歴戦のタフガイが美少女になっちゃった!? ひたき先生が著書『ミミクリー・ガールズ』を語る

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 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、『ミミクリー・ガールズ』を執筆したひたき先生のインタビューを掲載します。

 舞台は2041年。人工素体技術――通称《ミミック》により、美少女にされてしまった“クリス・アームストロング大尉”が、他の少女型素体と協力して巨悪に立ち向かうアクションストーリー。

 『ミミクリー・ガールズ』は、読むB級映画を目指したというひたき先生。本作を執筆したきっかけやセールスポイントを語っていただきました。

──この作品を書いたキッカケを教えてください。

 応募にあたり売れ筋や流行りを考えず好きな物、得意なものを書こうと思いました。小さな女の子が銃を持って特殊部隊の様な行動をするビジュアルが先にあって、そこに説得力を付けるためにじゃあ中身は……と広げていきました。

──作品の特徴やセールスポイントを教えてください。

 読むB級映画です。ノンストップアクション映画の如くに次々と襲い掛かる問題を主人公達がカッコよく、時にはコミカルに切り抜けていく様をお楽しみください。

──作品を書くうえで悩んだところは?

 シリアスとコメディ、あるいはリアルとフィクションのバランスです。世界観にある程度の説得力は持たせたいけど固め過ぎると軽快さが失われてしまうと思いました。漫画の『ゴールデンカムイ』はそのあたりの両立が天才的だと思いました。

──執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 推敲まで合わせて1年程です。初期構想から辿るともっと長いと思います。仕事が大変な時期は数か月以上執筆が空いた時もあり、合間合間に数ページずつ進んでいきました。

──執筆中のエピソードはありますか?

 実は応募時の原稿は銃や兵器の解説に多くの行を費やしていました。きっと書いていて楽しかったんですね。しかし改稿時に流石に解説が多いと読んでいる気持ちが本筋から離れたり、テンポが悪くなるという事でカットした部分があります。

──本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 主人公のクリスティの性格はすぐに決まりました。ハリウッド映画に出てくる典型的なタフガイで、それが少女の身体になったらどんな反応をするだろうかと思いながら書きました。

 そこから応募時のタイトルの元ネタにもなった『特攻野郎Aチーム』の様に4人組にしようと思い、老兵キャラ、スナイパー、メカニックが欲しいとなって今の4人になりました。

──特にお気に入りのシーンはどこですか?

 中盤の移動シーン全般です。戦闘が続いたあとの息抜きでもあり、内容が似ているわけではないですが『スタンド・バイ・ミー』のようなひと夏の冒険感があって好きです。

──今後の予定について簡単に教えてください。

 2巻3巻と続刊を出させて頂いてゆくゆくはアニメ化を目指したいです。1巻の時からアニメ映えするようなシーンやシチュエーションを意識して書いています。気が早すぎますね。まずは売れるように頑張ります。

──小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 わかりやすく、テンポよく、誰が喋っているのか。この3つになります。

 あとは銃器をはじめとしたミリタリー関連の知識について、リアルに縛られすぎるのも良くないのですが明らかに間違った知識を書いてもいけないので、文献や銃器メーカーの公式HPを参照するなどツッコミにびくびくしながら書きました。

──アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 コーヒーやガム、お菓子など何か口に含んで執筆しています。最近は砂糖と水あめだけでできた「たんきり飴」をぼりぼり食べながら執筆しています。糖尿病になりそうですね。

──学生時代に影響を受けた人物・作品は?

 この作品にも影響しているのは間違いなく『攻殻機動隊』です。原作漫画のコマ外にある士郎正宗先生のSF的解説や考察を読むのが好きでした。むしろコマ外が本編というような情報量でした。アニメ版だと押井守監督の『GHOST IN THE SHELL』の雰囲気が特に好きです。

──今現在注目している作家・作品は?

 『HUNTER×HUNTER』の再開を常に待っています。

──その他に今熱中しているものはありますか?

 昔から焚き火が好きでペンネームもそれに因んでいるのですが、最近は行けていません。なのでYoutubeで海外のキャンプ(ブッシュクラフト)動画を見て気持ちを抑えています。

──最近熱中しているゲームはありますか?

 執筆に影響がでそうなので新しいモンハンの購入を見合わせていますが、この記事が出る頃には買ってしまっていると思います。

──それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 最初にも申し上げましたが本作は読むB級映画です。そこにライトノベル的な可愛いキャラクターが合わさり、きっと退屈させないと思います。

 皆様に「楽しい」を届けられるようにこれからも頑張って参ります。

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