『ディスコ エリジウム』プレイ日記その3。死体を放置しすぎた捜査の進展は?
- 文
- 信濃川あずき
- 公開日時
8月25日にスパイク・チュンソフトから発売予定のNintendo Switch/PS5/PS4向けRPG『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』。そのプレイ日記をお届けします。
『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』は主人公の行動により、さまざまな展開、そして結末が存在。掲載するプレイ日記と、皆さんが実際にプレイした時では異なるイベントや展開を目にするはずです。
先行プレイ日記の第3回をお届け。筆者が操作する主人公は、酔っ払ってぶっ壊した部屋の賠償金を支払い、一応まじめに事件の捜査もしています。
筆者のプレイ方針は「よくないお金や誘いに手を出さず、正義の刑事として行動する」です。そして、相棒のキツラギくんには嫌われないよう心がけます。主人公が訪れている土地“レヴァショール”には、悪い誘いがあふれているのです。今回のプレイ方針を正義に定めた以上、悪い誘いに引っかかるわけにはいきません!
なお、主人公の置かれた状況を知ると本稿をより楽しんでいただけるので、第1回からお読みになることをオススメします。
労働組合の武闘派と法律顧問
嫌な夢にうなされましたが、主人公のおっさんは今朝も元気です。
そんな起き抜けから、主人公の内面にいる人格“電気化学”くんがあまりよくなさそうなお薬をすすめてきます。甘美な誘惑ですが、正義の刑事を目指す主人公はキッパリと断りました。この町は誘惑が多いうえに、主人公は内面の別人格たちからも誘惑されるのですから、気持ちを強く持つのも大変です。
部屋を出ると、本作の“癒し”である相棒のキツラギくんが待っていてくれました。悪い夢のことはいったん忘れ、今日も目標に向かって動き出します。主人公のすべきことは殺人事件の捜査と自分の記憶の回復、そして毎日の宿代を稼ぐことです。
店内には、昨日も見かけた車椅子のマダムがまたいます。気になって話を聞いてみると、一緒に来たご主人が野外調査に出たまま帰ってこないらしいのです。正義の刑事としては、捜査のついでではありますができるだけ困っている人の力になるべきと考えます。捜査中、マダムのご主人らしき人を見かけたら声をかけることにしましょう。
さて……朝っぱらから店内が妙に騒がしい状況です。昨日は封鎖されていた個室に来客が。彼らは“湾岸労働組合”の中でも、穏やかではない取り締まりを担当する武闘派集団“ハーディー・ボーイズ”です。今回の殺人に関わっている可能性が高く、絶対に話を聞かなければなりません。
昨日、手袋をわけてくれた親切な庭師さんが、ハーディー・ボーイズと一緒にいます。なんだか、話し口調が昨日と違って妙に乱暴。この荒々しい口調こそ彼女の本来の姿。彼女は庭師ではなく、組合の代表イヴラート氏に学校の面倒をみてもらった組合の法律顧問“エリザベス”さんだったのです。
エリザベスさんににらまれながら、ハーディー・ボーイズと対面します。主人公と人格たちの考察により、ハーディー・ボーイズの面々と事件現場に残されていた足跡がほぼ一致することが判明。
ただし、主人公は連中がひとり足りないことに気付きます。さらには、不在のひとりのことをどうも隠そうとしている様子。かばっているのでしょうか……。
ハーディー・ボーイズの話に違和感を覚える主人公。あっさり真実を話すとは考えていませんでしたが、やはり何か隠しているようですね。
レッド・スキルチェックに失敗し、違和感の正体を突き止められません。また、こちらをナメている連中に対して権威を確立したいところですが、そのためのチェックの成功率があまりにも低いためいったん保留にして、この場を離れます。
別の場所で仕入れた情報や行動の結果でチェックに補正が入ることがあるので、またいずれやってみることにしましょう。引き続き、事件につながる情報を集めます。
セイウチは2体いる
今日は忙しい1日になりそうです。まずは、昨日イヴラート氏から依頼された、謎の部屋の鍵開けを行います。
