『R-TYPE FINAL2』発売から約1年半で『FINAL2.5』へと進化している!?

シュー
公開日時

 グランゼーラから2021年4月29日に発売された、PS4/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox series X/PC(Steam)用ソフト『R-TYPE FINAL 2』。発売から1年半近く経過しましたが、多くのアップデートを経て発売当初から大きく生まれ変わった本作を改めてレビューいたします。

 『R-TYPE』とは、1987年に発売されたアーケード用横スクロールシューティングゲームで、超強力な貫通射撃"波動砲"と敵弾に対して無敵のオプション"フォース"を駆使した戦略性のあるタイトルとして人気を博した一作。

 その後も『R-TYPEⅡ』『R-TYPEⅢ』『R-TYPEΔ』といったシリーズ作品が続いたあと、本作の前身となる『R-TYPE FINAL』が2003年に発売されました。合計100機を越える自機を開発できるほか、さまざまな条件によってステージが分岐するなど、各要素が『R-TYPE FINAL 2』に受け継がれています。

 発売当初にもレビューを行いましたが、あれから1年以上経過した今でもアップデートが継続され、開発可能機体数やステージ、プレイのしやすさなどに磨きがかかり、『R-TYPE FINAL 2.5』と呼べるほどにパワーアップしている本作。数々のバージョンアップによって進化した部分を中心に改めてレビューしていきます。

難しさの先にある達成感とご褒美

 STGというジャンルは敵の配置やパターンを記憶して少しずつ難所を攻略していくのがセオリーの、いわゆる“覚えゲー”なジャンル。本作も過去作の良さを継承した難しさ、戦略性がポイントとなっています。

 そのため初心者にはプレイし始めの壁が大きく感じるかもしれません。とくに一度撃墜されるとパワーアップが初期化されてしまう点やコンティニュー回数が3回と少ない点など、STGらしい特徴が壁を際立たせています。

 しかしその一方で、細かな難易度調整が可能になっています。とくに難易度「PRACTICE」では、ゲームの進行速度を敵だけスローにできます。これによって敵の動きをしっかり観察することができるため、段階を踏んでSTGに慣れつつも、十分に楽しめるのではないかと感じました。

 またステージをクリアする度にコンティニュー回数が大幅に増加していくというご褒美もあります! 気付いたら30回、そして99回と大量にコンティニュー可能になるため、難しいステージでも時間と根性を費やせばクリア可能になるほどです。

機体総数100機越え!? 各ステージに対応できる多彩な自機

 難易度の調整やスロー機能、そしてコンティニュー回数の増加だけでなく、自機の多さも攻略を徐々に簡単にしていく要素といえます。

 何といっても莫大な機体数が本作の要。機体ごとの特徴としては主に使用できる"波動砲"や"フォース"に違いがあり、攻撃範囲や手段、形状が変わるだけでなく、"フォース"の挙動が変わるものすら存在しています。

 多種多様な性能の機体を動かすだけでも異なる体験が楽しめますが、開発した機体は最大で12機ハンガーにセットでき、ステージクリア時やコンティニュー時にハンガーの機体から選択が可能。そのため機体数が増えるほど、ステージに特化した遊び方、攻略の仕方が楽しめるというわけです。

 機体の開発には基本的に素材が必要で、それにはステージクリアが必須。スコアアタックモードを活用すれば手早く入手できるほか、ショップで直接素材を購入することもできます。

 またパイロットの見た目を変更できるアイテムには、素材の取得量を増加させる効果もあるので、欲しい素材に応じたコーディネートを楽しむという要素もあります。

 そして機体を開発するときは系列機が並んで表示されているため、気に入った性能の機体を軸にドンドン開発していけば、自分好みの強力な機体に発展していくのも遊びやすい点ですね。

 直線的な貫通弾を放つスタンダード波動砲をはじめ、照射ビームを放つ圧縮波動砲、広範囲に広がる拡散波動砲など、ここでは書ききれないほど"波動砲"の種類も豊富。好みのロマン兵器を愛用していくのもおすすめですよ!

さらに遊びやすく、開発に専念しやすく!

 "波動砲"は強力な一方でチャージ時間が長いものもあります。また上記でも言及したようにSTGは一度の撃墜でパワーアップが初期化されてしまいます。それらのデメリットを排除できるアイテムが最新のアップデートにて追加されました。

 ただし、この機能を使うと攻略が非常に簡単になるため、素材の取得量に大幅なマイナスが入ってしまう点には注意しましょう。

 そのほか残機を0にしたり、スペシャルウェポンを封印するなど、デメリットをあえて背負うことで素材の取得量が大幅にアップできます。

 アップデートで遊びやすくなっているだけでなく、ステージも増えているため攻略の楽しみも継続中な様子。機体数もようやく100機を超え始めたばかりですし、今後もアップデートが続くようなので、『FINAL2』のカーテンコール……いやグランドフィナーレにはまだ早いようです。

 総括しますと、とにかく多彩な機体を用いてあらゆる攻略方法で老舗STGシリーズを遊べる本作。初心者にも入りやすい詳細な難易度調整から、スロー機能の実装などで、今からでもじっくり、そして長く遊べるタイトルに昇華しています。そのうえライブラリも充実しており、読み物としても楽しめる一作といった感触でした。

 これらに加えてDLCも数点あり、拡張要素も手厚いタイトルとなっております。

 さらに本作のNintendo Switch版は、9月15日~28日の間、Nintendo e-shopにて40%OFFのセールを実施中です! 今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひお手にとって見てください。

TGSで試遊してステッカーをゲット!

 そして東京ゲームショウ2022の"ハピネットゲームフェス in TGS2022(ハピネットブース内)"に、最新の追加DLC「R-TYPE FINAL 2 - オマージュステージ Set 8」もプレイできる試遊台が設置されるとのこと!

 『R-TYPE FINAL』のステージ1と『R-TYPEⅡ』のステージ5をオマージュしたステージが収録されているので、気になった方はこちらもチェックしてください!



  • ▲『R-TYPE FINAL』のオマージュステージ。

  • ▲『R-TYPEⅡ』のオマージュステージ。

©Granzella Inc.
"R-TYPE" is a trademark and/or copyright of IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら