シリーズ最速のアクションを味わえる『ガンヴォルト 鎖環』先行レビュー。新たな武装組織ATEMSの特徴は?
- 文
- sexy隊長
- 公開日時
インティ・クリエイツから7月28日に発売予定のNintendo Switch用タイトル『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 鎖環(ギブス)』の企画記事をお届けします。
『蒼き雷霆 ガンヴォルト』シリーズは、ハイスピード&ハイテンションなアクション性と、魅力的なキャラクターによる物語を楽しめるライトノベル2Dアクション。
“ライブノベル”と呼ばれる、会話を交わしながら宿敵と戦う演出が盛り込まれたシステムがシリーズの特徴。主人公“ガンヴォル(GV)”を操り、迫りくる敵と熱い会話を交わしつつ繰り広げられるバトルは、本シリーズならではの醍醐味です。
今回の記事では、発売直前の『ガンヴォルト 鎖環』を先行体験。そのプレイレポに加えて、新しい武装組織“ATEMS”を紹介していきます!
関連記事
『蒼き雷霆 ガンヴォルト』シリーズのおさらい!
2014年にインティ・クリエイツ初のパブリッシングタイトルとして『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』が発売。2016年には続編となる『蒼き雷霆ガンヴォルト 爪(ソウ)』が発売されました。
そして2022年に待望の『蒼き雷霆ガンヴォルト 鎖環(ギブス)』が発売されます。
『ガンヴォルト』シリーズは“ライトノベル2Dアクション”というジャンルになっており、主人公と敵対組織が対立する世界観、スピーディーかつハイテンションなアクション、プレイ中に会話劇が繰り広げられるライブノベル、プレイを盛り上げる数十曲もの劇中歌……これらすべてを味わえるのが特徴です。
本作では、従来の“ガンヴォルト(GV)”に、新主人公として“きりん”が追加。GVときりんを切り替えてプレイするといったシステム、アクションが追加されているという、今までとは触り心地が異なる作品になっています。
“きりん”の剣戟アクションは近距離だけじゃない!?
プレイしてみて驚いたのが“きりん”のアクション。
きりんは、護符と剣術を得意とする近接型のキャラクターと聞いていたので、電撃攻撃を得意とするGVと切り替えて、“近距離はきりんで、中~長距離はGV”というように使い分けるのかなと思っていました。
実際にプレイしてみると近接戦では、高威力のスラッシュ攻撃や連打による三連撃にて、バッタバッタと斬り進んでいける爽快感が得られ、“きりん”ならではのアクションを感じられました。
ここで驚いたのが、護符との組み合わせた攻撃を駆使することで中~長距離の戦いも可能になるということ。きりんの護符は、敵に当てると弱体化状態となり、スラッシュ攻撃のダメージ量が増加する効果があります。そのため護符によって近接戦の撃破率が増加し、爽快感も得られる重要な攻撃となっています。
この護符はGVのダートのように、敵に当てることでマーキングすることできます。マーキングしたあとに、スラッシュボタンとダッシュボタンを同時押しすると、マーキングした敵の目の前に瞬間移動し、スラッシュ攻撃を繰り出して撃破することができます。距離の制限はなく、マーキングできていれば中距離だろうが、遠距離だろうがワープして撃破できます!
