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『ディスコ エリジウム』プレイ日記その2。繊細すぎる刑事が心を折りまくる

信濃川あずき
公開日時

 8月25日にスパイク・チュンソフトから発売予定のNintendo Switch/PS5/PS4向けRPG『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』。そのプレイ日記をお届けします。

 『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』は主人公の行動により、さまざまな展開、そして結末が存在。掲載するプレイ日記と、皆さんが実際にプレイした時では異なるイベントや展開を目にするはずです。

 筆者のプレイは、刑事たるもの正義を貫き、相棒のキツラギくんにできるだけ嫌われないようにしつつしっかり頼るという方針。前回ようやく、やるべきことが判明しました。失った記憶を回復させるきっかけを探しながら、刑事として殺人事件の捜査、さらに酔っ払ってめちゃくちゃにしたホテルへの賠償も目標です。

ガラスの心を持つおっさん

 宿泊しているホテルを出たら自由行動。どこへ行ってなにをしてもいいのですが、まずは事件現場を見に行くことにしましょう。

 あらら……これはまたひどい状況。しかも、ぶら下がっている死体に子どもが石を投げているじゃありませんか。

 二日酔いの影響もあり、現場の悪臭に耐えられません。鼻をつまんでいる手を離してしっかり死体を調べることができず、一応挑戦したスキルチェックも失敗しました。

 死体に向かって石を投げていた子どもの名前はクーノ。ザ・悪ガキといった感じですね。ちょっと説教してやりましょうか。

 説教しようとしたのですが、悪口の腕はクーノのほうが上。心が繊細な主人公は気力にめっちゃダメージを受けました。この時、気力を回復する薬を所持しているならすかさず使います。減少している最中に回復させれば間に合います。

 鼻も心もボロボロになったため、いったん事件現場を離れることにしました。いや、逃げ出したんじゃないのです。聞き込みをするために動いたんです。道中見つけたカワイらしい郵便箱ちゃんを愛でつつ宿泊している宿の近くまで戻り、付近にいる人々に話を聞いてみることにします。

 宿のすぐそばにいた、庭師だという女性。物腰が柔らかく、事件現場の悪臭を和らげるアンモニアを分けてくれました。さらに、捜査に使うための手袋もくれます。親切な人なのですが、主人公の内面が彼女に裏があることを感じ取ります。

 彼女はあわてて否定しますが、どうやら主人公たちを監視していたようです。この地域では労働者の組合の権力が絶対で、警察はナメられており歓迎されていないとのこと。この先の捜査が思いやられますね。早いうちに、組合のトップを味方につけるべきでしょうか。

 宿の近くに、キツラギくんが乗ってきた車が停めてありました。捜査に必要な道具がある他、署につながる無線があります。記憶を失っているなら、知り合いに聞けばいい! というわけで自分が所属する署に、無線をつなぐことにしました。

 なんだか同僚の反応があまりよくありません。まさかとは思いますが、主人公は日頃から素行の悪い刑事だったのでしょうか……。

 署との通信中に、銃をなくしていることに気付いた主人公。制服も身分証も、そして銃もありません。なくしちゃった、てへっ……ではすまない、完全なる不祥事。やばい……。

 ああ、まずい! 主人公が絶望して、気力ダメージを受けてしまいました! 刑事なのに繊細すぎ! さっき、クーノの悪口で気力ダメージを受けた時に気力を回復する薬を使い切ってしまいました。回復の手段がなく、そのまま気力を失って……。

 なんとゲームオーバーです。主人公が刑事をやめてしまいました。主人公は酔っ払って身分証も拳銃もなくすという大胆な行動をするわりに、打たれ弱くて繊細。扱いにくいおっさんです……。

 このままやめるわけにもいかないので、ロードして少し前からやりなおします。本作はセーブデータをたくさん持つことができるので、とにかくこまめに保存することをおすすめします。

 気を取り直して、捜査を再開。そういえば、店長のアプローチで店をやめた元店員の電話番号を持っていました。無線で署に頼んで、元店員に電話をかけてもらいます。

 店をやめた元店員ことシルヴィーさんと電話がつながりました。死体があることを通報した人物と思われていたシルヴィーさんですが、彼女は通報していないことが判明します。

 この地域は銅線泥棒がおり、電話線が盗まれてしまうため電話を所持している人は限られているとのこと。付近の電話は海岸か組合にしかないとシルヴィーさんは教えてくれました。またしても組合の存在がチラついてきます。

 シルヴィーさんとのやりとりでまたしても気力を失ってゲームオーバーになってロードを挟みましたが、無事に情報収集を終えました。まだまだ情報が不足しているので付近の捜索に戻ります。

