【電撃神ゲー特集】『ゼルダの伝説BotW』が約束する豊かなゲームライフ。名作の魅力を存分に語ります

信濃川あずき
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 全ゲーマーに自信を持ってオススメする名作、いわゆる“神ゲー”タイトルを掲載する企画“電撃神ゲー特集”がスタートします。

 今回紹介するのは、任天堂から2017年3月3日に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下、BotW)』。“オープンエア”と称されたジャンルのアクションアドベンチャーです。

 2017年3月3日といえば、Nintendo Switchの発売日でもありました。『BotW』はSwitchのローンチタイトルだったわけです。正直「もう発売から5年も経ったっけ?」と、時の流れを疑ってしまいます。

 記憶が薄れない理由は、ガイドブックが付属したパッケージの発売、続編の発表、有料ダウンロードコンテンツ(DLC)の追加、『BotW』の100年前を描いた『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(コーエーテクモゲームス発売)の登場など、発売後もさまざまな話題が出続けているからです。

 そして、何よりそもそものゲームがおもしろく、やりこみ要素も多いため、ときどき起動しているのも時間の経過を感じない理由のひとつかと。

 ここまでの紹介で、すでに超名作であることは感じていただけていると思います。しかし、まだプレイしていない方がいるのも事実。なぜ、『BotW』が名作で、そして長く愛されるのか、楽しみ方のポイントとともに解説します。

自由すぎる世界でメインストーリーを堪能!

 やりこみ要素やサイドストーリーといった枝分かれした先が楽しい作品は、メインストーリーという幹がしっかりとしています。『BotW』も、冒頭で明確になる強大な敵の討伐が目的というわかりやすさに、キャラクターの関係が織りなす奥深さが加わった壮大なストーリーが用意されています。

 主人公リンクは祠で100年の眠りから目覚めます。しかし、眠りにつく前の記憶をすべて失っていました。ときどき聞こえる女性の声に導かれるように、祠から出てやるべきことを探します。

 リンクを導いている声の主は、ハイラル王国の姫ゼルダです。100年前、ハイラル王国を襲った“厄災ガノン”。ガノンを倒せる力を持つリンクとその仲間である“英傑”が倒れてしまったため、ゼルダはたったひとりで100年もの間、厄災ガノンの力を抑えていました。リンクは、ゼルダの力が尽きる前にガノンを倒さなければならないのです。

 プレイしていると、ときどき「リンク……リンク……」と声をかけてくるゼルダ。力の限界が近いゼルダは、早くリンクに来てもらいたいようです。ただ、多くのプレイヤーはアイテムの収集や世界を歩き回ることに夢中。ゼルダに心の中で謝りながら、長いこと待たせることになるはずです。

 『BotW』の世界は広大で、どの順番でどの場所へ行こうとほぼ自由です。いわゆる“オープンワールドというジャンルを採用しているゲーム”を想像してもらえれば、そこまで違いはないかと。リンクの目覚めを待っていた味方がいたり、リンクを強化できるアイテムが手に入ったりするなど、冒険すればするほどガノンとの戦いが有利になります。

 例えば、100年前のリンクと関わりがある人を見つければ、力を貸してもらえることも。……なのですが、あえてどこにも寄らず、ゲームが開始したら最速でガノンのところに突撃していくことだってできてしまうのです。

 全プレイヤーが異なる冒険の思い出を紡げることこそ、『BotW』最大の魅力だと筆者は思います。見える場所は行けるし、行く順番に決まりはありません。遠くまで行かなくてもいいし、隅々まで歩いてもいいのです。自由な冒険を楽しんでください。ゼルダはなんとか待っていてくれます!

やり始めたら年単位で時間ドロボウになるやりこみ要素

 『BotW』のやりこみ要素は、多彩で濃厚です。数カ月、下手したら本当に年単位で時間を楽しくドロボウされるかもしれません。本作のやりこみ要素の一部を、下記にご紹介します。

謎解きいっぱい“試練の祠”

 試練の祠は、ハイラルのあちこちにある不思議な建物。祠の攻略は、謎解きとバトルに大別されます。

 謎を解かないと先に進めない謎解き系の祠は、リンクの持ち物や能力、周辺になにげなく置いてあるものなどを駆使してパズルなどを解いていきます。

 バトル系の祠では、強力なガーディアンが待ち構えています。撃破することで、祠クリアとなります。

 祠の数は世界中に120。さらに、DLCで16の祠が追加されました。上質な謎解きとバトルが、こんなにも用意されていると考えるだけでワクワクが止まりませんね!

世界を何周もしちゃうコログ族探し

 世界のさまざまな場所に、森の妖精“コログ族”が身を潜めています。

 コログ族は、なんと世界の900カ所に隠れています。900もいるなら、テキトーに探してもソコソコ見つかりそう……と思うかもしれませんが、なぜか見つからないんです。

 「本当に900いるの?」と疑ってしまいたくなるくらい、うま~く隠れています。ただし、ノーヒントではありません。コログ族が隠れている場所は、よーく観察するとちょっとだけ不自然なところがあります。

コンプリートまで止まれない図鑑作り

 リンクが持っている“シーカーストーン”というアイテムには、“ウツシエ”という機能があります。見たまんまの風景をリアルな絵として残す……リアル風に言うと写真を撮影する機能です。

 人物や風景を撮影して思い出として残すこともできますが、武器、防具、魔物、素材類を撮影すると図鑑が作られていきます。自分自身で撮影した画像で図鑑を作ることができるのです。

 図鑑作りに凝り始めたら最後。ただコンプリートを目指すだけでなく、ウツシエの撮り方も気になります。自分自身が満足できる最高品質の図鑑を作るまで、もう止まりません。

 これら以外にも人々の依頼をこなしたりひたすら戦い続けたりと、ハイラルでやれることは尽きないと思えるほど、豊富なのです。

ハイラル暮らしは大人のゴッコ遊び

 目に見えるほとんどの場所に行ける広大なフィールド、風吹き抜ける平原、泳げる川や海、火山や雪山などの厳しい環境など、ハイラルは我々が生活できる“もうひとつの世界”とも言えます。

 朝、昼、夕、夜と時間が流れ、日々天候が変化し、それぞれの環境ならではの事象も発生。獣から肉をとり、野菜や果物を狩り、料理します。

 たまには、ハイラルでの時間の流れに身を任せて普通に暮らしてみるのもいいですよ。自然に囲まれて自給自足し、思いつきで温泉や絶景ポイントに出かけたり、世界各地にできた知り合いを訪ねたり。

 現実世界で学校や仕事、家事や育児に追われている人ほど、短時間でもハイラルで“普通に暮らす”ことが癒しになるはずです。

 作中、ゲーム中のとある場所で、リンクの家を購入することができます。家を拠点に、あちこちに出かける毎日を過ごすのも素敵です。まさに、大人が夢中になれるゴッコ遊び。自然現象や生き物の動きが本当によくできているので、ただ歩き、ただ暮らすだけで充分楽しめるんです。ソロキャンプに出かける時間がなかなか取れない人にもオススメ。

 『BotW』がなぜ名作なのかをひとことで言い表すのは難しいですが、あえて言うなら「完成されたハイラルの世界があるから」といった感じでしょうか。このゲームが刺さる人は多いはずです。

 もしまだプレイしていないなら、いまからでも『BotW』の世界に足を踏み入れてみてください。最高の体験を保証しますが、それぞれに異なる思い出を持ち帰ってくるはずです。そして『BotW』の世界が気に入ったら、DLCや『厄災の黙示録』、そしてこれからリリースされる続編も楽しんでくださいね。

(C)2017 Nintendo

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ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: アクションADV
  • 発売日: 2017年3月3日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

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