劇場版SOARA公開直前。映画出演の沢城千春さん、石渡真修さんらのメンバー勢ぞろいの座談会

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 2.5次元に存在する芸能事務所・ツキノ芸能プロダクション(通称ツキプロ)。アニメ、ゲーム、CDのほかさまざまなメディアミックスを展開していますが、今回初の実写映画が実現! ツキプロ所属の音楽ユニット、「SOARA」のはじまりの物語“ALIVEシリーズ・劇場版SOARA『LET IT BE -君が君らしくあるように-』”が10月4日より幕を開けます。

 今回、劇場版でSOARAメンバーを演じた、大原空役・堀田竜成さん、在原守人役・石渡真修さん、神楽坂宗司役・吉田知央さん、宗像廉役・植田慎一郎さん、七瀬望役・沢城千春さんの5人に、撮影秘話をお聞きしました。ガルスタオンライン撮り下ろしの写真とともに、元気いっぱいな対談をお楽しみください。

キャラクターの第一印象は「あー顔がいい!!」

――映画に出演することになった際の率直な感想をお願いします。

沢城千春さん(七瀬 望役:以下、沢城)「じゃあ知央から!」

吉田知央さん(神楽坂 宗司役:以下、吉田)「僕はこのメンバーのなかでは最年少で、今芸歴が3年目くらいなんです。2.5次元の仕事をやるのが僕の目標だったので、今回宗司役に決まったときは本当にうれしかったです。人間本当にうれしいときは、ちょっと噛み締めるような、グッと胸に込み上げるものがあるんだなと思いました。今回映画と2.5次元舞台と両方に出させていただき、ツキプロでも初めての劇場版ということで、そんな貴重な映画に参加させていただけて光栄でした」

植田慎一郎さん(宗像 廉役:以下、植田)「僕はもともと映画が好きで、映画館にもよく足を運ぶことも多いんです。自分がそのスクリーンに映れることは単純にうれしいです。ただ、映画っていうのは「観に行きたい!」と思ってお金を払って行く媒体ですよね。僕たち役者は原作のSOARAのキャラクターたちの力を借りています。素敵な原作があるので、そこからいい作品を作るためにできることはなんだろうとも考えました。だからうれしいと思う反面、大変だなとも感じたり。それに舞台と違って、映画はスクリーンを隔てて見ていただくものじゃないですか。僕自身、スクリーンを通してキャラクターを演じるのは初めてだったので、「よし、やるぞ!」という気持ちもありましたね」

沢城「僕はドラマCDやアニメでも望の声をやらせていただいているんですが、映画のオファーが来たときは純粋にうれしかった反面、不安な気持ちもありました。他の役者さんと並んだときの年齢感はどうなんだろうとか。僕だけ年齢が高いと作品の雰囲気を壊してしまうので、そこは気にしていたのですが、改めて参加させてもらって良かったと思っています」

石渡真修さん(在原 守人役:以下、石渡)「まず、ツキプロというコンテンツがすごく人気があるじゃないですか。だからSOARAをやるっていうプレッシャーが強かったです。楽器を実際に弾かなきゃいけないというのと、歌もやらなきゃいけないということで、自分がこれまでやってきたことのそれ以上のものを色々と勉強していかないとと思いました。それと同時に、これをやればさらに成長できるなと。慎ちゃんと一緒ですけど、覚悟というか「よし、やるぞ!」と思いましたね」

堀田竜成さん(大原 空役:以下、堀田)「僕はオーディションを受けるきっかけが、路上ライブからなんです。そこから大原空役に選んでいただきました。僕は真修くんと逆で、もう作品とか全部の規模がわからないというか、まず「SOARA? ツキプロ?」というレベルだったんですよ。自分で調べたり、スタッフさんに聞いたりするうちに、すごいコンテンツということもわかりました。あと、千春さんのことは知ってたんですよ。僕の姉がアニメとか好きだったので。だから「えっ、あの千春さんと共演するんだ!?」というところから、ようやく事の重大さを理解しました。本当に規模をわかっていなくて、小劇場にちょこっと出るくらいの気持ちだったんですよね。オーディションに行くときも、「行ってきてね~」って軽い感じだったし……(笑)。これだけ大きな作品で初めて芸能活動をするということで、ここで本気で頑張ろうという気持ちになりました。僕は元々歌手志望だったので、音楽に関わる作品ですし、役者は自分のなかの未開拓な分野なのでなおさら頑張りたいなと思いました」

