『ライブアライブ』西部編レビュー。無法者を罠にハメるための下準備が楽しい

Ak
公開日時

 7月22日にNintendo Switchで発売予定のRPG『ライブアライブ』のレビュー記事を9回にわたってお届け。

 今回は“西部編”についてレビューしていきます。

※ストーリーの核心的なネタバレはありませんが、一部ストーリー後半の展開に言及していることもあります

『ライブアライブ』レビュー記事

西部劇らしいハードボイルドなキャラクター&シナリオ!

 “西部編”の舞台は西部開拓時代。ガンマンや無法者が活躍した、アウトローな時代です。

 主人公のサンダウン・キッド(CV:大塚明夫)は放浪の賞金首。

 賞金稼ぎに追われながら、一人旅を続けています。

 そんな彼がとある町に立ち寄ったとき、無法者の退治を依頼されるのが、物語の導入。

 夜明け前までに町の人々と協力して罠を仕掛け、無法者集団を迎え撃つことになります。

 西部編の魅力は、なんといってもそのシナリオのハードボイルドさ! 大塚明夫さん演じる主人公のキッドは、口数が少ないものの所作が実に男らしく、カッコいいです。

 基本はアウトローながらも、人助けを頼まれると断れない主人公というのも、西部劇や時代劇の王道中の王道ですね。

 そのライバルであり、一時的に相棒関係となるマッド・ドッグ(CV:古川登志夫)のキャラクターもいい! 寡黙なキッドとウィットに富んだマッド・ドッグのコンビの掛け合いが面白いです。

 賞金稼ぎとしてキッドをつけ狙いながらも、無法者を相手にするときは一時休戦し、頼もしい味方となってくれます。

 シナリオ中何度かある二人の決闘シーンは、どれも演出が素晴らしくカッコいいです! 共闘関係を結ぶきっかけとなる二回目の決闘は、二人の強者感が伝わってきてワクワクしました。

 いい相棒関係であっただけに、ラストシーンのショックが……まあそうなるんだろうなとは思ってましたが、カッコよさに惹かれる面もありながら、少し切なくもなりましたね。


 町の人々も西部劇らしいタフなキャラクターが多く、とくに酒場のマスターの妹であるアニー(CV:沢城みゆき)は強気ないい女! 

 無法者に大人しく従っていた町の人々が奮起して、キッドとともに戦う決意を固めるシーンが熱いです。

 なんだか巻き込まれただけの音楽隊などもいますが(笑)。彼らの音楽もいい感じに雰囲気を盛り上げます。

イベントバトルのみでサクッと終わるボリューム! 無法者を罠で迎え撃とう

 西部編にはイベントバトルのみしか存在せず、シナリオ全体のボリュームも少な目です。

 オープニングシーン→町で罠を仕掛ける→無法者集団を迎え撃つ→エンディングという流れ。

 町で罠を仕掛けるパートがシナリオのメインとなります。

 罠になるアイテムを収集してから、町の人々に罠を渡すと、一定時間で設置できます。

 設置した罠の数によって無法者の数を減らすことができるので、イベントバトルがラクになります。とはいえ無法者はそれほど強くないので、あるていどテキトウに罠を仕掛けても詰むことはなさそうです。

 火炎瓶やロープといったオーソドックスな罠から、美女の描かれたポスターなど、罠の種類はさまざま。一部のアイテムは戦闘時にも使えるので、町での収集が重要になります。

 罠を仕掛けるパートではリアルタイムで時間が経過し、鐘の音が8回鳴るまでに罠を見つけ、仕掛けてもらう必要があります。

 体感的にもそれほど長くはないので、アイテムを数個見つけたらこまめに町の人々にわたすといいでしょう。

 罠の探索パートではここでしか入手できないアイテムも! 特殊な条件で見つけられるものもあり、探索は短いながらもけっこう楽しいです。

 ちなみに、ガンマンであるキッドとマッド・ドッグは、斜め方向に遠距離攻撃が可能です。

 少々攻撃範囲にクセはあるものの、その射程の長さをうまく生かすと敵の攻撃範囲の外から一方的に攻撃できます。コツさえつかめば、イベントバトルは比較的簡単にクリア可能です。

 西部劇らしさ全開の演出や展開で、短いボリュームながらも感動的で満足感のあるストーリーが味わえる西部編。とくにキッドが賞金首になっている理由を知ったときは……本当にシビれましたね!

 全体的に難易度が低く、サクッと終わるのも特徴なので、最初のほうにプレイするシナリオとしてもオススメできます。


© Nintendo
© 1994, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN
© 1994, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD.
© 1994, SHOGAKUKAN Inc.
Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら