時からその人気はすさまじく、一時はフリーゲームの覇権をとっていたと言っても過言ではない『Ib(イヴ)』です。
10年前の2012年に『Ib』が公開された際には、その出来の素晴らしさに数多の人気ニコニコ実況者さんがプレイしていました。その動画を見つつ、自分もプレイして感動したものです。
今回はそちらのタイトルについて書いていきたいと思います。
会話システムが追加された新『Ib』とは?
主人公のイヴは、両親と“ゲルテナ展”が行われている美術館へとやってくるのですが、ひとりで作品を見ているうちに不思議な空間に迷い込んでしまいます。
同じ美術館にいるはずなのに、両親どころかさっきまでいた人さえいない。そんな異質な美術館から脱出を図ることに。
道中でオネエ言葉を使うギャリーや、金髪の少女メアリーと出会いながら、狂気に満ちたゲルテナの世界を歩き回るのですが、この世界観が何ともいえない中毒性があるんです。
絵画とタイトルでクスッとなるものや、「なるほどなぁ」と考えさせられるもの。そんなゲルテナ作品が、リメイクになって高画質で確認できるようになりました!
しかもかなりの新作が追加されてるので、原作をプレイした人も感動すると思います。倍くらいに増えているんじゃないでしょうか。
さらにズーム機能がついて、マジマジと見れるようになったのがとてもいい! 巨大な絵画が飾られている例の部屋(プレイした人ならピンとくるはず)のトラウマも高画質で増しております。
そのうえで、私的に一番うれしい追加要素は“会話システム”ですね。同行しているキャラといつでも会話できる神システム。いつでもギャリーと会話できるとか、限界オタクには発狂もの! 細かい会話が追加されているので、ことあるごとに会話して確認しちゃいました。
謎解きのヒントをくれることもあるので、初見で悩んだプレイヤーにも優しい仕様。
そして、新しい謎解きも追加されています。既プレイヤーで「あれ? ココにこんなのあったっけ?」と感じる部分は、基本的に追加されたものだと思います。
他にもリメイクでステージの構造が直されていたり、全体的に見やすくなっていたりします!
作中の絵画タイトルを調べるとその絵画が追加されていく、クリア後の特典“真ゲルテナ展”。こちらをコンプするには、ギャリーが必ず必要なので、ぜひとも連れていってください。
ギャリーがいない際に、イヴだけでは難しい字を読めない設定がこだわりを感じてすごく好き!
改めて『Ib』をプレイしてみて、イヴが見ている世界と、ギャリーが見ている世界に食い違いがある点が、やはりおもしろいなとしみじみ思いました。イヴにはカワイらしいウサギに見えているけど、ギャリーには……みたいな。
その部屋にある書物にある“心壊”によると、あまりに精神が疲労すると幻覚が見え始め、自身が壊れているのを自覚できないとのこと。
幻覚を見ているのはイヴとギャリーのどちらなのか……と思うと、話の見方がまた変わってきてゾクゾクします。
メアリーは純粋がゆえの無垢な狂気というキャラで、考察をすればするほど同情や恐怖を感じます。壁に耳あり、障子にメアリー……こわやこわや。
ちなみにリメイク『Ib』最初のゲームオーバーは、吐き出された痰を踏んでの死亡でした。あの絵画、絶対に許さない……。
10年前に配信された際、世界観やストーリーの設定、音楽が素晴らしく、フリーゲームの神ゲーとして君臨した『Ib』。新装されたゲルテナ展を見に、ぜひ皆さんも入館してください。
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