やっぱりスゴ腕刑事だったのかも……

 事件現場付近に、廃物入れがあることに気付きました。これほど現場に近いのですから、犯人が何かを残している可能性もあります。

 主人公がパワフルであれば自力で廃物入れを開けられるのかもしれませんが、筆者の主人公は酒瓶より重たいものを持てないタイプ。店に戻って店長から鍵を借りましょう。

 案の定、廃物入れからは被害者のものと思われる衣類が出てきました。そして、ゴミの中からもうひとつ重要なものを拾い上げます。

 主人公のクリップボードです! これまで解決してきた事件の記録など、主人公のデータがたくさん入っているはずです。ひどく酔っていた昨日の主人公が、大事なクリップボードもゴミにポイしちゃったのでしょうか。とにかく、奇跡的にクリップボードは主人公の手に戻りました。

 インベントリを開いて、クリップボードを確認します。“インタラクト”することにより、持ち物をより詳しく調べることが可能です。クリップボードをじっくり調べてみることにしましょう。

 クリップボードには、隠しスペースがありました。中を調べると、動物園の入場チケットの半券が2枚。主人公が、誰かと動物園に出かけたというのでしょうか。そして、一通のハガキが出てきます。

 ところが……読み進めていくと、主人公の様子がおかしくなっていきます。そして、意識を失ってしまいました! えっ……まさか手紙を読んだだけでゲームオーバー?

 どうやらゲームオーバーではなく、気を失っていただけのようです。キツラギくんが水を飲ませて、介抱してくれていました。

 キツラギくん曰く、主人公は酒のみを飲んでいたためここ2日間まともに水分を摂取していないとのこと。キツラギくんの言うように、脱水で倒れたのでしょうか。なんだか、さっきの手紙が影響しているようにも思えるのですが……。そして、的確な介抱をしてくれたキツラギくんをどんどん好きになってきました!

 いろいろありましたが、クリップボードの紛失自体に事件性はなさそうです。ひととおり目を通しても記憶が蘇らないことと、手紙を読んだタイミングで倒れたことは気がかりですが、かなりの前進ですね。

 探索範囲を広げると、なぜか道中で主人公のジャケットが発見されます。酔っ払って記憶を失っている主人公のことです。どうしてジャケットがここにあるかを考えるだけ無駄なのでしょう。

 かなり可能性が薄かったのですがチェックに成功し、華麗なるジャンプでジャケットを回収しました。成功率が低くてもゼロでないということは、苦手なスキルを使うチェックでも成功するかもしれないということ。ダイスロール風チェックのおもしろいところですね。

湾岸労働組合の代表と論戦

 聞き込みをすると頻繁にその名が出てくる“組合”こと“湾岸労働者組合”。この地域では警察以上の権威を持つ組合の関係者に、事件のことを聞かなければなりません。キツラギくんと一緒に、組合代表の“イヴラート・クレア”と面会しました。


 さすがは組織の長。温厚な話し口調で、こちらの気力をゴリゴリと削ってきます。クセが強い人物ですが、この地域で活動する以上、どうにか味方につけておきたいところです。

 経費の補填という名目で、イヴラート氏は小切手を差し出してきます。店長に賠償しなければならない事情も把握済みの様子。人格“知覚(視覚)”くんもはしゃぐほどのお金、正直言うと喉から手が出るほど欲しいですが、これを受け取ったら正義の刑事とは言えない気がします。組合に雇われるのではなく、協力関係を作りたいのです。ぐっとこらえ、断りました。

 さらにイヴラート氏は「お見通し」のような態度で、優位に立とうとしてきます。手持ちのファイルを、さも警察関係の書類のようにチラチラと見せてきました。しかし、すでに自分のクリップボードを取り戻しています。

 また、ここに来る前にイヴラート氏が持っているものと同じようなファイルが置かれたキャビネットを発見していました。どう考えても警察関係の書類なんかじゃありません。

 この点に関しては主人公の勝ち。イヴラート氏も、警察関係の書類なんて持っていないと白状します。イヴラート氏と対等な関係が築かれつつある……と考えていいでしょうか。

 本題の、殺人事件に関する話へ。殺人事件は、現在発生している労働者のストライキが関連していると言うイヴラート氏。ここに至るまでにも、似たような話を多く耳にしてきました。この地域では現在、労働者が立場の改善を求めて大規模なストライキを起こしており、殺された人物もストライキに参加していたようです。

 前後の聞き込みなどから見えてきた状況ですが、労働者たちは一枚岩ではなく、環境改善などの希望を通すためにストライキを起こした人々と、そんなことをせず働きたいスト破りの集団が激突しています。殺人事件も、この考えの違いが関わっているのかもしれません。

