『ワイルドアームズ』シリーズスタッフによる新作『ARMED FANTASIA』が始動

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 『ワイルドアームズ』シリーズのスタッフによる新作RPG『ARMED FANTASIA(アームドファンタジア)』が発表されました。

 制作には、『ワイルドアームズ』シリーズの生みの親にして、トータルゲームデザイン・シナリオの金子彰史氏をはじめ、キャラクターデザインの佐々木知美氏、作曲家のなるけみちこ氏と上松範康氏、音楽制作チームElements Gardenなどが携わっています。

 本作は『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』と合わせて“ダブルキックスターターキャンペーン”を8月30日より開始となります。

世界観

 『ARMED FANTASIA』の世界観は、西部劇を思わせる乾いた荒野の中に魔法やモンスター、すでに遺失した文明等が存在する、ウェスタンパンクと呼ばれるジャンル。

 なかでも大きな特徴となるのが、ARM(Aether Reaction Maximizer)と呼ばれる機械兵器の存在です。

 使用者の魔力(エーテル)に反応、そして増幅することで大きな力と変えるこの兵器は、過酷で危険な荒野を生きていくために不可欠であり、そこに秘められた謎は、重要なファクターとしてゲーム本編に関わってくることでしょう。

 プレイヤーは、ARMを携え荒野を行き交う冒険者となって、秘密と刺激に満ちた物語へと飛び込んでいきます。

ARM(アーム)

 危険な荒野、そしてカイジュウの脅威に立ち向かうために聖鍵教会が開発を続ける武器の総称。

 正式名称は<Aether Reaction Maximizer>。

 その頭文字をとって、この世界では一般的に<ARM>と呼称されています。

 それぞれの形態に準じた武器としての性能を持つのみならず、エーテル(生命体の持つ魔力素)に反応し、使用者の身体能力を大幅に引き上げる機構も搭載されています。

イントロダクション

 舞台は、ゆっくりと、それでも確実に進行する荒野化現象に加え、頻発するカイジュウ災害に脅かされている明日無き大地──ロンデニアム。

 祖父を失くした17歳の少年イングラムは、各地を放浪し、自分の腕を頼りに生きていく流浪の冒険者「渡り鳥」になる事を決意。

 再会した幼馴染と、かつて交わした小さな約束を胸に故郷を旅立つ事となる。

 だがこの時、旅路にて繰り返される出会いと別れが、やがてロンデニアムに隠された大いなる謎にいざおうとは、知る由もないイングラムであった。

彼方の大地ロンデニアム(Londinum)

 地表の大半が枯れ果てており、わずかに残った水場や緑地も日に日に活力を殺がれていく荒野の世界<ロンデニアム>。

 1000年前、ロンデニアムに繁栄していた文明は全世界的に崩壊し、衰退しきった人類は、前時代の遺物を再利用しながら、集落単位で身を寄せ合い、未成熟な機械文明を構築しています。

 そんな人々を導いてきたのが世界管理機構<聖鍵教会>です。

 再びこの世界を人類の手に取り戻すために、聖鍵教会は<ARM>を開発し、<渡り鳥>と呼ばれる冒険者の活動を支援し続けてきました。

キャラクター

イングラム・グッドウェザー(Ingram Goodweather)

「聖鍵教会に関わるとロクな死に方をしないってのが、代々伝わる家訓のひとつなんだよ」

 まだまだ売り出し中の、17歳の渡り鳥。

 一攫千金を狙う荒くれ者が集まる町で育ったせいか世慣れており、よく立つ弁もあいまって年齢以上の余裕を感じさせる。

 取り回しの効く銃型ARMを用いたスピード戦を得意としている。

アリシア・フェアヘッド(Alicia Fairhead)

「いつだって先頭に立って向かい風を受け止める。それが教会であり、わたしの務めよ」

 聖鍵教会重鎮の一人娘。

 教会騎士として人々の生活を守ることに信念を持つ19歳。

 朗らかで気さくな人当たりは可憐な印象を与えるが、戦闘では巨大な槍型ARMと盾を駆使してパワフルに立ち回る。

ユークリッド・スタージス(Euclid Sturges)