怪しさしかないお使いですが、約束したからには果たさなければ。正義の刑事は、できるだけ嘘のない行動を心がけます。
町の様子を見回っていると、ボートの停泊場で上品な女性に出会いました。彼女は、港を所有する会社“ワイルド・パインズ”社の取締役会の代表とのこと。物流やエネルギーなどの多角的な事業を抱え、ここの他に22ものターミナルを所有する巨大企業の代表取締役って、またずいぶん偉い人と出会いましたね。
現在発生している湾岸労働者のストライキには、ずいぶん困らされている様子。なお労働者からは“すべての労働者を取締役会の一員にすること”を要求されているとか。港の労働者2200人を取締役会の一員にすると、会社のちょっとした決定事項にも2200人のサインが必要になります。経営者サイドとしては、あまりにも現実からかけ離れている要求と言えるでしょう。
ストライキは解決のための話し合いがこう着し、そんな中、例の殺人事件が起こったのです。さすがは港の管理会社の代表取締役。彼女は、こちらが把握できていないものも含めた多くの情報を持っているようです。
彼女との会話から、イヴラート氏に双子の兄弟がいることが判明。双子の弟の名は“エドガー”。視力が悪いこと以外は、見た目も話し方もイヴラート・クレア氏とうりふたつだそうです。現在は協力関係にあるとはいえ、あの人型セイウチが2体いる場面を想像するとゾッとします。
さらに踏み込んだ情報を提供するには、こちらの身分証を見る必要があるといいます。ところが、主人公は身分証を酔っ払った時に紛失しています。彼女の話は、身分証を見つけたらまた聞くことにします。……見つかれば、ですが。
次はイヴラート氏のところへ。さっき双子の話を聞いたばかりなので、いま目の前にいるのが本当にイヴラート・クレアなのか怪しく思えてしまいますね。
さて、ドアを開けたことをイヴラート氏に報告します。ようやく、殺人事件についてイヴラート氏が知っていることを話してもらえるようです。
殺された男は、港を所有しているワイルド・パインズ社に雇われた殺し屋だと言うイヴラート氏。自暴自棄になった殺し屋が暴力沙汰を起こしたのだとか。
イヴラート氏……というより組合とワイルド・パインズ社は、お互いをよく思っていないようです。
昨日に引き続き、イヴラート氏は今日も主人公に金を渡そうとします。こちとら正義の刑事。そんなお金は受け取れません。スパッと断ります。いやもちろんお金に余裕はありませんが、宿代のことはあとで考えるとしましょう。
主人公と協力を継続したいけれど、まだ信頼することができないというイヴラート氏。こちらだってイヴラート氏を完全に信頼しているわけではないのですが、いまは黙っておきます。なくした銃がまだ見つかっていないですし、吊された男の正体など解決していない部分も多すぎます。協力して事件を隅々まで解決し、銃も探したい気持ちがあるというヴラート氏の言葉を信じることにします。
お互いの信頼を深めるためという名目で、またお使いを頼まれてしまいました。イヴラート氏には、海岸沿いのエリアに健全な若者を育成する青少年センターを作るという壮大な夢があるそうです。そのために、住民のサインをもらってくるというのが今回のお使い。
死体に投石する悪ガキクーノや、アパートの壁に“アート”を施す少女シンディ……正直、ここまで見てきたレヴァショールの雰囲気はあまり青少年に対して健全とは言えませんので、青少年センターを作るという構想自体は賛同できます。仕方ないので、今回もイヴラート氏を手伝うことにしましょう。
現在、管理会社の代表取締役と組合のリーダー、双方と信頼関係を高めるためのタスクを抱えています。このまま、両方と友好的な関係をつくっていけるでしょうか。
吊された死体を降ろしたい!
昨日、悪臭のため鼻をおさえている手を離すチェックの成功率があまりに低かったため、プラス補正を狙ってしばらく放置していた死体をもう一度確認します。
あちこちで話をしたり、アイテムを手に入れたりしてきましたが、さほど成功率が上がっていません。これはホワイト・スキルチェックなのでやり直しがききます。迷っていても先には進めないので、一度挑戦してみることにしました!
