新生『セインツロウ』をレビュー! 従来のノリは健在だしプレイ感はメチャ爽快で魅力UP!!

電撃オンライン
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 8月23日にKoch Mediaから発売予定のオープンワールドACT『Saints Row(セインツロウ)』。そのメディア向けの先行体験会が開催され、約4時間ほどのプレイを体験できましたので、レビュー(プレイレポート)をお届けします。

 『セインツロウ』といえば、ギャングのリーダーとして街を支配下に収め、成り上がっていく姿を描く人気シリーズ。ハチャメチャなノリが満載の、リアル趣向とは真逆を行くクライムアクションゲームです。

 これまで数作品が発売されていますが、本作は『セインツロウ』という作品を新たに再定義するリブート作品となっています。過去作品から全体的なテンションは受け継いでいる者の、物語的なつながりはないため、初めてプレイするという方でも安心! ということを踏まえ、体験会で感じた本作の魅力を紹介していきましょう。

  • ▲ちなみに、体験会では『セインツロウ』のイメージに合わせたハンバーガーや、サント・イレソ(産という設定)の地ビールの提供が行われました。ハンバーガー、肉々しくて最高に美味しかったです!

その日の気分でキャラクリエイト! 自由度の高さもハンパない!

 本作では、主人公の見た目を自由にカスタマイズできるのが特徴。過去作でもカスタマイズはできましたが、本作ではさらに細かい変更が可能になっています。また、ゲーム中いつでも容姿を変更できるのがポイント!

  • ▲理想のボスを作り上げる……『セインツロウ』シリーズでもっとも好きな瞬間です。

 顔のパーツを細かく変更したり、傷をつけたり、さらには血管の浮き出し具合まで! 男性の体に女性の声を当てたりもできますし、体の色を人間離れした色に変えたりも思うままです。

  • ▲顔だけでなく、体型や胸&局部の大きさを自由にいじれるなど、まさに制限なしのキャラメイクを楽しめます。

 リアルめに作ってギャングのリーダーとしての威厳を出すか、エイリアンのような奇抜な見た目で存在感を出すか。主人公の容姿を使った遊びの幅が広いのも、『セインツロウ』ならではの魅力です。

  • ▲四肢を義手や義足に変更することも可能! 簡素なものや近未来的なものまで種類も多く、カラーバリエーションも豊富です。
  • ▲ゲームスタート時はそれほど服の種類は用意されていないものの、本編が始まればショップを訪れて服を買うことだってできます。

 シャツやジャケットといった衣服以外にも、ピアスなどの装飾品を付けることもでき、これで再現できない容姿はないんじゃないかと思うほどバリエーションの豊富でした。これはキャラメイクに時間がかかるタイプのゲームですよ……!

  • ▲作ったキャラクターがカットシーンでバッチリ映るのも嬉しいですね。

敵を倒す爽快感がグレードアップ! ハイテンポな戦闘が病みつきに!

 実際にプレイしてみて、新生『セインツロウ』で気に入ったのが、戦闘のおもしろさ。特に敵にトドメを刺せるフィニッシュムーブの格好よさと種類の多さに興奮しました。

 敵と戦っていると増えるゲージがあり、このゲージが満タンになるとフィニッシュムーブが発動できるようになります。近くの敵を強制的に倒すことができるのですが、その魅せ方がじつに多彩!

 プロレスのように相手の頭をつかんで叩きつけるようなものもあれば、特殊部隊さながら拳銃を抜いて近距離射撃で敵を制圧するものなど、さまざまなアクションで楽しませてくれます。

  • ▲ゲージの溜まり具合も早めなので、テンポよく敵を倒していけるのも気持ちがいい!

 ゲージがないあいだも、無数の武器を使った攻撃で応戦することができます。今回の試遊ではハンドガンやアサルトライフル、ロケットランチャーぐらいしか使う機会がありませんでしたが、そこは『セインツロウ』。おそらく意味のわからないヘンテコ武器が使えると信じています。過去には敵を躍らせる銃とかありましたからね(笑)。

  • ▲武器は色をカスタマイズしたり、スキンを変えられたりするようです。アサルトライフルの見た目が傘になるスキンがありました。

 また、本作では主人公が成長することで、さまざまなスキルやパークを習得していきます。最初に覚えるスキル“パイナップル・エクスプレス”は、つかまえた敵のパンツの中にグレネードを入れて投げ飛ばす技。投げ飛ばす方向を調整できるため、うまく投げれば敵をまとめて一網打尽にでき、かなり爽快です。

  • ▲敵のグレネードのピンを抜いて蹴り飛ばす技などはよく見ますが、パンツの中にグレネードを入れるのはさすがに初めて見ました。これがセインツ流……!