  • ▲大原空役・堀田竜成さん

――ご自身が演じるキャラクターの第一印象を教えてください。

植田「顔がいいです」

全員「(爆笑)」

植田「作品を調べたときに、キャラクターのイラストをやっぱり先に見るじゃないですか。それで「あー顔がいい!!」っていうのが第一印象です」

吉田「絶対みんなそう思ったよね」

堀田「でも僕、オーディションの後で、「なんで受かったんですか?」って聞いたら「外見も性格も空にぴったりだった」と言われたのと、「空はイケメンすぎない親近感のあるキャラだから」って言われて。複雑な気持ちでしたね(笑)」

石渡「まんま空ですよね。見た目だけじゃなくて中身も普段から空みたいな感じです。だから出会ったときに「あ、空だ」って思いました」

吉田「僕も慎ちゃんと一緒で顔がいいと思いました。あと宗司は顔がいい上に背も高い! あと名前もカッコイイ」

石渡「神楽坂宗司!」

吉田「あとはクールでドライな性格で、面倒見のいい男前ということで、これを自分が演じるのかというプレッシャーもありました。憧れの2.5次元作品で初めてもらった役が宗司だったので不安もありましたけど、皆さんからアドバイスをいただいたりお力を借りて、どうにか演じきることができました」

石渡「守人をイラストで初めて見たときは、頭がよくてクールなキャラっぽいというのが第一印象です。そこからドラマCDで声を聴いて、めちゃくちゃ優しくて包容力のあるキャラということを知りました」

植田「僕もイラストが先行なんですけど、最初に廉1人で見たときはツンとした大人っぽいイメージを持ちました。SOARA5人が揃ったのを、カッコよくてクールなバンドの印象なのかなと思ったんですけど、5人が笑ってるイラストを見たら“青春”を感じました。なので、廉だけで見たときと5人で見たときとで印象が変わりましたね。これから自分たちが作っていくもの、目指すものってこういうことなんだと思いました。」

沢城「望というキャラクターは、元気で明るくてなんでも楽しめる素直な性格だと思いましたね。」

堀田「僕は大原空くんを調べていったら、音楽が好きという自分との共通点にうれしくなりました。明るくて元気で、でも繊細で気配りが上手。みんなを引っ張っていきたいし、ハッピーにもしてあげたい。そう思ったのが第一印象になるのかな」

  • ▲在原守人役・石渡真修さん

――自分が演じるキャラクターと似ているところはありますか?

沢城「僕の場合は、望に自分自身の要素をふんだんに入れてます。」

堀田「僕は顔以外は全部似てるなって思いました。以上です!」

石渡「これ絶対使ってください!(笑)」

堀田「僕はこれだけでいいです(笑)」

沢城「知央は正反対って感じがする」

吉田「そうですね、宗司とは逆で天然と言われることもあり、喋ることも深みがあるかといえばそんなこともなく……」

植田「マジメなところは似てるんじゃない?」

堀田「めちゃめちゃマジメですよ!」

吉田「今回ドラムをやらせてもらいましたが、辛いと思ったことはまったくなくて、楽しく練習していました。宗司も興味のあることにはひたむきなところがあるので、そこは似てるのかな」

石渡「逆にみんなに聞きたいんだけど、俺って守人と似てるところあります?」

堀田「今は髪の色が似てるかな……」

全員「(笑)」

堀田「内面も似てるよ! 真修くんってすごくサポートしてくれるんですよね。誰かがヘコんでると優しく声をかけてくれたり、メールくれたりもします。そういうところがまさにモリだなって思います」

植田「僕が廉と似てるなと思ったのは、不器用なところ」

全員「あー!!」

植田「廉は引っ込み思案で、僕は自分を出し過ぎちゃうっていう根本的なところは違うんだけど、不器用っていうのは似てるのかなって」

石渡「でも慎ちゃん人見知りじゃない?」

植田「そうかな?」

石渡「初対面でグイグイいくタイプじゃないよね」

堀田「最初は人見知り!」

沢城「最初は優しくていい子だな、とだけ思ってたんだけど、話すうちにどんどん印象が変わって男らしい部分が見えてきた。優しさのなかにも厳しい部分があるよね」

堀田「でも純粋に顔似てません? 僕見た瞬間、「おーっ!」ってなりましたもん。今も思う。いつ見ても廉そっくり」

  • ▲神楽坂宗司役・吉田知央さん

演奏の撮影に向けてのレッスンの成果は?

