『カプコンアーケード 2ndスタジアム』でボクらを熱狂させたカプコンの名作タイトルが再び帰ってくる!
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- ライターM
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カプコンより7月22日に配信予定のNintendo Switch/PS4/Xbox One/PC用『カプコンアーケード 2ndスタジアム』の先行レビューをライターMがお届けします。
本作は2021年2月に発売された『カプコンアーケード スタジアム』の第2弾。アーケードを彩ったカプコンの名作を詰め込んだ、宝石箱のような作品です。
スマートフォンが世に登場する以前、インターネットも一般的とは言えなかった時代、アーケード専門誌を読みふけってはゲームセンターに足繁く通い詰めたという方々なら迷わず買いです。
これはもう最高の環境でプレイするしかないと、ちょっと高めのコントロールパネルを買ってまで原稿執筆に挑んだ筆者が言うのですから間違いありません!!
ちなみに当時のゲームセンターはとにかく活気に溢れていて、カプコンは新作がリリースされるたびに小冊子を配布するといった力の入れ具合でした。
前作同様、起動直後にタイトル選択画面を俯瞰してみるとゲームセンターの内観が再現されているのが分かります。しかも、カプコン歴代のキャビネット(ゲーム筐体)を自由に設定できるという、プレイにはまったく以て影響しない部分でゲーマー魂を鷲づかみにするこだわりがステキです。
いくつかタイトルをピックアップして紹介……する前に、前作&本作共通でぜひとも触れておきたいこだわりの仕様を紹介しておきます。
それは画面サイズと多彩なエフェクトです。『1943改 -ミッドウェイ海戦-』の2D表示を例に説明するとそれぞれ以下のような感じです。
まずはサイズの違いから。左からリアル、ノーマル、マキシマム。3番目の画像が酷いことになっておりますが、1080Pまでしか対応していない筆者のプレイ環境が原因とお察しください。
画面エフェクトは数種類用意されていて、まずは左が走査線、中央がRGBカラーのドット、右がマイルドなドット。
さらに左から、走査線+マイルドなドット、中央が画面湾曲、右が走査線+画面湾曲。
極めつけは、走査線+マイルドなドット+画面湾曲となっています。
個人的には、走査線と画面湾曲エフェクトの入ったノーマルサイズが、遊びやすさを保ちつつも当時のブラウン管ディスプレイっぽさを醸し出していてオススメです。
ちなみに、余白の壁紙部分にはカプコン由来のキャラクター柄など、これまた数種類用意されていてお好みで設定可能。他にも、筐体の中に画面が表示される3D表示モードなども用意されています。
遊びやすさ重視の追加機能もチェック!
前作に引き続き、本作でも“無敵”や“巻き戻し”という神がかった追加機能が用意されています。
ゲーマーなら誰もが一度は経験したであろう「ギャァ、かすった! 待って、今のナシ!!」などと叫びたくなるようなシーンでも、数十秒までなら巻き戻しが可能です。
この“ちょい巻き戻し”が便利すぎて、1コインクリアを目指すストイックなプレイを楽しんでいたはずが、誘惑に駆られて巻き戻してしまうこともしばしば。
難易度や時間、残機数にエクステンドなどなど、各種項目も自由に設定変更可能。しかも、どのようなタイミングでもセーブが可能なので、クリア直前でセーブしていつでもエンディング鑑賞といった楽しみ方もアリです。
究極のチート機能である“無敵”モードは、あまりに難しすぎて挫折したけどエンディングは見てみたいとか、ストレスや鬱憤を晴らしたいとか、いつか1コインクリアするためパターンを研究したいといった用途にも最適です。
琴線に触れた推しタイトルを語りたい
本作ではシューティング、アクション、パズル、対戦格闘、スポーツなど多彩なジャンルの名作が32タイトルも配信されます。
配信は『SONSON』を遊べる無料のゲーム本編をベースに、追加タイトルという形で別途購入するスタイルとなっています。単品購入なら1タイトル400円(税込)、30本パックなら4,000円(税込)で、パック購入特典として『ガンスモーク』が同梱されます。
またカプコン創業39周年と『Capcom Arcade Stadium』1周年を記念したキャンペーンの一環として、7月21日23:59までの期間限定で、『Capcom Arcade Stadium』で遊べるタイトル『ストリートファイターII - The World Warrior -』が無料配布中なので、前作をお持ちの方はお忘れなく!!