 話をイヴラート氏との面談に戻します。イヴラート氏は、お互い協力することを提案してきました。こちらも願っていた状況です。協力すれば、主人公がなくした銃の捜索を手伝うとのこと。ここは、話に乗ることにします。

 イヴラート氏から、ある場所のドアを開けるよう頼まれました。自分や部下の手ではなく主人公に開けさせる……きな臭い依頼ではありますが、一方的に力だけ借りるわけにはいきません。タスクを引き受け、代わりに通行が容易になる組合員証をもらいます。正直、イヴラート氏は食えない男ではありますが、だからこそ味方にしておきたいと思います。金を受け取ってはいませんから汚職や買収ではなく、協力体制を築けている……と信じます。

 イヴラート氏が開けてほしいと言っているドアの鍵を入手します。鍵を持っていた男は、なんのための鍵かは知らないし、なぜドアを開ける必要があるのかもわからないと言います。組織は部門化されており、他部門のことは把握していないのだとか。こちらとしては、イヴラート氏と協力すると決めた以上、言われたとおりにやるだけです。

キツラギくんはいつだって神対応

 そろそろ陽が落ちる時間。宿でじっくり今日の振り返りを……といったところで思い出しました! 今夜も同じ宿に泊まるためには、壊した部屋の賠償をしなくてはならないのです! 捜査に夢中で、お金を作ることをすっかり忘れていました。いっそイヴラート氏から受け取っておけば……いや、正義の刑事としてそれはやはりできません。コツコツやるしかありません!

 ビニール袋を手に入れると、あちこちに落ちている空き瓶を拾えるようになります。拾った瓶は宿の隣にあるコンビニに持っていくと、買い取ってもらえるのでわずかではありますがお金が作れます。

 町中の、瓶という瓶を回収。そういえば飲酒しまくった自室に瓶がいっぱい落ちていたことを思い出し、自室の瓶も回収します。町や部屋がどんどん綺麗になってきました。

 ……しかし、圧倒的に足りない! もっとお金を作るため、宿の近くにあった雑貨屋で不要そうなアイテムを売ります。捜査中に拾った、コレクションアイテムっぽい絵はがきを売りますがそれでも足りません……。

 もはや人情に訴えるしかないと考え、店長に相談してみます。しかし、酒癖の悪さをすっかり警戒している店長は、どうしても精算が必要だと言って譲りません。まあ、当然の対応だと思います。筆者だって、お金さえあればすぐに払うべきだと思うのですが、そのお金がないのです。困り果てていると……。

 キツラギくんが、車に行こうと提案してきます。役に立つものがあるのだとか。

 車の中には、ホイールキャップのスピナーホイールがありました。これを売れば金になるだろうとキツラギくんは言います。筆者は車に詳しくないので調べましたが、スピナーホイールはタイヤのホイール部分をドレスアップするアイテムだそうです。現実のオークションサイトを見てみましたが、なるほどいいお値段で売れそうです。

 雑貨屋にホイールキャップを持って行くと、200リァルで買い取ってもらえました。ここから130リァルを、キツラギくんがくれました。やっぱりキツラギくんってば頼れる相棒です!

 賠償を済ませて、引き続き宿泊できることになりました。ただし、明日からは宿泊費の20リァルを前払いしてほしいとのこと。これから毎日、夜までに20リァルずつ都合しなければなりません。これはまた厳しい日々になりそうです。

 夜のテラスで、キツラギくんと1日の反省会をしながら、改めて彼のことを相棒として大切にしようと思いました。筆者の心は、すっかりキツラギくんに掴まれています。

入手したものはどんどん装備!

 今回、庭師さんからもらった手袋や道中で拾った制服は、どれも装備することができるアイテムです。

 前回プレイを開始した直後、ほぼ裸だったのですが、自分の衣類を拾い集めました。それらの服は、ただ拾っただけではなく装備の状態になっています。これ以降、もしも衣類を手に入れたなら手動で付け替える必要があります。

 衣類を装備することにより、チェックに補正がつきます。プラスの補正だけでなく、マイナス補正がつくものもあるので注意。ちょっと補正が欲しいチェックに挑戦する前に、装備を変えるというのもいいかもしれません。

 いらなくなった衣類は、今回ホイールキャップを買ってくれた店に売ることができます。少なくとも毎日20リァルは必要なので、好みでない服もとりあえず持っておくことをおすすめします。

 衣類は見た目にも反映されますから、理想的な姿を追い求めるのも楽しみ方のひとつではないでしょうか。

 次回は捜査2日目。今回引き受けたイヴラート氏のおつかいを完遂する他、引き続き小銭をかき集めながら捜査を続けます。

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