「そんな事、とっくに知っていたさ。この世界のどこにも『荒野の果て』なんてありはしない」

 家の事情で離れ離れになったイングラムの幼馴染で、子供の頃に交わした約束を果たすべく渡り鳥となって戻ってきた。

 何事にも理知的に対処しようとする18歳。

 杖型ARMから魔力を属性エネルギーと放ち、敵の弱点を突く。

システム

 『ARMED FANTASIA』では広大なワールドマップを採用しており、ここで体験できるダッシュやジャンプといったアクションや謎解きは、大きなセールスポイントとなっています。

 冒険の舞台は陸地だけに留まらず、乗り物を使って海や空にも広がっており、JRPGならではとなる壮大な冒険心を満たしてくれます。

 ダンジョンの探索でポイントとなるのは、キャラクターごとに設定された「ガジェット」と呼ばれるアクションアイテムです。

 行く手を阻む仕掛けに合わせてガジェットを切り替え、知恵と指先のテクニックで困難を乗り越える事が出来たなら、大きな達成感を味わう事ができるでしょう。

 『ARMED FANTASIA』のバトルは、「クロスオーダータクティクス」と名付けられたターンベースのコマンドバトルとなっています。

 同一のターゲットに連続的に攻撃を行うことで、威力や効果を高める緻密な戦術「オーダーチェイン」と、タイミングを見つつ、素早く反応する事でリアルタイムに行動順を無視した割り込み攻撃をする「フォースブレイク」。この2つの基本コンセプトが、バトルに奥深さと緊張感をもたらします。

カイジュウ(Anomalies)

 発生以来、世界全体に広がり、今日もなお、人類を脅かし続ける異生物<カイジュウ>が『ARMED FANTASIA』の主な敵となります。

 カイジュウの出自は謎に包まれており、何らかの理由によってロンデニアムの現住生物が変異したものではないかと考えられていますが、生物の範疇を超越する個体も存在し、その全容は掴みきれていません。

 意思の疎通は不可能なうえ、そのいずれも人類に敵意を向けてくるため倒すべき敵でしかない存在、それがカイジュウです。

■グイベル(Gwiber)

 広げた四枚の翼によって乾いた空を切り裂いて飛ぶカイジュウ。

 その高い機動性もさることながら、真に恐るべきは毒針を仕込んだ尾の一撃である。

 高空からのヒット&アウェイと、毒によるスリップダメージによっていたぶられる犠牲者は後を絶たない。

■コンガマトー(Kongamato)

 現住生物、とりわけ人の血肉を嗜好する狂猛な捕食者。

 極度の飢餓状態に陥れば、共食いすらも厭わないとも伝えられる。

 強力な羽撃きによって内海を航行する船舶を転覆させたとの記録もあり、隊商が恐れるカイジュウと知られる。

■アプトルガンガ(Aptrganga)

 命を冒涜し、尊厳を辱める発禁呪文によって稼働する殭屍兵器。

 その中でも強力な一機。

 過去に聖鍵教会に摘発された驚異工場「カイジュウセメタリー」では、このような不浄が量産されており、悪漢の手に渡る事で大きな問題となっていた。

金子彰史氏コメント

 ダブルキックスターターという提案に、これからのゲーム開発に新しい選択肢が作れるかもしれないと惹かれ、久しぶりにゲーム開発現場の陣頭に立つ事を決めました。後に続く道を創るためにも、ぜひ力を貸してください。

スタッフ

トータルゲームデザイン、シナリオ:金子彰史氏
キャラクターデザイン:佐々木知美氏
楽曲:なるけみちこ氏、上松範康氏、Elements Garden

 『ARMED FANTASIA』は、どこか懐かしくも全く新しい壮大なウェスタンパンクRPG体験を、口笛と共にお届けします。


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