さて、前置きが長くなりましたが、筆者の個人的な好みでチョイスした推しタイトルがコチラ。
『ストリートファイター』
対戦格闘という一大ジャンルの礎を築いた名作。当時の筐体では手の平ほどもある大きな感圧式ボタンが搭載されていて、それこそ力いっぱい押し込まないと強攻撃が出ないなどと、とがったタイトルでした。
加えて、必殺技の威力が文字どおり“必殺”級で、1~3発程度ヒットすれば勝利というほどに強力。もっとも、入力タイミングもかなりシビアで、昇竜拳の入力が9割の成功率を誇る友人には一度も勝てなかった思い出が……。
文字通り帝王の強さを誇っていたサガット様。タイガーショットは言うに及ばず、膝を1~2発もらっただけでも致命傷という凶悪な強さに、心の中で「丹●段平みたいな顔しやがって!!」と意味不明に毒づいたものです。
『ヴァンパイアセイヴァー -The Lord of Vampire-』
シリーズを通して、対戦格闘ゲームでこんなにも自由な表現が成立するんだとショックを受けた作品。なかでもバトルのテンポとキャラクターの魅力でトリコになったのが本作でした。『1』&『2』作目も配信されているので、徐々に進化していく様子を遊び比べてみるのも一興です。
最初こそトリッキーな動きに翻弄されるものの、気づけば「あ~、二重人格っぽい赤ずきんが銃を乱射するのね」とか「ひぃ、なんか蜂の養分にされてるぅぅぅ!!」などと画面に見とれる余裕も出ます。
対戦相手が女体化したり幼女化するなど、当時から特徴的だったデミトリ伯爵の必殺技。この技を食らった対戦では、たとえ試合に勝っても、勝負に負けた感が拭えません。
『ザ キング オブ ドラゴンズ』
ベルトスクロールアクションの名作で、極めると1コインで小一時間近く楽しめた思い出の一本。最大3人でのマルチプレイが楽しめたものの、敵を誘導して戦うような場面が多いためか、ボスの動きが定まらなかったり不用意に罠を暴発させられたりと、カオスな戦況に陥りがちでした。
エルフやウィザードはガードができないなど、選んだ種族によってゲーム性が大きく変わります。
改めてプレイしてみると、ボスの攻撃パターンや敵の出現位置など当時の記憶がよみがえりますね。名作は何度遊んでも楽しいです!
『ワンダー3/ルースターズ』
アクション、シューティング、パズルというジャンルの異なる3タイトルを1パッケージにした作品で、『ルースターズ』と『チャリオット』は世界観が地続きとなっています。筆者イチオシの『ルースターズ』は、敵の行動や出現パターンを把握して対処する、いわゆる覚えゲーに類するアクションとなっています。
当時は余裕で1コインクリアできた筆者ですが、改めてプレイしてみると難易度はそれなりに高めだと感じます。
登場キャラクターの色味やデザインが独特で、スチームパンク+ファンタジーといった風合いがたまらなくツボでした。
『ナイツ オブ ザ ラウンド -円卓の騎士-』
横スクロールアクションの名作。簡単に説明すると、『ファイナルファイト』や『天地を喰らうII - 赤壁の戦い -』の遊びを、中世ヨーロッパ版の世界観で楽しめるといったところです。
肝となるのはガード時に発生する無敵時間を利用しての反撃で、とにかくガードをマスターしないとお話になりません。
ガード成立までのモーションがやや長いため先読みして構えるのですが、早すぎると息切れして硬直を狙われてしまうというゲーム性でした。
宝箱やフードはぶった切ってから回収が鉄則。そんな当時のキーワードをおぼろげに覚えていて実践してみたところ、スコアや回復量が微増。
カプコンの作品群は「極めれば1コインクリアが可能」というバランスが多く、この作品も例外ではありません。
『ストリートファイター ZERO3』
人気対戦格闘シリーズの3作目。豊富なキャラバリエーションに加えて、選べる3種類の格闘スタイルが遊びの幅を広げた名作です。
個人的にハマったのはコミックを思わせる独特のタッチと濃いめのストーリー演出、これでもかと詰め込まれた隠しモードの数々です。もともと対戦格闘ゲームはそこまで入れ込まないのですが、今回の撮影でも時間を忘れてプレイしていました。
何よりも推したいポイントは、1作目『ストリートファイター ZERO』でも用意されていたドラマティックバトルモードです。『ZERO3』ではキックボタン3種を押しっぱなしでスタートなど、1作目に比べると出現コマンドも簡単で、リュウ&ケン以外にも多彩なタッグで戦えるのが魅力ですね。
写真左が『ZERO3』で、写真右が『ZERO』のドラマティックバトル。
他のタイトルについても書き連ねたいところですが、とめどなく小ネタが浮かんでくるのでこの辺りで止めておきましょう。
なお、最後に触れた隠しモードですが、この類いの情報は各タイトルごとのゲーム内マニュアルを開くと、これでもかと言うほど詳しく解説されています。ぜひプレイの前後でご確認ください。
"ワンダー3" is a registered trademark of TEZUKA PRODUCTIONS CO., LTD.
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