『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』原良輔Pにインタビュー。ブウの特徴や予想外なあのスキンの話まで【TGS2022】
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バンダイナムコエンターテインメントから2022年10月13日に発売予定のPS4/Nintendo Switch/Xbox One/Steam用ソフト『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』。そのプロデューサーである原良輔氏のインタビューを掲載します。
インタビューでは、8月に実施されたネットワークテスト(クローズドネットワークテスト/CNT)についての話や、まだわからないところが多いレイダー・魔人ブウについて色々とお聞かせいただきました。
CNTでの反響とレイダー、サバイバーの勝率は……?
――昨年12月のCBT、そして先月のCNTと2回にわたるテストの反響はいかがでしたか? また、それを受けての今後の改善策を教えてください。
一番多かった意見は、サバイバー側だと何もわからないままレイダーにやられてしまう、というものでした。実際の勝率を調べてみると、初心者サバイバーの勝率は10%程度、30回ほどプレイしたサバイバーの勝率は30%くらいまで上がっていました。
――かなり勝率が上がっていますね?
そうですね。だからこそ、「サバイバーになった時に何をすればいいのか?」を理解してもらえれば、おのずとうまく立ち回れるようになっていくのだろうと分析しました。
そのため、すぐにバランス調整をする……というのではなく、ネットワークテストではプラクティスモードを追加したり、UIを改善したりと、サバイバーとしてプレイする際の理解度を高める方向にしました。また、スキルのバランスや蘇生の速度などは細かい調整として修正をしています。
――勝率などは変わったのですか?
ネットワークテストでは、レイダーとサバイバーの勝率のバランスは非常によくなっています。具体的なデータではレイダーの勝率が6~7割、サバイバーの完全勝利(レイダー撃破か超タイムマシンの起動)は3~4割ですが、緊急脱出用タイムマシンでの脱出も含めると5~6割くらいになりました。
逆にサバイバー側の勝率が高すぎるとレイダー側の人口が減りそうなので、これくらいがいいバランスなのだろうと思っています。
――ネットワークテストでの人気はレイダーとサバイバー、どちらのほうが高かったのですか?
やはりレイダーですね。キャラクター人気的に、フリーザやセルを動かしてみたい! という人が多かったです。ただ後半になるとサバイバーの楽しさを見いだせたのか、サバイバーの人気も高くなっていました。
――サバイバーの勝率も後半になると上がっていったのでしょうか?
そうですね。後半のほうが習熟度が高まったのか、勝率が伸びていました。
――ゲーム中にドラゴンボールを7個取得して勝利したサバイバーはどのくらいいたのでしょうか?
やはり相当少なかったです。必ずしも集めたから勝てるわけではないですが……。私自身もネットワークテストには参加していたのですが、7個集められたのは1回だけでしたね。
その回ではおかげで悟空になることができて、フリーザの第3形態と戦いました! が……戦っているなかでフリーザが第4形態になってしまい、エリア破壊されて時間切れになって負けました(笑)。
――レイダーの人気は、セルとフリーザどっちのほうが高かったのでしょう? ネットワークテストではフリーザが新しく遊べるとあってフリーザが人気になっていたような気がしますが……?
やっぱりネットワークテストでは前回の参加者も多かったので、フリーザは人気でした。とはいえ、最終的な人気は五分五分といったところでしたね。
――私自身もネットワークテストをプレイしたのですが、フリーザはかなり強力なレイダーという印象でした。
フリーザは、テクニック型のレイダーといった性能で、うまく扱えさえすれば非常に強いです。
――フリーザは上級者向けのキャラクターなのでしょうか?
どちらかというと中級者向けの性能です。さらにテクニカルな性能なのが、製品版で実装される魔人ブウ。比較的扱いやすいのがセルですね。
――魔人ブウの性能について現時点でお話しできるところを聞かせていただけますでしょうか?
