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小原莉子さんのギターソロに注目。アニメ『神田川 JET GIRLS』主題歌インタビュー

伊藤誠之介
公開日時

 10月8日からTVアニメが放送される他、2020年1月16日にはマーベラスからPS4用ソフトが発売予定の『神田川 JET GIRLS』。今回は、主人公ペアを演じる波黄凛役の篠原侑さんと、蒼井ミサ役の小原莉子さんのインタビューをお届けします。

 『神田川 JET GIRLS』は、ジェットレースに青春をかける少女たちを、TVアニメやゲームなどで描き出すメディアミックスプロジェクトです。鳴子ハナハルさんによる魅力的なキャラクターたちがジェットレースを通じて出会い、レースを繰り返しながら絆を深めていく、青春群像劇となっています。

●動画:TVアニメ「神田川JET GIRLS」PV 第2弾

 10月8日より全国で放送&配信されるTVアニメでは、主人公ペア“神田川ジェットガールズ”を、波黄凛役の篠原侑さんと、蒼井ミサ役の小原莉子さんが演じています。さらに、TVアニメのオープニング主題歌『BULLET MERMAID』を、このお2人が歌っています。

 インタビュー前編では、アニメで演じるそれぞれのキャラクターについてはもちろん、主題歌についても詳しくお聞きしました。

 なかでも小原さんは主題歌で、歌だけでなくギターの演奏も行っているとのこと! 他にも、ここだけでしか聞けない話題が満載です!

ミサちゃんが月だとしたら、凛ちゃんは太陽みたいな存在です

――出演が決まった時は、どのような気持ちでしたか?

篠原:凛ちゃんとはいろんなところで共通点があって。キャラの設定を見た時から、すごくやりたいと思っていたので、決まったと聞いた時はすごくうれしかったです。

 “決まったよ”という連絡をもらった時に、私はちょうど浅草にいたんです。凛ちゃんが長崎から東京に出てきて、初めて浅草に降りる第1話のシーンが印象的だったので、すごく運命的なものを、勝手に感じていました(笑)。

小原:私も決まった時は本当にうれしかったです。蒼井ミサちゃんは一見クールで、あまりしゃべらなさそうな感じで、今まで自分が演じたことのないタイプのキャラクターでした。しかも内面では自分と意外に似ているところがあるんです。オーディションの時にいろんなキャラクターを見たんですけど、私は絶対に蒼井ミサを演じたいと思っていました。

 “合格した”ってメールをもらった時には、電車に乗っていたんですけど、うれしすぎてその場で泣いちゃって。周りからヘンな目で見られないように、ハンカチで顔を隠しながら泣いていました。それぐらいうれしかったですね。

――そんなお2人が、凛とミサの初対面を演じた時の感想は?

篠原:ミサちゃんがすごくクールで、そのクールビューティーさに凛ちゃんがときめいちゃう感じの出会いでしたね。

小原:ミサにとっても凛ちゃんはミサの中にはいないタイプのキャラクターなんです。ミサが月だとしたら、凛ちゃんは太陽みたいな存在の子なので。

篠原:いい例え!

小原:自分にないまぶしい存在なので、ミサにとっても凛ちゃんは憧れなんじゃないかなって、演じていてすごく感じます。

篠原:ミサちゃんがそう思ってるのかな、って考えただけでもうれしいですね。

――ミサとしては、グイグイと距離を詰めてくる凛ちゃんに戸惑いつつも、少しずつ心を開いていく感じですか?

篠原:悩む間もなくジェットレースに引っ張られていって。

小原:基本的には、そういう凛ちゃんの天真爛漫なところに翻弄されつつ、ミサも変わっていく物語ですね。でも、ミサはミサで過去への思いや葛藤を秘めている一方で、凛ちゃんも凛ちゃんで過去のいろんな思いがあるっていう。

篠原:じつはいろいろあるんですよ。

小原:そういうところをお互いが支え合って、ペアとしての相性を高めていくといいますか。出会ったことによって変わっていく2人の姿が、この作品の見どころだと思います。

篠原:似たような境遇の2人だからこそ、分かり合う部分があるんです。

――他のキャラクターも基本的にペアなので、それぞれの掛け合いが楽しみですね。

小原:本当にみんな、全然違うキャラクターで、それぞれのペアの絆の形も違いますし。そのあたりを、すごく楽しんで見ていただけると思います。

ジェットガールズのペア感が出ている、主題歌のサビでの盛り上がりをぜひ聴いてください!

――TVアニメのオープニング主題歌『BULLET MERMAID』を、篠原さんと小原さんのお2人で歌う、というのを最初に聞いた時はいかがでしたか?

小原:『神田川 JET GIRLS』の生放送番組の中で、“アニメのオープニング曲が決まりました!”という発表があったんです。一体誰が歌うんだろう? と思っていたら、私たちが歌う権利を賭けてゲームをすることになりまして。

篠原:なので“負けたら私たち、歌えないの?”みたいなのもあったんですけど(笑)。

小原:こうして歌うことができて、すごくうれしかったです。キャラクターとして歌う曲がアニメのオープニングになるのは、私にとって初めてなので、本当にうれしいですし。楽曲もジェットレースにピッタリな、疾走感のあるすごく素敵な曲になっていて。

篠原:歌詞も、私が歌っているところは凛ちゃんを想起させてくれて、ミサちゃんが歌っているところは、ミサちゃんの苦悩が表れている内容になっていて。

小原:凛ちゃんの声とミサちゃんの声って、けっこう声質が違うので、お互いの声がより引き立つというか、いい感じの調和が取れたと思います。

篠原:ただ、曲がカッコイイからこそ、凛ちゃんとしてこの曲をどうやって、カッコよく爽やかに歌うのか、というところは気をつけました。

 アニメのなかで英語を使うキャラがいて、その子に絡まれた時に、凛ちゃんはカタコト英語なんですよ。なのにオープニングの歌のなかでは、英語の歌詞をめっちゃカッコよく歌わなきゃいけなくて。そこの折り合いをどうつけようかと(笑)。

小原:私は凛ちゃんが録り終わった後で、それを聞きながら歌ったんですけど、すごく凛ちゃんらしい歌声でしたよ(笑)。「ふぁーすたーざーん……」

篠原:それはバカにしてるでしょ!(笑) そこまで“ひらがな”じゃなかったよ~。

――歌詞のなかで、お気に入りのフレーズはありますか?

