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老婆アニスの言葉は現代人にも刺さる。『∀ガンダム』20話で母なる大地のありがたさを再認識

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 ガンダムチャンネルにて、アニメ『∀ガンダム』の第20話“アニス・パワー”が配信中です。

 『∀ガンダム』は、1999年4月9日から2000年4月14日の間、フジテレビ系列にて全50話が放送されました『機動戦士ガンダム』誕生20周年記念作品として作られた本作は、これまでの宇宙世紀で起きた戦争の歴史を“黒歴史”と称して、全ての作品の終着点になる物語とされています。

 20話では、戦地からの非難を拒む老婆のアニスが登場。彼女は農業で生計を立てる一般市民で、彼女の視点からだからこそ出てくる“戦争”に対する発言が印象的なエピソードです。

 最初は頑固なアニスに翻弄されるロランたちでしたが、徐々に彼女の考えに共感するようになってきます。本作を見続けていると、地球は地球人が住むための居住区のような認識が強くなりますが、アニスの言葉を聞いていると、地球は食べ物や人間そのものを生み出している母なる大地であることを再認識されてくれます。

 食べ物をはじめ、さまざまな自然の恵みはこの大地が生み出してくれている。アニスの言葉は、地球を離れて生活できるようになった本作のキャラクターたちだけでなく、現代を生きる我々にも刺さる言葉です。

あらすじ(一部抜粋)

 ルジャーナ・ミリシャのスエサイド隊は、陣地を拡大するディアナ・カウンターに攻撃を仕掛けたが、キャンサー・カフカが指揮する“レット隊”のモビルスーツ“フラット”が使うハイパー・バイブレーションに押されて撤退する。

 その頃、ホバー装甲車“ギャロップ”は補給を受けるため、ミリシャの飛行船の到着を待っていた。ロランは空き時間を利用して、近くの丘から断固として立ち退かない一軒家に避難を勧めるためホワイトドールで出かけていく。

 一軒家には、軍を脱走したブルーノとヤコップが身を寄せていた。彼らは強盗に入ろうと失敗し、そのまま居ついてしまったのだ。

 その家の老婆アニスは、ホワイトドールを見るなり怒り出してしまう。彼女はこの戦争で畑が荒らされたことに腹を立てており、畑を放り出して逃げると先祖のバチがあたるからといって聞かない。

 ロランの必死の説得でアニスは、刈り入れをすましたら立ち退くと嘘をついて秋の収穫を手伝わせる。ディアナは戻ってこないロランを迎えに行って、やはり手伝いをすることになる。

 アニスは、ディアナが月の女王だとは気づかずに、月から来た人間が機械人形で地球の人々が時間をかけて再生した土地を踏みにじっているとなじった。
 
 そんな時、ギャバンとソシエたちが、敵に追われてアニスの家のある丘まで後退してきた。そしてメシェー機が倒される。アニスは、敵が攻撃を仕掛けてきても、先祖代々の土地で死ぬと頑として動かない。
 


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