実の父親に傭兵仲間、武具を通じた知人まで。ランザーヴの人間関係を探る【ドラガリ英雄列伝】
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- そみん
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任天堂とサイゲームスのiOS/Android用アクションRPG『ドラガリアロスト』のキャラクター紹介とあわせて、意外と気付きにくい人間関係をまとめた“英雄列伝”をお届けします。
第2回・後編でクローズアップするのは、腕利きの傭兵であるランザーヴ(声優:小西克幸)。前編では彼の性格などを紹介しましたが、後編はランザーヴの人間関係について紹介していきます!
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
●動画:ドラガリアロスト 第2弾 PV
ランザーヴと関係が深いキャラクターたち
実の父親から傭兵仲間、武具を通じた知人まで、ランザーヴとかかわりが深いキャラクターを紹介します。
マルカ:武具を修理したり作ってくれたりする仲間
●キャラストーリー“マルカ”&“ランザーヴ(ドラフェスVer)”
甲冑師であるマルカとランザーヴとの出会いは、ちょっとユニークなものだった。ランザーヴと主人公が“金色の魔獣”を探して訪れた先で現れたのが、金色の鎧を着たマルカだったのだ。
「最強とか言っといてよ、成金趣味の貴族に買わせるための金色なんだろ?」とバカにするランザーヴに対して、マルカは自分の鎧がいかに“最強”なのかを実演して見せることに。
実際、マルカの黄金製の鎧はクラウの魔法攻撃を受け止めたものの、黄金は物理攻撃には弱い特徴を持っていて……。
そんなマルカだが、甲冑師としての腕は確か。主人公やランザーヴをはじめ、多くの仲間たちの鎧の修理を行い、その修理費でさらなる鎧の制作を行っている。
マルカが魔法攻撃にも強い鎧を作りたい理由。それは、彼が初めて作った鎧を着て戦場に向かった少年兵が、魔法攻撃で大ケガを負ったから。
鎧の扱いが雑ですぐに鎧をボロボロにしてくるランザーヴとマルカはウマが合わないようにも見えるが、戦場ではランザーヴがマルカをサポートすることも多く、本当に仲が悪いというわけでもなさそうだ。
ランザーヴが新アルベリア王国の戦闘隊長に任命された際には、マルカに新しい鎧を作ってもらおうとお願いをしにいっている。
(ただし、「せっかくなら、思いっきり派手で頑丈なのにしておくか。どんな攻撃も跳ね返す極厚の金属で全身が覆われてて――素材に5色のドラゴンの鱗を使って、ギラギラ光ってて――とにかく硬くてハッタリの効く鎧。そういうのにしてもらいたいんだ」とお願いをして、マルカに「使い手に合わない鎧など職人として渡すわけにはいかん!」「たとえそれが、外交にも使う礼装的な鎧だとしてもだ」と激怒されている)
こうしてマルカに新調してもらったランザーヴは戦闘隊長として大活躍をする……はずだったのだが、鎧を変えたからといって性格まで変わるわけではなく、後ろで指揮をするタイプの隊長とは違い、前線でみなといっしょに戦うランザーヴなりの隊長として頑張っている。
ちなみにその鎧はアルベリア王国建国期の鎧の意匠が参考にされているが、その資料を探したのはニコラとイルテミア。そして、素材に混ぜた希少な金属の調達は、フランチェスカによって行われたもの。マルカ1人の力ではなく、多くの者の助力によって作られた特別な鎧なのである。
主人公いわく、ランザーヴは「かつては蛮勇の人だったかもしれない。しかし今は……。勇気を知り、政治を知り、時に自分の手を汚してでも、誰かを守ろうとする、そんな人物だ」とのこと(メインストーリー7章より)
戦闘隊長として歩み始めたランザーヴはさまざまなことを学び、傭兵から国を守る隊長として成長をしている途中のようだ。
レジィナ&ルジィナ&ロジィナ:かつて世話になった鍛冶師の娘たち
●施設イベントシナリオ“工房に響け!三姉妹の絆”、キャラストーリー“ランザーヴ(ドラフェスVer)”
