【ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話 29】現役馬・デアリングタクトまさかの登場!! その狙いを推察してみたお話
- 文
- 柿ヶ瀬
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暑いですね。馬も熱中症や夏バテになります。お互いに気をつけていきましょう。柿ヶ瀬です。
さて皆さん、メインストーリー第1部最終章後編、そして、7月27日の“ぱかライブTV”はご覧になられましたでしょうか?
最終章のラスト(報酬サポートSSRのイラストでもあります)、走り出すスペシャルウィークを見ている知らないウマ娘――彼女は一体誰なのか? 牝馬を表す左耳に、三冠馬を示唆するような三つの星の髪飾り。髪の両脇につけた、勝負服をあしらったように見える白と水色の模様のリボン……。
SNS上では即座に1頭の名前が上がりました。しかし、そのタイミングではあまりにも現実味が薄いと言わざるを得なかった馬でした。それでも、デザインを鑑みた時、その馬以外には考えられない。そうも思える馬でした。父の母の父と、やや遠くはありますが、スペシャルウィークの血を引き継いでいる馬でもあったのも、その馬がこのウマ娘である根拠を補強していました。
はたしてぱかライブTVにて、その名前は明かされました。
デアリングタクト。2017年生まれ。2020年牝馬初の無敗三冠馬。そして……2022年7月現在もなお、現役の競走馬です。その衝撃はウマ娘から競馬を知った皆さんも、いやあるいはそういう方こそさらに理解できるのではないでしょうか。
デアリングタクトのこれまでとこれから
デアリングタクトは先程も言った通り、無敗で牝馬三冠の大偉業を成し遂げた日本の競馬史上初めての馬です。牝馬三冠を遂げたあとの、同い年の無敗の牡馬三冠馬コントレイル、そして2年前の牝馬三冠馬にして当時の現役最強馬と言われたアーモンドアイの3頭を軸とした2020年ジャパンカップはもはや伝説と言っていいレースでした。しかし4歳春、繋靭帯炎を発症してしまいます。
繋靭帯炎は競走馬にとって大変厳しい怪我です。軽いもので早めに復帰した馬もいますが、これによって引退を余儀なくされた馬もたくさんいます。『ウマ娘』においてもシンボリルドルフ、アドマイヤベガ、そしてアニメ2期で描かれたメジロマックイーンの怪我もまた、この繋靭帯炎。史実ではこれにより引退を強いられました。
しかし、デアリングタクトは1年1カ月も休みながら今年の5月に復帰、そして記憶に新しい先日の宝塚記念では3着と健闘。秋も期待できますし、問題がなければ来年も現役の予定だと言われています。
つまり、育成シナリオのストーリーは未だ制作途中と言うべきなのです。シニア級あたりのデアリングタクトはどう描かれて行くのでしょう。まずは何よりも無事に、現役の最後まで走り続けてほしいと思います。
現役馬がウマ娘になって我々ができること
さて、実際のレース選択や、それに伴っての育成シナリオ制作について我々ができることはありません。
では我々ができることは何があるかというと、簡単に言えば応援です。デアリングタクトは現役である以上はレースに出走します。そしてその際に、20歳以上の方であれば馬券を買うことができるのです。馬券は当たるかどうかはわかりませんが、実はギャンブルとは一歩離れた“応援馬券”という概念が競馬の世界には存在します。
競馬場やウインズなどでの馬券を購入する際に書くマークシートで“単+複”という区分にマークすると、「がんばれ!」とついた馬券を購入することができます。馬券は100円から購入できるので、単勝+複勝で200円から購入することができるわけです。『ウマ娘』から競馬を覚えた筆者の友人が「200円で推しのグッズが買える。しかも売り切れがない!」と言っていて、元からの競馬好きにはない視点にハッとさせられたことがありました。
筆者も『ウマ娘』になった馬の単勝馬券(まだ応援馬券がない頃でした)を何枚も持っておりますが、そんな楽しみ方もひとつの楽しみ方として知っていただけると幸いです。
また、JRAの競馬グッズを販売する“ターフィーショップ”ではデアリングタクトのぬいぐるみなどグッズを販売していますので気にいったものがあれば購入してみてはどうでしょう? 通販もあります。
ちなみに27日の“ぱかライブTV”放送後には、ぬいぐるみの在庫はまだありましたが、明けて28日現在は早くも在庫調整中となっていました……。再入荷を待ちましょう。(デアリングタクト以外だとキタサンブラックやサトノダイヤモンド、ゴールドシップあたりはまだ取り扱いがあるようです)
さらにデアリングタクトの馬主はノルマンディーサラブレッドレーシング。いわゆる一口馬主クラブです。一口馬主、クラブ馬とはなんぞや? という説明は省きますが、デアリングタクトと同じクラブの馬に出資する、というのもおもしろいのかもしれません。
このように、現役馬が登場することで、ウマ娘と現実の競馬をさらにリンクさせ、強く結び付けさせようという狙いもあるのではないかと筆者は考えたりもします。
デアリングタクトが来たことによって見えるテーマは?
ここからは完全に筆者の妄想になりますが……。『ウマ娘』が始まったことで、筆者のような競馬好きたちは、かつて見てきた馬がウマ娘になるという不思議な体験を楽しんできたところがありました。
アプリのサービス開始から約1年半が経ちましたが、制作陣には『ウマ娘』から競馬を始めた人たちにも、かつての私たちのような体験をしてもらいたいんじゃないか? ……なんて考えてしまいます。
ウマ娘となった競走馬たちは、割と世代で固まっていることも多いです。
デアリングタクトが来たからにはやはり彼女だけではなく、同い年の三冠牡馬コントレイル、そしてこの三冠馬2頭に初めて土をつけた最強牝馬アーモンドアイ……。即ち伝説とも言える2020年ジャパンカップを再現してほしいと考えた競馬好きはたくさんいると思います。もしかしたら、『ウマ娘』の制作陣にもそんな思いを持つ方が……? なんて考えてしまうのは、完全に妄想ですが、楽しい妄想ではないでしょうか。
ということで、現役馬デアリングタクトがウマ娘になるという衝撃的なニュースを受けて、つらつらと思ったことを書いてみました。
他にも地方競馬場の追加や、ホッコータルマエ、ワンダーアキュートの登場など他にも大きなニュースはありましたが、今回はデアリングタクトに絞らせていただきました。
また次回もこういった“楽しみ方”を提示していければと思いますのでお時間ありましたらぜひご一読いただきたければ幸いです!
それではまた!
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