ハイリスクハイリターンな性能です。そしてなんと、進化レベル1はスポポビッチから始まります。
――スポポビッチからですか! そういうパターンもあるのか……という感じですね。
スポポビッチでエネルギーを集めると、進化できます。フィールド上にあるブウの球にエネルギーを注入し、進化レベル2になると、ようやくブウ(無邪気)になれるわけです。
それとハイリスクな一面として、ブウは進化レベル1~2の状態では索敵スキルをほぼ持っていません。目視や音でサバイバーを探さないといけないので、かなり上級者向けの性能といえるでしょう。
進化レベル3になると気の探知が可能になり、その状態で進化ゲージをMAXにすると、その時点で生き残っているサバイバーを全て体内に吸収できます。専用のステージに変化するので、サバイバーはそこから脱出しなくてはならなくなります。
サバイバーは体内でブウ(善)を見つけて引きはがすことで体内から脱出できますが、そうなると今度はレイダーがブウ(純粋)へと進化してしまいます。体内はそれほど広くないので吸収された時点で絶望的ですが、脱出後も苦戦は必至です。
――なるほど。ブウでプレイした場合は、進化レベル3になって進化ゲージをためるためにいかにして立ち回るのか……という形になりそうですね。
進化レベル3以上になれさえすれば、ブウ側のプレイヤーはかなり有利になります。逆にサバイバー側は、いかにブウを進化させないかが勝利のポイントとなります。
またブウはフィニッシュも特徴的で、サバイバーや生存者をキャンディーにしてしまうアクションになっています。
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――発売時点で実装されるレイダーはセル、フリーザ、ブウの3人なのでしょうか?
はい、発売時のレイダーはその3種類です。
――今後のレイダーの追加なども予定されていますか? レイダーの追加ペースはどうなるのでしょう?
本作はシーズン制となっていまして、3~4カ月でシーズンが切り替わります。アップデートはシーズンごとに行われる予定で、そこで1人ずつレイダーが追加されていく予定です。
ちなみにシーズン2のアップデートでは、ほかにもステージが1種類、サバイバースキンやトランスボール、カスタマイズアイテムが追加される予定になっています。
――今後レイダーが実装されるとしたら、実装の基準はどうなるのでしょう? 劇場版や『超』などからの参戦もありえますか?
最初の3体に関しては「『ドラゴンボール』の敵キャラと言えば!」というキャラにしたつもりです。
それ以降の追加レイダーに関しては、キャラクターの人気度やゲームとしておもしろくなりそうかも重要ですね。
本作は『ドラゴンボール ゼノバース2』と世界観を共有しているので、そこで登場しているキャラクターであれば実装が可能です。したがって『超』からの参戦もあり得る、ということですね。
――第4形態まで形態変化があるキャラ以外もレイダーになれるのでしょうか?
ブウも進化レベル1がスポポビッチだったので、形態変化がないキャラクターでもレイダーとして選抜される可能性は大いにあります。――サバイバーのスキンは今後どのようなものが追加される予定でしょうか? 個人的には戦闘力5のおじさん(※)のスキンなども欲しいですが……。
――サバイバーのスキンは今後どのようなものが追加される予定でしょうか? 個人的には戦闘力5のおじさん(※)のスキンなども欲しいですが……。
(※戦闘力5のおじさん……ラディッツが地球に来た際、初めて遭遇した地球人のこと)
ブルマとウーロン以外にも、超パワーを持っていない『ドラゴンボール』キャラクターはまだまだいるので、選択肢は多いと思います。ちなみに、戦闘力5のおじさん……正式名称“農家のおじさん”のスキンはシーズン1の“ドラゴンティア”の報酬になっています。
――あのおじさんのスキンがあるんですね! ところで“ドラゴンティア”とはなんでしょうか?
いわゆるバトルパスのようなもので、プレイするごとにもらえるポイントでティアが上がっていき、それに応じた報酬が獲得できます。
ちなみにドラゴンティアは無料のみで、有料のコースはありません。プレイを続けてポイントを取得していけばすべての景品を獲得できます。ただし、有償通貨を使用してティアをあげることは可能です。
“農家のおじさん”スキンはシーズン1の報酬となっていますので、ぜひみなさんにはシーズン1を確実に遊んでいただき、いち早くスキンをゲットしていただきたいですね(笑)。そのほかの報酬としてはカスタマイズアイテムが主ですが、トランスボールガシャを回せるチケットなども獲得できます。
――“農家のおじさん”スキンは、やはり目玉報酬となっているのでしょうか? 獲得までに時間がかかりますか?
1日~2日プレイすれば手に入るようなものではなく、比較的しっかりプレイしないと手に入らない、シーズン1の目玉報酬になっています。ちなみに、シーズン1ではブルマ、ウーロン、農家のおじさんのスキンが全ラインナップになっています。
――シーズン以外にも、ゲーム内イベントは開催されるんでしょうか?
まだ詳細は言えませんが、そちらに関しても随時実施予定です。
――これから発売まで、またベータテストなどの開催予定はありますか? あるとすれば内容はどうなるでしょう?
誰でも参加できるオープンベータテストを9月22日から実施予定です。内容は8月に実施したネットワークテストと同様のものとなっています。
――発売を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
2回にわたって実施したテストで皆様からいただいたご意見で、間違いなく本作がいい方向に向かっていると確信しています。発売を楽しみに待っていただければと思います。
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