『ライブアライブ』最終編レビュー。すべての主人公が集結する、やり込み要素満載のお祭りシナリオ

Ak
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 7月22日にNintendo Switchで発売予定のRPG『ライブアライブ』のレビュー記事を9回にわたってお届け。

 今回は“最終編”についてレビューしていきます。

 最後のシナリオということで、ゲーム全体についての簡単なレビューもお届けします。

※ストーリーの核心的なネタバレはありませんが、一部ストーリー後半の展開に言及していることもあります

『ライブアライブ』レビュー記事

全編の主人公が一同に会するお祭りストーリー!

 “最終編”は、中世編クリア後に解放される本作の最後のシナリオ。

 各主人公から最終編の主人公となるキャラクターを選ぶことでシナリオがスタート。

 なお、選ばなかったキャラクターも探索を進めることで仲間にできるので、最初の一人目は好みで選んでもOKです。

 ただしレベルや装備などはそれぞれのシナリオクリア時のものを引き継ぐので、性能目当てであれば師範やアキラなど序盤攻略がラクなキャラを選ぶのもアリです。

 自分は西部編でのハードボイルドさに惹かれてサンダウンを選択!

 西部編ではレベル上げがなかったため、序盤はレベルが低くHPの少なさに悩まされましたが、レベルを上げると強力な技を習得するため優秀な性能に! 大器晩成型のキャラでしたね。

 ストーリーの大筋は、「突然飛ばされた異世界から協力して元の世界に戻る」というもの。

 メインストーリーはシンプルですが、探索要素が非常に豊富で、まさに最終編が本作の本番であるともいえます。


 なお、主人公に選んだキャラによって仲間になるキャラクターの反応や加入条件が異なる場合もあります。

 特定のキャラでないと仲間にならないというような取返しのつかない要素ではないですが、反応の違いが楽しいので、周回プレイもやりがいがありますね。

 最終編の黒幕やストーリーについてはネタバレ要素が多いのでくわしくは説明できませんが、全編のキャラクターが集結するとあって、まさにお祭り的な内容!

 それぞれのシナリオの雰囲気やテイストが違ったのもあって、別作品の主人公たちが集まったような、オールスターゲームのような盛り上がりを感じることができます。

育成要素も探索要素も充実! あのキャラがこんなに強くなるなんて……

 最終編では、中世編のフィールドを元にしたフィールドを舞台に豊富な探索要素が楽しめます。

 フィールドは全編でトップクラスに広大で、探索しがいがあります。仲間の加入イベントが各地にあるので、探索するごとに発見があるのがいいですね。

 最終目的地はあるものの、それ以外はとくに目的地も表示されず、自由な探索を楽しむことができます。

 それぞれのシナリオで固定レベルだったキャラクターも育成できる(キューブのみレベル固定)ので、意外なキャラが活躍することもあり、パーティ編成を考えるのが楽しいです。

 初期レベルは2だった高原日勝が、成長するとかなり頼れる前衛キャラになったり、おぼろ丸の総合力の高さがパーティ戦でより活きるようになったりと、最終編ならではの活躍が見られるのもうれしいポイント。

 キャラクターごとの固有ダンジョンで専用装備を入手するなどの要素もあり、育成&収集の楽しさを存分に味わうことができます。

 今までのシナリオが読み切り漫画であったなら、最終編だけは連載漫画を読んでいるかのようなボリューム感の違いを感じられますね。

 登場する敵の種類もさまざま。世界観やデザインもごった煮で、本作らしいカオスっぷりを楽しむことができます。

 全体的に出現する敵の数が多いので、広範囲攻撃が得意なキャラが加入するまでは、逃走を優先したほうがいいかもしれません。

 まさに『ライブアライブ』のすべてを結集したかのような、RPGらしいボリュームある探索や戦闘が楽しめる最終編。

 仲間同士の掛け合いが楽しく、今までのシナリオを楽しめた人ほど楽しめる要素が満載です。周回要素もあるので、長く遊べそうですね。

オムニバスならではの幅広い楽しさが詰まった作品!

 オムニバス形式のシナリオということで、格闘ゲーム風であったり、サスペンスであったりと多彩な楽しさにあふれている本作。


 ひとつのシナリオが好みに合わなくても、シナリオのバリエーションが豊富なので好みに合うシナリオがきっと見つかるはず!

 ちなみに自分は、主人公のカッコよさでは西部編、ストーリーの読み応えではSF編がお気に入り。

 戦闘や育成などのシステムには古さを感じる部分もありますが、やり応えのあるバランスで、強敵との戦闘では試行錯誤が楽しい!

 古き良きRPGが楽しみたい人や、斬新なストーリー構成に興味が出た人は、ぜひ本作に触れてみてください。


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Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura

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