 カーアクションについても言及しておきましょう。本作のようなクライムアクションでは、車を盗むことは日常茶飯事ですし、敵対ギャングとの抗争のなかでカーチェイスが起こることも往々にしてあります。

 そんなときに役に立つのが、車をぶつけて相手の進路を妨害する“サイドスワイプ”! 車を横滑りさせることで相手の車を押しやり、障害物に衝突させて排除させるアクションです。

  • ▲サイドスワイプを使ったカーチェイスは、まるで映画の一幕のよう。気分爽快かつハラハラする逃亡劇を楽しめます。

 もちろん乗車中に銃撃することも可能! さらに自分とは別にドライバーがいる場合、車の屋根に乗って迎撃することだってできます。

 屋根に乗るメリットは、アサルトライフルやロケットランチャーといった大型の火器も使用できること。反面、体のすべてをさらしてしまうため、攻撃を受けやすくなるというデメリットがあります。

 ダメージを受けすぎてしまったら、助手席に戻ることで体力の回復が可能です。しかし助手席ではハンドガンのような小型の火器しか使えなくなるため、火力が乏しいのが欠点ですね。

  • ▲スタイルの切り替えがあることでメリハリがつき、車上戦闘がかなり楽しいです。

 なお、本作には複数の敵対ギャングが存在します。今回はいわゆる暴走族的なスタイルのロス・パントスと、混沌を好む煌びやかな集団のアイドルズの2勢力と戦うことができました。

 特にアイドルズの戦い方は印象的で、室内にバイクで乗り込んできて、高速移動しつつ銃撃してきたり、光るムチのようなものを振り回し、正面からの弾を無効化するといった戦い方をしてきます。

  • ▲戦闘とは関係ないですが、アイドルズのメンバーは感情を描写するヘルメットをかぶっていて、めちゃくちゃオシャレ……!

 また、お互いに敵対しているからか、序盤からセインツ、ロス・パントス、アイドルズの三つ巴の戦闘になることも多く、従来のシリーズ作品と比べて、演出が派手だなと感じました。

セインツ流アクティビティは、これまで通りのおふざけ感!

 オープンワールドゲームといえば、マップ中に点在する数々のミッションやアクティビティ! 本作にも無数に存在し、クリアすることでキャッシュ(現金)を手に入れたり、セインツの評判を上昇させたりできます。そして『セインツロウ』のアクティビティはおふざけ度が高いことで有名!

 今回は時間の関係上、少ししか体験できませんでしたが、いい意味でそのままというか、実家の安心感というか……とにかく“いつもの『セインツロウ』”でした(笑)。

  • ▲ホイールローダーで工事現場を荒らすミッションでは、すくい上げる速度が尋常ではなく、人や物が吹っ飛ぶレベルで笑ってしまいました。

 ちなみに本作では、ちょっとしたミッション仕立てのものが“サイド・ハッスル”、サッと楽しめるミニゲームが“アクティビティ”と呼ばれています。では、いくつか体験できたものを紹介していきましょう。

 まず、ヘリコプターに乗って現金輸送車を強奪する“チョップリフティング”。ヘリコプターから強力な磁石をぶら下げて、強引に車両をけん引しようというサイド・ハッスルです。

 車両の重量で徐々に高度が下がっていくだけでなく、機体を横に振ると車両の重さによる慣性に引っ張られ、機体が思ったよりもスライドしてしまうのがやっかい!

  • ▲警備の人間から撃たれることよりも、慣性への対処のほうがよっぽど大変!

 さらに目的地に着いたら車両を指定地点に降ろす必要があるのですが、ここでも慣性が障害に……! 機体が左右に振られて、指定地点に車を降ろすのに苦労しました。

 続いて“フォト・ハント”というアクティビティ。街にある名所や観光スポットを写真に収めるというもの。戦闘行為がなく、街の散策ついでに行えるまったり系アクティビティです。

 目的のスポットの詳細な地点は自分で探す必要はありますが、アクティビティのアイコン付近にはありますし、カメラを構えていれば距離感を表示してくれるため、探すのにそこまで苦労はしませんでした。

  • ▲サント・イレソ観光のように楽しめるので、戦闘に疲れたタイミングなどにうってつけかも?
  • ▲スマホのフォト機能は基本的にいつでも使えるため、気に入った景色を撮りまくれるのも楽しみのひとつ。

 セインツが組織として設立されたあとは、街の店を牛耳って商売をさせる“シノギ”が行えるようになります。今回は車の修理などを請け負うガレージのシノギを体験できました。

 過去作にも、指定された車を収集するアクティビティがありましたが、それの延長にあるコンテンツです。指定された車を納品することでタスクが進み、シノギをグレードアップしていけるようです。シノギがグレードアップすれば、セインツに入る上納金も増えるので、積極的に企業を成長させていきたいところ。

  • ▲もちろん、車の入手手段は問われません。大抵は強奪になるでしょうけど(笑)。

 今回の体験会でプレイできたのは、まだまだ序盤の一幕にすぎませんが、それでも過去シリーズよりもプレイの爽快感が各段にアップしているという印象を受けました。

 またセインツ流のいい意味でのバカバカしさもしっかりと残っており、「なんか変わっちゃったな……」みたいな感傷に浸ることはまずないかと思います(笑)。

 これまでの『セインツロウ』が好きだった自分としても、改めて期待を持って、発売を待つことができそうです!


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