そしてこの攻撃、複数の敵を護符でマーキングしてから使用すると、きりんが縦横無尽にワープスラッシュを繰り返し、すべての敵を切り刻むという爽快感たっぷりなアクションを魅せてくれます。
遠くの敵に飛びつき斬撃を繰り出し撃破、その空中で遠距離の敵に護符当ててまた遠くへ飛びつき撃破するという、高速移動アクションも兼ね備えています。
ここはぜひプレイで体感してほしい部分なのですが、遠距離の敵に対して、雷撃を当てるのではなく自身がワープして斬撃を与えるというアクションはとにかくカッコいい! しかも、複数の敵を切り刻めたり、数珠つなぎ的なアクションが加わっていたりと、シリーズで最大のハイスピード&ハイテンションなアクションを味わえました。
初心者でも楽しめる工夫
本作はシリーズの中でも初心者に優しく、爽快さを楽しめる作品になっていると感じました。
上記で説明したきりんのアクションですが、護符ボタンを押して、ダッシュボタンとスラッシュボタンを押すだけで発動できるので、そこまで難しい動作は求められていません。同時押しのタイミングはシビアではないので、適当にガチャガチャ押してるだけでも発動できます。
そのような簡単な動作でシリーズ最大のハイスピード&ハイテンションなアクションが味わえるわけです。
以前に掲載したインタビューで稲船敬二さんが“傍から見たら難しいことをやっているように見えるけど、実は簡単にできるのが理想形”と話されていました。その理想形が体感できるシステムになっていました。アクションが苦手な人でもそこまで練習せずにサクッと発動できると思います。
シリーズのファンやアクションが好きな人は「物足りないのでは?」と思うかもしれませんが、そこは「断じて違います!」と声を大にして言いたいです。
複数の敵を一度に撃破したり、高速移動しながら敵を撃破していったりするのは初心者やアクションが苦手な人ではちょっと難しいと思います。あくまでも簡単に出せるアクションでもカッコいいだけで、本質的な深さ、アクションを成功させる楽しさは従来の『ガンヴォルト』シリーズから変わっていません。
そして『ガンヴォルト』シリーズといえば高難度作品としても知られていると思いますが、その部分に関しても変わらず、歯ごたえのあるステージやギミック、敵が用意されています。
前述のとおり、“きりん”と“GV”を切り替えて戦闘できるシステムが導入されています。実際にプレイしてみると、一部ギミックでGVが必要になったものの、きりんだけですべての戦闘をこなせ、問題なく進められました。
一度クリアしたステージをGVでプレイしてみて感じたのは……GVを使うと難易度が大きく下がるということです!
本作のGVは、敵の攻撃を防ぐバリアが無制限に使用可能&自動展開になっているのでほぼダメージを受けないうえに、ホバリングによる空中移動、そして最強の近距離攻撃を使えるなど、想像を絶するほど超強キャラになっています(笑)。
そのため、きりんで難航した時にGVに切り替えて突破するという、初心者救済キャラだと感じました。アクションに自信がある人や、シリーズファンはきりんをメインに新アクションや高難易度を堪能! 初心者やアクションが不得意な人はGVを使用してドンドン突破していく!
このようなスタイルで楽しめるので、作品の難易度はそのままに初心者から玄人まで楽しめる作品に仕上がっているのです。
GVを使い続けることはできないようになっているため、すべての場面をGVでゴリ押しすることはできず、きりんのアクションもしっかり楽めるようになっているバランスには感動すら覚えました。
プレイヤーの個性を刺激するイマージュパルス
イマージュパルスは、GVの記憶から、過去に出会った人の力を借りることができる“装備アイテム”のような物になります。
イマージュパルスには大きく分けてスキル型とパッシブ型が存在します。それぞれ装備することで発動可能になりますが、スキル型は4種類、パッシブ型は最大8種類までと、かなりの数を装備できます。
イマージュパルスは相当数用意されているので、自分のプレイスタイルにあったイマージュパルスを装備するのもいいですし、シリーズファンであれば好きなキャラのイマージュパルスだけを装備して戦うのいいと思います。
アクションが苦手な人はとにかく強力なイマージュパルスを調べて装備する楽しみ方ができるので、個性が発揮されるシステムになっています。
実は各ミッションのボスに対して、有効なイマージュパルスが存在するので、ボス戦で苦戦したらイマージュパルスを変えて戦闘してみるという攻略ができるのも本作の特徴の1つです。
新組織“ATEMS(アテムス)”の登場