――映画の撮影で楽しかったことや大変だったことなど、思い出をお願いします。

堀田「なんだろう? 印象に残った楽しいことあったっけ」

石渡「楽しかったよね」

吉田「ずっと楽しかった」

堀田「そうそう! ずっと楽しすぎて、これっていうエピソードがないかも?」

石渡「ほんと楽しかった」

堀田「ファンの方たちにエキストらとして参加してもらった撮影が一番楽しかったかも。ライブシーンの撮影なんですけど、リアルにSOARAのファンの皆さんがいたので撮影というより本当にライブをしていた感じでした」

石渡「歌ってたしね」

堀田「それまで撮ってたパートとは全然空気も違って、めちゃめちゃ楽しかった。そのときのことは忘れられないくらい印象に残ってます」

石渡「大変だったことはなんだろう」

堀田「僕が大変だったのは、お芝居をすること自体が初めてなのに、空くんはセリフがとにかく多かったことです。セリフ減らしてくださいって直訴するくらい(笑)。何よりもセリフを覚えるっていうことが大変でした! セリフの入れ方もわからないし、役の作り方とか表情のつけ方とか、普段こうやって話してるのと芝居で見せる話し方も違うから、全部わからなかったです。そういった初めてのことが大変でした」

吉田「僕も食べながら演技するのが初めてだったんですけど、同じシーンをカットを変えて撮るんですよ。食べたタイミングを自分で覚えたり、このセリフの後に1口食べたとかをスタッフさんがメモしてくれたのを教えてもらって、同じ芝居をしなくちゃいけないのが大変でしたね」

堀田「食べるシーンといえばお団子を食べるシーン! あのシーンでお団子12個食べてるんですよ!」

石渡「あれ実際はどれくらい使われてるんだろう?」

堀田「5秒とか? そのくらいしか使われないのに、僕は12個食べて真修くんと知央は7個くらい食べてる」

吉田「俺3個くらいに抑えました」

堀田「こいつ(吉田さん)が食べさせてきたんですよ!!」

吉田「宗司のキャラクター的に……」

堀田「僕は自分で食べてるのに、横から食べさせてくるから!」

石渡「お腹いっぱいになりました」

  • ▲宗像廉役・植田慎一郎さん

――劇中では実際に楽器演奏もされていますが、練習などはいかがでしたか?

沢城「そこはやっぱりドラマーが一番大変だったんじゃない?」

堀田「彼が一番努力してました」

吉田「いや、全然そんな」

沢城「何回練習したんだっけ? スタジオに入ったの」

吉田「トータルで3、40回は」

植田「マジで!?」

堀田「みんなたぶん10回もいってないんですよ」

石渡「1回教えてもらって、それから家で練習できたので」

吉田「家にドラムがないのでスタジオに行かないといけなくて」

堀田「僕がスタジオ練習3回目のとき、彼は22回目でしたからね」

吉田「たまたまドラムの先生と家が近所だったので、近くのスタジオに行って練習してました」

堀田「みんな思ってると思うんですけど、天才なんですよ、彼。初めてなのにドラムめちゃめちゃ上手いんですよ」

沢城「ほんとに上手かったね」

石渡「僕らもギター頑張りました!」

堀田「ね! 2人でも個々でも練習しましたし」

沢城「ぜひみんなの手元も見ていただきたいですね。本当に頑張ったので」

石渡「めっちゃ弾いてますからね」

沢城「僕は前からギターは弾いてましたけど、ベースはほぼ初めてで」

植田「レッスンは何回やったんですか?」

沢城「2回」

植田「全然やってないじゃん!(笑)」

堀田「初めての合同練習のときに1人だけめっちゃジャンプしたりして、余裕あった(笑)」

石渡「というか普通に上手かった」

沢城「でもギターの弾き癖がついてるんで、フォームの修正というか、ベーシストらしい弾き方を先生に教えていただきました。だから僕は見栄えの部分を頑張ったかな」

堀田「弾きながら演技もしなくちゃいけなかったですしね。弾くことと、そこにキャラを落とし込むことに必死だった」

沢城「慎ちゃんは「もっと入り込んで」とか言われてたよね? ピアニストみたいに弾いてって」

植田「それだけのレッスンもありましたからね。キャラに寄せた弾き方というか、そういうのも教えていただきました」

沢城「ライブとかでよく見る背中合わせでギターソロを弾くやつとか、簡単に思えてたけど実際やると難しかったね」

石渡「上手くいかないんですよね、意外と」

堀田「難しかった~!」

  • ▲七瀬望役・沢城千春さん

――最後に映画を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。

沢城「キャスト、スタッフさん一同の気持ちが詰まっている作品です。楽器の練習もそうですし、目に見えない苦労もありました。何度も見ていただくと、そういう細かいところの努力もわかっていただけると思います。劇場に足を運んでいただいて、いろんな角度から劇場版SOARAを楽しんでもらえると幸いです。よろしくお願いします!」

植田「SOARAを好きでいればいるほど、生身の人間が演じていることによって新鮮に感じられるところがあると思います。ドラマCDやアニメでは描き切れなかった、些細な表情の変化なんかも読み取れますし。SOARAのバンド誕生秘話を懐かしく感じる方もいるんじゃないかな? もちろんSOARAに初めて触れる人にはピッタリだと思います。そしてやっぱり映画なので、映画館の大きなスクリーンで見てほしいです」

