『トリニティトリガー』は世界観や魅力的なキャラクターも見逃せない! 強くなるために外せないのは寄り道!?

長雨
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 フリューより、9月15日に発売されたアクションRPG『聖塔神記 トリニティトリガー』のプレイレポートをお届けします。

 本作は豪華クリエイターが集結した新作の王道RPG。神の代理人として“神々の戦士”が争う世界を舞台に、“混沌の神々”に選ばれた“混沌の戦士”であるシアンが、仲間のエリス、ザンティスと共に運命を変えるために冒険します。

 物語の魅力や、さまざまな“発見”が散りばめられた冒険の楽しさを紹介していきます。

かわいい妹と平和に暮らしていたはずが……

 体験版はメインストーリーをダイジェストで紹介する形式だったので詳細を見ることができませんでした。そのため、シアンがどのように暮らしていたのかや、エリスたちとの出会いなど新鮮な気持ちで遊ぶことができました。

 物語は、“秩序の神”と“混沌の神”が争っていた時代の伝承の話からスタート。もともと現実世界の神話が大好きなこともあって、世界の成り立ちに深く関わりそうなエピソードにワクワクします。

 印象的なイラストともに簡潔に世界観を説明してくれるので、スムーズに物語に入っていけます。

 主人公・シアンは自然豊かなウッドルースで、血のつながらないしっかり者の妹・フィルンと暮らしています。意味深な夢を見たり、目に怪しい紋章があったり、いかにも訳ありな感じですが、彼は自分のことを何も知らない様子。


 血がつながらない兄妹だからこそ(?)ドキッとする会話もあって、関係性がほほえましいんですよ。

 村の近くには、神々が覇権争いをしていた大昔に地上に落ちてきた武器と言われる“聖塔(世にいうダンジョン)”があり、シアンはそこで宝探しをしながら生計を立てています。

 ウッドルースはとても穏やかで、シアンが平和に暮らしている様子がよくわかります。

 “聖塔”に向かったシアンは、いつもとは違う強大な敵と遭遇し、そこで出会ったフラムから力を借りて戦うことに! 無事に危機を乗り越えたシアンがフラムに何者か聞くと、何も覚えていないというのです。

 しかし主人公の目に刻まれた紋章には見覚えがあるというので、2人は一緒に行動することになるのでした。

 バトルではのちに武器に転身できる“トリガー”であることが判明するフラムの力を借りて、敵と戦うことになります。

 ウッドルースの自宅に戻ると、仲間になるエリスがシアンのことを訪ねてきました。彼女から“トリガー”のことや、自身が“混沌の戦士”で命を狙われていることを聞かされます。

 運命を変えるために行動しているエリスと共に、“秩序の戦士”に争いをやめるように説得するべく、シアンは旅に出ることになったのでした。

 旅の中で“秩序の神”に使える神官・ザンティスに出会ったり、エリスが所属している組織が判明したり……といろいろな物語が展開。

 世界が広がっていくごとに明らかになっていく真実と、新たに生まれる謎……神々の伝承が色濃く残る世界を冒険して、ストーリーを追っていく王道の展開がファンタジー好きにはたまりません。

 ニュートラルで感情移入しやすいシアン、しっかり者だけと抜けている部分があってカワイらしいエリス、ちゃらんぽらんに見えて何か秘めていそうなザンティスと、メインキャラ3人のバランスがいいのも個人的には好印象。

 彼らの軽快な会話がとても楽しいのですが、物語が進んでいくなかで関係性がどう変わるのか、または変わらないのかにも注目してしまいます。

 同じく大事な仲間である“トリガー”たちも、個性豊か。とてもカワイイですし、よく喋ってくれるのが楽しいです。町の中では後ろをついてきてくれるので、意味もなく走り回ったりしました(笑)。

体験版よりバトルの爽快感が格段にアップ

 製品版は体験版のアンケートをもとにかなりブラッシュアップされていて、UIが見やすくなるなど遊びやすくなっています。

 本作は武器である“トリガー”の力を引き出し、敵と戦っていくことになります。

 攻撃時に“シンクロゲージ”を消費し、ゲージがない状態だとダメージが減少。ボタン連打ではなく、いつどこで攻撃するかが重要です!


 攻撃を重ねていくと“ウェポンオーラ”がたまったり、強力な技“トリガーストライク”を発動させたりすることが可能!

 物語を進めていくなかで“トリガー”は複数の武器に転身ができるようになり、“リングチェンジシステム”で敵の苦手属性に合わせて武器を切り替えながら戦うことになります。

 特にボス戦では特殊な“アーマーゲージ”を削り切らないと本体にダメージを与えられないため、弱点で攻撃することがとても重要になります。
 

 操作キャラはシアン、エリス、ザンティスから、任意のタイミングで切り替えながら戦闘が可能です(パーティにいる時のみ)。

 武器や仲間の切り替えなど、最初は操作でやることが多くて大変に感じる部分も……。慣れてきたらボスに合わせてキャラを切り替えたり、“トリガーストライク”がたまったらキャラを変更したり、バトルの戦術がグッと増えて楽しさも増します。

 なおローカルマルチプレイで、最大3人までプレイすることもできますよ。

  • ▲パーティが3人になると、強力な“トリニティインパクト”も発動できます。

 主な冒険の舞台となる“聖塔”は、それぞれ違うギミックが用意されていて、探索していて楽しいです。ボス戦でもギミックの応用が必要になる場面もあり、「こう来るのね!」とワクワクしました。

 “トリガー”の育成や、武器や装備に属性を付けられる“マナタイト”など、強化要素も充実。特に“マナタイト”は種類が豊富でボス戦に向けた攻撃特化型や育成用など、組み合わせを考えるのもとても楽しいです。


 “マナタイト”やアイテムは、クラフト可能。購入するよりも安く作れる他、高性能の“マナタイト”が手に入ることもあります。

寄り道推奨! “発見”するほどいいことが

 本作には、さまざまな“発見”要素が用意されています。ダンジョンに向かう道中で宝箱を見つけたり、序盤では絶対に勝てない隠しボスに出会ってしまったり……。寄り道をすることで、冒険の楽しさがより一層増していきます。

  • ▲製品版で地図が見やすくなった他、宝箱がいくつ残っているかなども確認できます。

 物語を一定以上進めれば、“クエスト”に挑戦できるように。メインストーリーだけ進めてもいいのですが、クリアすると便利なアイテムのレシピをもらえたり、強力な“マナタイト”を入手できたりします。

 また“クエスト”の内容が、人々がどんな暮らしをしているのか、世界観に対する理解を深められるものになっているのも楽しいんですよ。

 条件を満たしている場所であれば、ファストトラベルで気軽に移動できるので、ぜひ“クエスト”でいろいろな人の話を聞いてほしいです。


  • ▲フィルンに、お土産を持って帰ることもできます。こういう遊び心があるイベントって、すごく楽しいですよね。

 シナリオを担当しているのは久保田悠羅さん。いろいろなテーブルトークRPGや『OCTOPATH TRAVELER』などをてがけています。

 キャラクターデザインは、人気のアーケードタイトルや話題作などでイラストやキャラデザを行っている、風間雷太さん。音楽は人気タイトルを手掛けてきた作曲家の菊田裕樹さんと、豪華スタッフが開発に参加。彼らが作り出す世界観も見どころです。

 “混沌の戦士”に選ばれてしまったシアンを、どんな運命が待っているのか……。ぜひ世界の隅々まで冒険して、“発見”して、本作を遊びつくしてください!


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