うーん失敗! せっかく手に入れたアンモニアが逆効果だと言われてしまいました。
その代わりに“思考”をひとつ入手。“思考キャビネット”の詳しい解説はのちほどしますが、主人公がある事柄について時間をかけて考え、習得することができます。今回入手した思考は、ゲーム内時間で30分経過することで習得できます。他の場所で人と話すなどして、時間を進めましょう。
車椅子のマダムと未知の動物について語り合ったり、宿の店長から電話線泥棒について聞き出したりしているうちに時間が経過。
先ほど、チェックで失敗した時に入手した思考を習得しました。この思考を装備して、死体のところに戻ります。
チェックの成功率が跳ね上がっています! 一度失敗することで活路が見出せるとは……。再挑戦できるホワイト・スキルチェックですし、まずは早めに一度やってみるべきでした。これで死体をじっくり調べることができそうです。
チェック成功。ようやく死体をしっかりと観察することができました。死体はなぜかアーマーを着用していた様子。ただ、多くのパーツは失われています。高価なものなので、持ち去られたのかもしれません。
キツラギくんがカメラを持っていたので、死体の写真を撮影することができました。死体には不思議な模様のタトゥーがあります。写真が残っていれば、ここから死体が運び出されたあとでも観察することができるでしょう。
状況の検分を終え、いよいよ死体を木から降ろします。キツラギくんが、死体を支えるベルトのバックル部分を銃で撃ち抜こうとします。そこへ、周囲にいる悪ガキたちが茶々を入れてきました。負けるな、キツラギくん!
……ところが。周囲の声に気が散ったのか、キツラギくんの射撃は失敗。子どもがキツラギくんをバカにする態度に、めちゃくちゃ腹が立ちます。キツラギくん、銃を貸して。代わりにやってやるから!
今度は主人公が銃をかまえます。チェックの成功率は五分五分。撃つ前に状況を観察すると、成功率が上がります。レッド・スキルチェックですのでチャンスは一度きりですから、集中を高めるためにできそうなことはやっておくのがオススメ。キツラギくんをバカにする子どもらを黙らせ、刑事の名誉を守ります! 心を込めて挑戦!
成功です! ゆっくりと死体が地面に落ちました。これで、悪ガキたちを黙らせられますし、投石の的もなくなりました。いろいろとスッキリ。
キツラギくんとハイタッチ! やったぜ相棒! 感情をあまり出さないプロフェッショナルなキツラギくんの、こういう場面を見られるのはうれしいですね。
降ろした死体の検屍をします。キツラギくんの検屍によると、死体は身長180㎝のガッシリ体型で50歳前後。胴体にはタトゥーが施されており、髪の毛はヘアオイルでなでつけてありました。記録用紙に書き込んで、検屍終了です。
キツラギくんは、死体を処理班に引き渡すため、ここからしばらく別行動です。再会は明日の朝とのこと。別行動になるタイミングによっては心細い時間が長引くことになりますが、幸いにも今はもう夜。ベッドが使える時間なので、キツラギくんの離脱はさほど痛手になりません。相棒がいない状態で多くのことをするつもりはないので、別行動が短時間で済むのはラッキーでした。
ぽつん。短時間とはいえ、ちょっとさみしいですね。
さっさと眠って、明日にしてしまいましょう。今日の捜査はここまでです。濃厚な捜査2日目が終了しました。
今回、筆者はキツラギくんと離れた状態での行動はほぼしませんでした。ただ、キツラギくんの目が気になる場面……例えば、ちょっとよくないことをする時、彼にとがめられたり呆れられたりせずに行うことができるので、プレイスタイルによってはソロを楽しむのもおすすめです。
次回、引き続き捜査3日目をプレイします。3日目は水曜日。いままで閉鎖されていた水門は水曜日に使えるようになるので、行けなかった海岸沿いのエリアを調査することができます。車椅子マダムの夫とも会えるかもしれません。また忙しくなりそうです。
思考キャビネットでチェックを乗り越える!
今回、主人公が使った思考キャビネットについてご説明します。主人公は、人々との会話や別人格とのやりとりの中で、新しい思考を得ることがあります。
思考は、時間をかけて熟考することで研究が進みます。100%まで研究が進むとチェックに補正が加わったり、特定の人物との会話が変化したりします。
思考キャビネットには複数の思考を装備することが可能。いくつかの思考を並行して育てることもできます。思考キャビネットの新しいスロットは、スキルポイントを消費することで増やすことが可能です。
ただし、育てている最中の思考はマイナスの効果を持つ場合があります。よくばっていくつも同時に研究を進めると、肝心の捜査がまったく進められない……なんていうこともあるかもしれません。
思考は、キャビネットに装備した状態でゲーム内時間が経過することにより研究が進みます。必要な時間は、思考により異なります。時間を進めるためには会話をする他、本を持っていれば読書で時間を進めることもできます。
思考の種類は非常に多いので、どの思考を研究して活用するか状況に応じてよく考える必要があります。用意されているテキストも読み応えがあるので、思考を習得したらぜひ目を通してみてください。
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