戦力強化のため、優秀な鍛冶師を探す主人公。そんな彼に対してランザーヴは、鍛冶ギルド主催の大会“ベスト・スミス杯”の優勝者でもある鍛冶屋のリッジを紹介しようとする。
だが、リッジは病で命を落としており、工房は3人の娘(長女のレジィナ、次女のロジィナ、三女のルジィナ)によって継がれていた。
彼女たちがもっと幼い時の姿も見ているランザーヴはなつかしく感じるが、3人の鍛冶屋としての腕前は確かなもので、主人公はアルクトス(店先に飾られた熊の像)ともども、3姉妹の工房を聖城へと招くのだった。
その後、レジィナたちはベスト・スミス杯に出場し、ライバルであるロッカ族のラズリーに勝つために炎の熊のようなドラゴンであるアルクトスのもとで修業をすることになるのだが、それはまた別のお話。
また、ランザーヴが新アルベリア王国の戦闘隊長となった際には、ロジィナたちは彼に新しい剣を贈っている。
マルカの鎧と合わせて、多くの人の助けによって新調された装備を身につけたランザーヴは、「お前らの想いが詰まったこの装備で、新王国の明日を、ガンガン切り拓いてやるぜ!」と大いに感激していた。
ザカリアス:実の父親であり、目指すべき目標の1つ
●メインストーリー7章、キャラストーリー“ランザーヴ(ドラフェスVer)”
ディアネル帝国と戦うために主人公が生んだ建国した新アルベリア王国。帝国領に囲まれた場所にある新アルベリア王国が同盟相手として考えたのは、善政を敷く領主がいることでも知られる、大陸有数の巨大都市の水上都市セントロータスだった。
だが、ランザーヴを目にした門番は、なぜかランザーヴを中に入れようとしない。裏道である湿原から都市に入り、領主のザカリアスと会見した主人公は、ランザーヴが彼の息子であることを知るのだった。
ランザーヴは、かつて政治が嫌で、領主を継ぐことを嫌い、都市を飛び出して傭兵となったことを明かす。
ともに帝国と戦うための同盟をもちかける主人公に対して、ザカリアスは新アルベリア王国がセントロータスの管理下につくこと、すなわち属国となることが同盟の条件だと言葉を返す。
その無礼な物言いにエルフィリスたちはいろめきたつが、主人公はその条件は飲めないが、対等な同盟を目指すためなら一から信頼を積み重ねていくと、ザカリアスが要求する魔獣退治などを請け負うのだった。
単なる魔獣退治のはずが第六位王子エミュールや第二位王子ファルエスとの戦いへとつながり、結果的にセントロータスの平和に貢献した主人公たち。
そんな主人公に対し、ザカリアスはランザーヴを引き渡せば同盟を考えると提案するが、主人公はそれを拒絶する。
「ザカリアス。あなたのご子息は、おれたちの国に欠かせない存在だ。
かつては蛮勇の人だったかもしれない。しかし今は……。
勇気を知り、政治を知り、時に自分の手を汚してでも、誰かを守ろうとする、そんな人物だ。
彼を失ったおれたちの国が、大都市セントロータスにふさわしい同盟国とは到底思えない。
だから……おれは、彼を手放さない。彼あっての新アルベリア王国。おれたちの国は、人あってこそだ!」
毅然とした態度の主人公に対して「……私の意向に逆らうというのか。ならば、もはや交渉の余地はないッ!」と激昂したかのように見せたザカリアスだが、先だっての“属国発言”も含めて、すべてはザカリアスの試練であり、冗談だった。
ザカリアスは息子のランザーヴを特使として、新アルベリア王国と主人公の側につくことを告げる。
「お前が監視し、悪政を敷いた時には、その手で討て。悪に走らぬ限りは……好きにしろ。すべてはお前の度量と裁量にゆだねる」と。
こうして特使に任命されたランザーヴは、かつての自分が嫌いなもの(政治など)から逃げていただけなのかもしれないと語り、「苦手なのは変わらねえが、お前とならともに背負うのも悪くないさ」と、あらためて主人公とともに歩む決意を固めるのだった。
なお、彼が戦闘隊長に任命された後のエピソードが語られるキャラストーリー“ランザーヴ(ドラフェスVer)”では、隊長としての在り方に悩むランザーヴが、父ザカリアスの言葉を思い出して危機を乗り切る場面が描かれている。
ザカリアスの誕生日に、1人で酒を飲みながら父への思いをはせるランザーヴ。彼は自分がまだまだ父の足元にもおよばないことを自覚しつつ、「だがな、ようやく見えてきたんだよ。こんな俺にもな。自分ができること、なすべきことって奴が」と述懐する。
そして、自分の気持ちのままに、主人公に本気の手合わせを申し込んだランザーヴは、戦いの後に“蒼海を臨み、蒼海と生きるべし”という言葉について主人公に語る。
これはセントロータスに生まれた者が必ず教わる言葉で、この国に生まれた者は、国と海を護り抜けという意味を持つ。
ランザーヴは、「蒼海の魂は、いまだ我が胸の内に宿れり」と語り、「だが、俺がこれから守るのは、お前のいるこの国だからな!」と、主人公を守ることを宣言する。
そして、ともに偉大な父を越えるべく進もうと誓うのだった。
ベルザーク&ジーズ:傭兵時代の知り合い
●キャラストーリー“ベルザーク”&“ジーズ”
若いころにセントロータスを離れて傭兵として各地で活躍していたランザーヴには、傭兵時代に知り合った人々も多く存在する。
強者を求めて戦いを続ける狂戦士のベルザークもその1人。その腕を知るランザーヴは主人公にベルザークを紹介し、ベルザークは聖城に身を寄せることになる。
おそろしげな外見とは裏腹に、意外と人付き合いがよいベルザークだが、つねに死地を生きてきたため、その体と心は死と隣り合わせの戦いを求めるようになっていた。周囲を気にせずに前線で戦い、主人公たちに迷惑をかけたと感じたベルザークは聖城を去ろうとするのだが……。
なお、ランザーヴがよくハメをはずして食事やお酒を楽しんでいて困るというクラウの愚痴に対して、ベルザークは「傭兵稼業は、心身に負担がかかる。なにもかも忘れたい夜もあるのさ。それにあいつも……。しっかりした仲間がいるから安心してハメを外せるんだろう」と返している。傭兵家業が長いベルザークの言葉だけに、ランザーヴの本質を見抜いた発言と言えるだろう。
また、ランザーヴの傭兵生活の中では狩猟民族のアズム族と戦場で戦ったこともあったようで、アズム族のジーズとともに戦った際には、アズム族の強さを認める発言をしている。
ちなみにアズム族は生き物の骨で道具を作る風習があるが、その中でもジーズは特に骨が好きで、むしろ“愛”の域まで達している。
いつもは寡黙なジーズだが、骨の話題となると饒舌となり、エルフィリスやランザーヴの骨の美しさにメロメロになる場面もあった。
余談だが、エルフィリスの骨格については「特に肩甲骨と仙椎は別格だ。肩から背、そして腰への流れが素晴らしい……さらに、橈骨茎状突起の美しさはこの世のものとは思えないほどだ……!」とベタボメ。
(ただし、「骨が美しい」と告白した結果、「気持ちが悪い」とお断りされており、のちには「死んだら、ほ、骨をくれないか?」と切り出して、あきれられている)
ジーズにとってランザーヴは大腿骨が美しく、ナームは尾骨の流れが素敵とのことで、ナームから「尾骨って、お尻!? 見てもないのに、そんなのわからないでしょ!」と言われた際には、「オレほどになれば、服の上からでも骨格を見極められる……」と答えてドン引きされている。行き過ぎた愛も困りものなのかもしれない……。
そんなジーズだが、あくまでも骨とは死の代償として得られるもので、命を軽んじてまで骨を得たいとは思わないという考えと貫いており、旧友のベンドラと対立することもあった。
ランザーヴを含めて、『ドラガリアロスト』の世界には個性が際立った傭兵が多いようなので、今後もランザーヴの知り合いが仲間になり、ユニークなエピソードを披露してくれるかもしれない。
さて、第2回では、腕利きの傭兵であるランザーヴをさまざまな角度から紹介しました。第3回は弓が得意な森の民(フォレスティア)の青年リュカを紹介する予定です。お楽しみに!
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