本作には、新組織“ATEMS(アテムス)”が登場します。
ATEMS は、“ZEDΩ.(ジエド)”をリーダーとした海外の能力者武装組織。独自の第七波動研究から武力行使など、ZEDΩ.の独裁で活動しています。皇神(スメラギ)グループとの直接的な関係はないのですが、彼らの第七波動技術やその扱いには猜疑(さいぎ)を抱いているという、危険な匂いがする組織です。
構成員の幹部は“ATEMSナイツ”と呼ばれるZEDΩ.の親衛隊(ハーレムメンバー)。それぞれがZEDΩ.に忠誠を誓った強力な第七波動能力者であり、きりんとGVの行く手を阻んできます。
詳しいストーリーはプレイしてみていただきたいので記しませんが、本作は“ATEMS(アテムス)”と国内の各所にて祀られている“封鍵(ホウケン)”を巡るストーリーが展開されていき、それが見どころだと感じました。
以下で先行プレイで体験できたATEMSナイツを紹介します。
システィナ(声優:大西沙織)
第七波動はさまざまな性質を持った弾丸を生み出す“トリックバレット”。
ATEMS全体の作戦指揮などを彼女が行うことが多いという、ATEMSナイツの参謀格。ZEDΩ.に対する好意はATEMSナイツの中でも随一。秘書の座を半ば強引に射止めたという逸話も。
戦闘では、追尾や連射といった弾丸による攻撃を仕掛けてきます。消える弾丸や小型の竜巻を発生させる弾丸など予測し難い遠距離攻撃を得意としているようです。
スペシャルスキルは、全第七波動を込めた巨大な弾丸を発射し、戦闘領域を全て焼き尽くす回避不能スキル“セクシャリカルバレット”。
登場するミッションは、長く稼働を停止していた燃料採掘工場が舞台。火器満載の敵兵が多く潜んでいたり、地面が火の海に覆われていたりするため、弾丸を避けながら少ない足場を飛び移って進んでいくという細かいアクションが問われるステージになっています。
サーペンタイン(声優:石上静香)
第七波動は霧から幻を生み出す“ファントムミスト”。
根暗かつ陰湿な性格であり、目的のためならばあらゆる手段を用いるという危険思想の持ち主です。そのため、主に工作活動などを行っています。システィナとはあまりウマがあわないとか……。
きりんと同じく錫杖の使い手のため、主に接近戦が多いです。特に霧の使い手ならではの、死角からの攻撃といった奇襲が多く、攻撃を見切って避けるのが困難です。それに加えて、錫杖を光の矢に変えて投擲してくる遠距離攻撃など、隙がない戦闘スタイルです。
スペシャルスキルは、涅槃より六喩の化身を召還し、念仏によってその力を解放させるといった分身のような強力なスキルで、きりんを追い詰めてきます。
登場するミッションは、突如深い霧に包まれた密林地帯が舞台。数多の足音が鳴り響き、最奥への道は絶対警戒領域へと変貌しています。重装の包囲網×密林といった不思議なステージです。
縦横無尽に張り巡らされたビームセンサー、回転式の警報装置などステルス要素が強めになっているので、きりんのアクションを駆使し、見つからずに最速で突破していくのが快感なミッションになっています。
シリーズ初プレイでも問題なく楽しめる!
今回は、新主人のきりんのアクションや新システム、新組織に属するキャラのアクションをメインに書かせていただきました。まだまだ語りたいことがいろいろある先行プレイでしたが、やはり『ガンヴォルト』最大の魅力はストーリーや登場人物にあると思うので、詳しい内容はプレイして楽しんでもらいたいですね。
少しだけストーリーの話をさせていただくと、いきなり話が始まるということはなく、過去から現在、そして今後どのような展開をしていくのかということをしっかりしてくれるため、本作からのプレイでも世界観や歴史を把握できるようになっています。
もちろんシリーズを通してプレイしていた方が細かい繋がりや驚きを存分に感じられるため、より楽しめると思いますが、これまでのタイトルをやっていないため、懸念していたという人はご安心ください!
序盤から中盤までのプレイでしたが、アクションは上記の通り、シリーズ最大のハイスピード&ハイテンションなアクションが楽しめる作品になっており、ストーリーも序盤から驚きの展開を見せるなどシリーズ最大級のスピードで展開していきます。
シリーズファンはもちろん、興味はあるけどプレイしたことがない人にも自信を持ってオススメできる作品。興味があればぜひプレイしてください。
関連記事
(C)INTI CREATES CO.,LTD.2022 ALL RIGHTS RESERVED.
※画面は開発中のもの。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります