『クライシス コア -FFVII- リユニオン』は画質向上だけじゃない! 進化した内容をTGS試遊体験【TGS2022】

スズタク
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 スクウェア・エニックスから今冬発売予定のPS5/PS4/Nintendo switch/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam用アクションRPG『CRISIS CORE -FFVII- REUNION(以下、CCFFVIIR)』。そのレビューをお届けします。

 2007年に発売されたPSP用ソフト『CC-FFVII-』のHDリマスターとなる本作。『FFVII』の7年前を舞台に、ザックスを主人公とした知られざる物語が描かれます。

 本記事では、東京ゲームショウ2022試遊版のレビューを掲載。なお、プレイしたのはPS5版で、ボタン表記などはそれに準じています。

『FFVII REMAKE』に近い雰囲気が味わえる

 今回試遊できたのは、ストーリー序盤となるタンブリン砦攻略のミッション。ウータイ兵との戦闘や、2種類のボス戦が楽しめました。

 プレイを始めてまず目を引かれたのが、やはりグラフィック。約15年前のPSP版と比べると、画質の差は天と地ほどもあります。主人公のザックスはもちろん、アンジールやセフィロス、幼少ユフィにマップオブジェクトなど、映るすべてがくっきりはっきりと目に飛び込んできます。

 PSP作品のリマスターではありますが、大画面で遊んでもまったく遜色ありません。まるで最初からこういうグラフィックの新作であるかのような感覚さえ味わえ、新鮮な気分でプレイできました。




 また『CCFFVIIR』は、グラフィックの質含め全体的に『FFVII REMAKE』に近い雰囲気があります。メニュー画面の作りやフィールド操作時のUI、散策中にダッシュが可能になっているなど、『FFVII REMAKE』を遊んだ人なら既視感を覚えるポイントがちょくちょくありますね。

  • ▲本作のメニュー画面。

  • ▲フィールド操作時の画面上部には、目的地までの距離を示すメーターが表示。『FFVII REMAKE』でおなじみのUIです。

D.M.Wのリミット技が任意で発動できるように!

 バトルはPSP版と同じで、スピーディなアクション形式で展開。□ボタンで武器による近接攻撃、×で回避、R1でガード、L1+□・△・○・×でセットしたマテリアを使用します。

 システムのベースはPSP版から変わりませんが、携帯機から据え置き機になったことで、Rスティックでカメラ操作が可能になったのが地味に大きな変更点。これにより、戦闘中もカメラ操作で状況を把握しやすくなり、バトルがより遊びやすくなっています。

 また、“D.M.W(デジタルマインドウェーブ)”にも手が加わっています。知らない人のために説明すると、D.M.Wとはバトル中に自動で回転して止まるスロットリールのこと。そろった絵柄や数字によって多彩な効果が得られる、『CC-FFVII-』特有のシステムです。

  • ▲バトル中の画面左上に表示されるのがD.M.W。

 リールの絵柄がそろうとリミット技が、数字がそろうとさまざまなバフが発動し、基本的にはいいことづくめなD.M.Wですが、強制発動するのがネックに感じられる部分もありました。とくにリミット技は演出付きの必殺技なので、不要な場面で発動されるとゲームのテンポが損なわれることに……。

 しかし、『CCFFVIIR』ではこのリミット技が任意で発動できるようになりました! リミット技は絵柄がそろったあとに△ボタンで発動するので、好きなタイミングで繰り出すことができます。ザコ戦などすぐに終わるバトルでは、リミット技を封印することでテンポよく進められるようになりましたね。

  • ▲リミット技をストックできるのは1つまでで、新たに絵柄がそろうとその効果に上書きされてしまいます。

ボス戦には戦術面と演出面の新要素が!!

 試遊では金剛坊ウー&金剛坊タイとイフリートの2種類のボス戦がプレイでき、ここでも新要素を確認できました。1つ目は“スキルパワーゲージ”で、これはボスの必殺技を弱体および阻止できる新システムです。

 必殺技発動時、ボスは詠唱状態となって紫色のスキルパワーゲージが表示されます。この間に相手を攻撃してゲージを減らすと、減らした割合に応じて必殺技の威力を下げることが可能。さらに、詠唱時間内にゲージを削り切れれば、なんと必殺技の発動自体を阻止することもできます!


 PSP版ではボスの必殺技発動を阻止する手立てはなかったと記憶しているので、この新システムはうれしいですね。詠唱時間は絶妙な長さに設定されていて、詠唱に気づいたらすぐに攻撃を始めないとスキルパワーゲージを削り切るのは難しい印象です。そのぶん、必殺技を阻止できたときの達成感は格別!

 ボスの必殺技が強制で食らうものから、やろうと思えば阻止できるものに変わったことで、アクションとしての奥深さもPSP版から増しています。ボスごとに装備品やマテリアをカスタマイズする重要性も、より大きくなりそうです。

 2つ目の新要素は、召喚獣の新ムービー。今回戦えたイフリートは必殺技で“地獄の火炎”を使ってきますが、この際のムービーが新規で作られています。まさかこんなところに本作ならではの新要素があるとは思っておらず、豪華な作り込みに脱帽しました。

 イフリート以外にも、ザックスと戦う召喚獣の必殺技は新規ムービーになっているとのことなので注目です。製品版を遊ぶときは、召喚獣戦のスキルパワーゲージはあえて削り切らず、一度はわざと食らってみるのがオススメかも……(笑)。




 グラフィックをHD化しただけでなく、随所に遊びやすくなるような改良やリッチな新要素を盛り込んだ『CCFFVIIR』。以前のインタビューで「リメイクほどではないにせよリマスター以上の手間はかけた」と話されていた理由が、試遊を通じてよくわかりました。

 今回の試遊版は東京ゲームショウ2022に出展されているので、会場に足を運ぶ人はぜひ生まれ変わった本作をその手で触れてみてください。

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