『FORSPOKEN』は“魔法パルクール”で移動しているだけで楽しい! TGS試遊版で魅力をレビュー【TGS2022】
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- スズタク
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スクウェア・エニックスから2023年1月24日発売予定のPS5/Steam/Epic Games Store/Microsoft Store向け用アクションRPG『FORSPOKEN(フォースポークン)』。そのレビューをお届けします。
本作は、Luminous Productions発の第1作となるアクションRPG。謎の異世界“アーシア”へと飛ばされた主人公フレイ・ホーランドが、意思を持つ魔法のブレスレット“カフ”とともに、美しくも残酷な世界で旅を繰り広げます。
この記事では、東京ゲームショウ2022試遊版のレビューを掲載。なお、プレイしたのはPS5版で、ボタン表記などはそれに準じています。
魔法パルクールで移動しているだけでも楽しい!
試遊では、フレイを操作してアーシアの世界を自由に練り歩くことができました。5つの目的地をめぐり、最後に腕試し用のボスを撃破できればクリアとなります。
今回の試遊でもっとも印象深かったのが、本作の目玉である“魔法パルクール”。パルクールとは、走ったり跳躍したり登ったりといった肉体移動を主としたスポーツで、競技としても近年グングン注目を集めていますね。
そんなパルクールをゲームの世界で表現したのが、『FORSPOKEN』の魔法パルクール。魔法の力をまとったフレイが、超人的な身体能力でワールドを駆けめぐります。
魔法パルクールのやり方はいたってカンタンで、○ボタンを押すだけ。ボタン入力中はフレイが高速でダッシュし、×ボタンによるジャンプと組み合わせてスピーディに移動できます。
壁にぶつかっても一定回数なら壁蹴りで上に登ることができ、まさに縦横無尽といったところ。また、赤く光っているオブジェクトに魔法のワイヤーを引っ掛けて瞬時に距離を詰め、そこからさらに大ジャンプするというダイナミックな動きも可能です。
魔法パルクールは無限にできるわけではなく、実行中は画面左下に表示されるエネルギーを消費します。しかし、魔法パルクール中にジャンプし、フレイが着地する瞬間に再度ジャンプボタンを押すと、エネルギーの消費をせずに高速で移動が可能です。
これはいわゆるジャスト入力的なテクニックで、必ずしも成功させないといけないものではありませんが、駆使できれば長時間魔法パルクールでビュンビュン飛び回れます。試遊で何度も試した限り、そこまで難しい入力ではなかったので、ぜひ使いこなしたいですね。
PS5で描画される美しく雄大な世界を魔法パルクールで駆け抜ける爽快感は筆舌に尽くしがたく、スタイリッシュなモーションも含めて“移動しているだけでも楽しいゲーム”という印象です。試遊版で体験できた魔法パルクールはまだ一部なので、製品版への期待が高まります!
攻撃系と補助系の2つの魔法を駆使したバトル
オープンワールドとなる本作では、フィールド移動中にリアルタイムで敵とのバトルが始まります。戦闘はすべて魔法で行い、R2ボタンで攻撃系、L2ボタンで補助系の魔法を繰り出すことが可能。R1・L1ボタンで使用魔法を切り替えることができ、多彩な魔法を駆使したバトルが味わえます。
開始状態ではR2ボタンで岩を飛ばす遠距離タイプの魔法が使えますが、カテゴリを切り替えることで炎の剣による近接タイプの魔法も扱えました。各魔法はボタン長押しで性能が変化し、魔法自体の種類も多いので攻撃手段はバラエティに富んでいます。
これまで自分が遊んできたアクションRPGでは、攻撃がだいたい□・△・○ボタンに割り当てられていたので、メイン攻撃がR2・L2ボタンの本作に慣れるには少し時間がかかりました。FPSやTPSを遊び慣れているプレイヤーなら、すんなり手になじむかもしれません。
一般的なRPGだと魔法を使うにはMPなどが必要ですが、魔法がすべてである『FORSPOKEN』では、一部をのぞき基本的に魔法は使い放題です。なので、最初から使用できる遠距離タイプの魔法でひたすら遠くから撃っていれば楽勝……と思いましたが、当然そんなうまい話があるわけもなく。
出現する敵も遠距離攻撃や距離を詰める行動をとってくるので、遠距離魔法が必ずしも有効とは限りません。炎の剣による近接魔法のほうが威力が高く、敵の数を素早く減らせるので、使い分けが重要となります。
また、プレイを始めてすぐは攻撃魔法ばかり使う猪突猛進スタイルで戦っていましたが、L2ボタンによる補助魔法の存在もかなり大きいです。敵を縛りつける拘束魔法や炎の結界魔法、敵を自動で攻撃するタレットを設置する魔法など、試行錯誤がおもしろそうな魔法がたくさん用意されています。
製品版ではさらに遊び要素が増える!!
今回の試遊では魔法パルクールとバトルシステムの一部を体験できましたが、ほかにも街を訪れて人々と交流したり、拠点でアイテムを合成したり、フレイ自身の成長など遊び要素が山のようにあります。
立ちはだかるモンスターも見どころで、試遊では巨大なワニのようなボスと戦えましたが、それ以外にも獣型の敵やドラゴンなどインパクトのあるエネミーが多数存在します。
スクウェア・エニックスのLuminous Productions第1作ということもあり、力を入れて作られているのがビンビンに伝わる『FORSPOKEN』。誇張抜きで、このゲームを遊ぶためにPS5を買う価値があると感じています。
今回体験できた試遊版は東京ゲームショウ2022に出展されているので、興味がある人はスクウェア・エニックスブースでぜひプレイしてみてください。
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