篠原:私はサビの1行目がいちばん好きですね。“空を飛べてもこの波を行く”っていう。

小原:ホントに!? 私はその次の歌詞が好きなんです。“君と会えたから何処までも走れる”って。

篠原:ジェットガールズのペア感が、ここの歌詞に出ていると思うんです。空を飛べても私たちはジェットレースをするんだ、ペアがいるからできるんだ、っていう思いがあって。

小原:それぞれが思う凛やミサの感情は、AメロやBメロの歌詞に入っているんですけど、それがサビになると、やっぱり2人がいるからここまでいけるよね、という言葉になって。

 2人で1つ、どちらかが欠けてもダメっていう思いが、このサビにすごく詰まっていると思います。

篠原:それは私たちだけじゃなくて、『神田川 JET GIRLS』に出てくる全部のペアにも言えることだと思うので。そこがすごくイイなって思いました。

――サビに向けてだんだんと盛り上がっていく感覚が、メロディーだけでなく歌詞からもしっかりと感じられると?

小原:そうですね。そのあたりはディレクションでも指示していただきました。

篠原:サビにかけての歌詞が気持ち的にグッとくるからこそ、自然に盛り上がるような歌い方になる気がします。

小原:サビは両手を大きく広げて、開放感のある感じで歌いたくなるようなところがあるので、もしカラオケなどでこの曲を歌うことがありましたら、ぜひマイクスタンドを用意してもらいたいですね(笑)。

歌を録り終わったあとで、“ギターを弾いてほしい”というお話がありました

――TVアニメのオープニング主題歌『BULLET MERMAID』で、小原さんは歌だけでなく、ギターの演奏も行われているそうですね。

小原:そうなんです。蒼井ミサとして歌を歌って、小原莉子としてギターを弾いています。

――小原さんは声優だけでなく、ギタリストとしても活躍されていますが、ギターを始めるようになったきっかけを、改めてお聞かせください。

小原:高校生の時、友だちに「ギターを弾かないか」と誘われたのがきっかけです。それで初めて触ってみたら、すごく楽しいなと感じました。18歳の時に上京して、2年間、ギターの専門学校に通っていました。

 ギタリストとしてバンドの経験もありますし、“The Sketchbook”としてCDも出させていただいたんですけど、中学時代から“声優をやりたい”という夢をずっと持ってまして。“夢を諦めるな!”と自分に喝を入れて、声優業を始めさせてもらったんです。

 こうやって声優とギター、両方でお仕事ができることはありがたいですし、自分が演じているキャラクターの作品の主題歌でギターを弾くというのは、なかなかない唯一無二な経験をさせていただきました。

――収録は歌が先でしたか?それともギターが先だったのでしょうか?

小原:歌が先でした。実は歌を録り終わってから、ギターを弾くことが決まったんですよ。

ランティスの担当さん:篠原さんのレコーディングが金曜日にあって、その翌週の火曜日に小原さんの歌のレコーディング、金曜日にギターという流れですね。

篠原:そんなに急だったんだ(笑)。私は実は知らなくて。りこぴんから「ギターを弾いたんだよ」って聞いて、曲を聞かせてもらったんです。

 「これは元の曲だよね、これを弾くの?」って聞いたら「これを私が弾いてる」って言われて。それぐらい、上手すぎて分からなかったです。

――小原さんとして、ギターの聴きどころはどのあたりですか?

小原:聴きどころはやっぱりギターソロですね。ギターがいちばん目立つ場所でもありますし。

 もともとこの楽曲自体、テンポ感がよく疾走感のある曲なので、そのテンポ感を崩さないような、勢いのあるギターソロを弾けたらという意識でやらせていただきました。

ランティスの担当さん:実はTVサイズだと、ギターソロの部分は流れないんですよ。そのぶん、イントロのギターパートが聴きどころだと思います。CDで聴いてもらえると、それに加えて、とっておきのギターソロも楽しめるということで。

小原:基本的には「好きなように弾いてください」と言っていただいたので、自分のニュアンスを加えて弾きつつ、やりながら相談して、一緒に作っていった感じですね。

 でも、そうやって一緒に作り上げていくというのは、すごくうれしいですし。意外な形ではありましたけど、『神田川 JET GIRLS』に携われた1つの形として、ありがたかったです。

※近日公開のインタビュー後編では、アニメのストーリーやお気に入りキャラクターについてのお話をお届けします!

アニメ放送情報

放送
AT-X:10月8日より毎週火曜日23:30~
※リピート放送:毎週木曜日15:30/毎週日曜日24:30/毎週月曜日7:30
TOKYO MX:10月8日より毎週火曜日24:30~
MBS:10月8日より毎週火曜日27:00~
BS11:10月9日より毎週水曜日24:00~

配信
dアニメストア:10月8日より毎週火曜日24:00~
※放送・配信日時は変更になる可能性があります。

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神田川JET GIRLS DX ジェットパック

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: その他
  • 発売日: 2020年1月16日
  • 希望小売価格: 13,800円+税

神田川JET GIRLS

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: その他
  • 発売日: 2020年1月16日
  • 希望小売価格: 7,980円+税

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