『ポケモン』の影響を強く受けたネットゲーム『Temtem』レビュー。コレクション、育成要素好きはぶっ刺さる!【電撃インディー#315】
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- スズタク
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Cremaが開発し、Humble Gamesが発売する、PS5/Nintendo Switch/PC(Steam)用MMORPG『Temtem』のレビューをお届けします。
※プレイしたのはSteam早期アクセス版で、正式リリースとは内容が異なる可能性があります。
なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
不思議な生物“テムテム”のコレクションが楽しい!
本作は、空中諸島を舞台に、不思議な生物“テムテム”を捕獲しながら冒険していくMMORPGです。
テムテムテイマーの見習いである主人公(プレイヤー)は、お母さんからテムテムの情報が記録される“テムペディア”を、コンスタンチノス教授から最初の1匹となるテムテムをプレゼントされて旅立ちます。
コンスタンチノス教授からもらえるテムテムは、3匹のなかから1種類だけ。クリスタル系の“クリストル”、かくとう系の“スマッジー”、せいしん系の“フーキック”とどれも個性的な見た目で、選ぶのにだいぶ悩みました。初めて触れるゲームにおいて、こういうシチュエーションで悶々とするのは楽しいですね!
また、クリスタル系は“でんき”と“せいしん”に強いけど“ほのお”と“だいち”に弱いなど、タイプ相性が存在することもこの時点で確認できます。
最初にもらえる1匹以外のテムテムは、フィールド移動中に野生のテムテムとして出現。野生のテムテムとのバトルで“テムカード”を使うことで、テムテムを捕獲し、仲間にすることができます。さまざまなテムテムを集めてテムペディアを埋めていくのが、本作の醍醐味のひとつとなっています。
テムカードによる捕獲は必ずしも成功するわけではなく、相手のHPを減らしたり状態異常にしたりすることで捕獲率を上げられます。テムカードを使用して、ゲットが成功するかどうか見守る瞬間のドキドキ感がたまりません。
本作の主役ともいえるテムテムは豊富な種類が用意されており、ゲーム序盤からさまざまな姿が登場します。カッコいいものから可愛いもの、ひょうきんな顔つきをしたものなどバラエティに富んでおり、ユニークなモーションも含めて見ごたえ十分です。
手持ちのテムテムのうち1体はプレイヤーと連れ歩くことが可能で、“一緒に旅をしている”感もバッチリ。早期アクセス版では140種のテムテムが存在することが確認でき、コレクションゲームとしてかなりのやりごたえが味わえそうです。
奥深くて白熱する2VS2のタッグバトル!!
捕まえたテムテムで繰り広げるバトルも、本作の大きな魅力。バトルは基本的に2VS2のタッグ形式で行われ、ターンごとに各テムテムが最大4つの技を駆使して戦っていきます。バトルは野生のテムテムとの遭遇や、フィールド上にいるテイマーに見つかることで発生します。
前述のとおりテムテムにはタイプ相性があり、有利なタイプの技で攻撃すればダメージがアップ。また、技ごとに効果範囲が異なり、相手2体をまとめて攻撃できるものもあります。
技のなかにはパラメータの増減や状態異常の付与といった補助タイプもあり、使いこなすことでバトルがさらに奥深くなります。味方2体で集中攻撃するもよし、1体はサポートに徹するもよし。どんな戦術で戦うかはテイマー次第です。
また、本作のバトルをより奥深くしているのが、STA(スタミナ)と“タメワザ”の要素。STAはテムテムのパラメータの一種で、技を使う際に消費します。使用した技の消費STAが現在STAを超えてしまうと、テムテムが反動ダメージを受けるうえに、次のターンが行動不能に……。
タメワザは使用するのに一定ターン必要な技のことで、すぐに繰り出せないぶん強力な効果となっています。コマンド入力時、テムテムを待機状態にさせることも可能なので、STAとタメワザの状況を見つつ、ときには待機させて次のターンに備えるのもポイントです。
ほかにも、バトル中に発動するテムテムの“個性”などもあり、遊べば遊ぶほど本作のバトルが練り込まれているのが感じられます。突き詰めるとかなりガチで白熱するバトルが満喫できるので、戦略を考えるのが得意な人にもオススメです。
MMORPGならではの遊び方にも注目
ここまで読んだ人は察していると思われますが、本作は『ポケットモンスター』の影響を強く受けている作品です。ただ、本作はMMORPGなので、つねに全世界のプレイヤーと繋がりながら冒険できるところは異なる点ですね。ほかのテイマーと協力して進めたり、ゲーム内で住居を買って生活したりといった遊び方も魅力的です。
育てたテムテム同士で対戦するモードも熱く、バトル自体がおもしろいのでモチベーションを保ちながら長く遊べそうです。
こういった育成ゲームやMMORPG初心者でも楽しめる、完成度の高い作品ということもあり、全体的にわかりやすく、遊びやすいデザインとなっています。この手のコレクション・育成ゲームが好きな人にはきっと刺さるはずなので、ぜひ一度プレイしてみてください!
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