吉田「僕自身も気合を入れて撮影に臨みましたし、先輩やスタッフ全員が本当に胸を張っていいと言える作品に仕上がったと思います。長い期間をかけて準備をして大切に作り上げた作品なので、1回と言わずたくさん見ていただきたいです。SOARAを知らない人、これから知る人には、SOARA入門編としても楽しめる映画となっています。ぜひ劇場でご覧ください! よろしくお願いします!」

石渡「僕は学生時代サッカー部だったんですけど、軽音部をいいなと思ったりしていたんですよ。僕たちみんな、演じていてそんな学生時代に戻ったかのような青春を感じていました。だからこの映画を見た方にも、青春を感じていただけたらと思います」

堀田「昔から僕は音楽をやりたいと思っていたんですけど、通っていた学校には軽音部がなかったのでなかなか機会に恵まれず、音楽で青春というのを体験できなかったんです。それがこの作品を通して、制服を着て5人でバンドをやって、リアルに演奏までして……。僕がやりたくてもできなかった、音楽での青春という素敵な経験をすることができました。皆さんにもこの作品を見て青春を感じていただきたいので、ぜひぜひ劇場で見てもらいたいと思います!」

サイン色紙を1名様にプレゼント!

 堀田竜成さん、石渡真修さん、吉田知央さん、植田慎一郎さん、沢城千春さんの5人からサイン色紙をいただきました。こちらをアンケートにお答えいただいた方のなかから、1名様にプレゼント! ぜひたくさんの意見をお聞かせください☆
 電撃ガルスタ編集部公式Twitter(@dengekigirls)をフォローのうえ、【2019年10月31日 23:59】までにページ下部のアンケート&プレゼント応募フォームからご応募ください。

※サイン色紙につきまして、裏面に当選者様のお名前を記載させていただきます。あらかじめご了承ください。
※電撃ガルスタオンラインでは、プレゼントの転売を禁止しております。不当な使用をした場合、次回以降完全選考対象外となります。

劇場版概要

STORY

 音楽が大好きな少年・大原空は、中学二年生の時に授業の課題で一曲の歌、「LET IT BE」を作る。

 それを軽い気持ちで動画サイトにアップしたところ、一夜にして大ヒット。一般のニュースにも取り上げられて、一躍時の人となったのだった。自信を持った空は楽曲制作に夢中になっていく。

 しかし、その後作った歌の評判はどれも思わしくなく、ついには空を攻撃するようなコメントも飛び交うように。傷ついた空は、音楽に触れることをやめたのだった。

 時は流れ、空は高校二年生となり、「三年生を送る会」のメンバーとして、校内を忙しく走り回っていた。会の目玉の一つとして、在原守人、神楽坂宗司、宗像廉、七瀬望と即席バンドを組んでライブをすることになったのだ。

 「この歌は俺だけの歌じゃない。みんなで一緒に作った最強の歌だもんな。だから……さぁ、音楽をはじめよう!」





 映画には、江口拓也さんと土岐隼一さんも友情出演しているので、お見逃しなく!

ALIVEシリーズ・劇場版SOARA『LET IT BE -君が君らしくあるように-』

出演:
大原 空/堀田 竜成
在原 守人/石渡 真修
神楽坂 宗司/吉田 知央
宗像 廉/植田 慎一郎
七瀬 望/沢城 千春

上映情報

公開:2019年10月4日~
劇場:
東京 10月4日 池袋HUMAXシネマズ
大阪 10月11日 シネマート心斎橋
名古屋 10月11日 伏見ミリオン座

特別鑑賞券①:アニメイト一部店舗にて販売中
       アニメイト池袋本店、大宮、町田、津田沼、吉祥寺パルコ、川越、渋谷、秋葉原本館、横浜ビブレ、新宿、大阪日本橋、天王寺、梅田、名古屋、名古屋ぱるこ、アニメイトオンラインショップ

特別鑑賞券②:各劇場窓口およびメイジャーの販売サイトにて販売中

関連CD

[主題歌CD]
じょん 「LET IT BE」/LET IT BE -君が君らしくあるようにー

発売日:2019年10月4日
価格:2,000円+税
歌:じょん

【収録楽曲】
・LET IT BEs
・君がそばにいるように
・せみしぐれ
・青春の神さま
・RE:START

[カバーアルバム]
ALIVE THE MOVIE SONG COLLECTION -さぁ、音楽をはじめよう!-
発売日:2019年10月4日
価格:2,000円+税

【収録予定楽曲】
・どうせなら今から風になってみよう
・終わらない虹
・花咲く丘で
・マクガフィン
・S.O.A.R.A.
・エリアル -ALIEL-

(C) ALIVE THE MOVIE

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