梶裕貴さん、前野智昭さんが挑む『AD-LIVE ZERO(アドリブゼロ)』。9月7日実施の初回公演をレポート

ガルスタオンライン 、Sachi
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 人気声優・鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める即興舞台劇『AD-LIVE(アドリブ)』。11年目となる今年は、さらにエンターテイメント性を強めた『AD-LIVE ZERO』へとパワーアップ! その初回公演が2019年9月7日に幕張国際研修センター・シンポジウムホール(千葉・美浜区)にて行われました。
 メインキャストは抜群のアドリブセンスに定評のある梶裕貴さんと、事前準備派の前野智昭さん。さらに、クリエイティブプロデューサーに『ミスター・AD-LIVE』・森久保祥太郎さんを迎え、彩-LIVE(いろどりぶ)としても鈴村さんと一緒に舞台への参加も! 笑いあり、感動ありの昼の部の様子をお届けします♪

『AD-LIVE』とは

 事前に世界観と最低限のギミックのみが決められている即興劇。キャストのキャラクターやセリフはすべてアドリブで紡がれます。今回の『AD-LIVE ZERO』は、世界観やギミックの設定すらも”ゼロ”にし、一切の要素を当日のくじに委ねる超即興劇!

 これまでの『AD-LIVE』は90分間でしたが、今回はそれを60分に短縮し残りの30分はキャストによる劇の振り返りにあてられます。

泣き虫なオサムと宇宙人のレイが友情を育んでいく

 開始直後に発表された本舞台の世界観は、”女しかいない世界”。男性声優が女性しかいない世界を表現するという驚きの設定に観客はどよめきます。

 最初にステージに現れたのは、梶さん扮するアウトドア派で泣き虫な会社員のオサム。設定どおり大泣きしながらの登場に観客の笑いを誘います。続いて登場した前野さん演じるレイは、人間に奉仕するために地球に来た宇宙人というはちゃめちゃな設定(笑)。お客さんを楽しませてこいという依頼を受けてこの世界にやって来たのだとか。オネエ口調で、男性でも女性でもないという謎多きキャラクターです。


 オサムは会社で男性性を求められることに疲れてしまい、この女性だけしかいない世界に来たのだとレイに告白します。人を楽しませることを使命とするレイは、オサムをなぐさめようと持っていたマラカスをふりふり。そのコミカルでかわいらしい姿に会場は大盛りあがり! さらに、感激したオサムがレイに抱きつくと、観客からは黄色い歓声が上がりました。


 レイは惑星外にはあまりいられないようで、あと30〜40分で帰らなければならないことオサムに打ち明けます。そこで2人はレイをこの世界へ呼び出した依頼主を探すことに。


1つだけ願いを叶えてくれるという”クイーン”に2人が願うこととは?



 ところが、オサムがここへ来たもう1つの理由を告白。それは何でも1つだけ願いを叶えられるという”クイーン”に会うことでした。レイが自分の依頼主はそのクイーンかもしれないと考えたそのとき、不審な足音とともに森久保さん扮する”僕らは羽ばたかない”団が登場。保護する目的でクイーンを探しているのだと話します。オサムとレイにシャボン玉をふかせるなど好き放題して去っていった”僕らは羽ばたかない”団に、「なんだったんだ!?」と困惑気味のオサムたち(笑)。


 一難去ったかと思うと、今度は雷鳴のようなとどろきが響き渡ります。レイいわく”スターバーストギャラクシー”といわれる現象で、近くの惑星が爆発を起こしたとのこと。このままでは地球は滅亡してしまいます。レイはクイーンにお願いすれば地球の滅亡を防ぐことができると提案しますが、オサムにはクイーンにお願いしたいことがもう1つありました。しかしクイーンは願いを1つしか叶えることができません。果たして、2人はクイーンに何を願うのか。そして、クイーンとは一体誰なのか。驚きの結末は、2020年2月に発売予定のDVD/Blu-rayでチェックしてくださいね!

キャストによる振り返り

 振り返りコーナーでステージへと戻ってきた2人は、「無事に終わってよかったー!」とほっとした様子。『AD-LIVE』経験が豊富な梶さんが「今までと違う恐怖感で難しかったです」と語ると、前野さんも大きくうなずきます。それほど今回は難易度が高かったようですね。

 ”僕らは羽ばたかない“団として登場した森久保さんは、ステージへ上がる直前にクイーンの存在を知らされパニックになったそう。もともとは別の設定で登場する予定でしたが、森久保さんがスタンバイしている間に梶さんがクイーンの存在を作り出したため急きょキャラクター変更したのだとか。森久保さんのドタバタ具合にはこういう理由があったんですね(笑)。

 初回公演を見事に作り上げた梶さんと前野さん、そして2人を支えた鈴村さんと森久保さんに、観客からは割れんばかりの拍手が送られました。

『AD-LIVE ZERO』公演概要

・幕張国際研修センター シンポジウムホール(千葉・美浜区)
2019年9月7日:梶裕貴さん、前野智昭さん
9月21日:仲村宗悟さん、森久保祥太郎さん
9月22日:寺島拓篤さん、豊永利行さん

・ニューピアホール(東京・港区)
2019年9月14日:吉野裕行さん、鈴村健一さん

※総合プロデューサーの鈴村健一さん、クリエイティブプロデューサーの森久保祥太郎さんは全公演に出演

© AD-LIVE Project

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